GPIFが利回り向上に向け、新たに新興国株式への投資検討へ

我々の国民年金の積立金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が、先進国株式だけでなく、新たに新興国株式にも投資する検討に入ったとのことです。
<最終更新日:2022年5月14日>
公的年金、新興国株に投資へ 10年度にも、利回り向上狙う | NIKKEI NET ⇒(リンク切れ)
公的年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は2010年度にも新興国・地域の株式に投資する検討に入った。中国やインドなど先進国より高い経済成長を期待できる国に投資対象を広げ、運用利回りの向上を目指す。09年度中に新たな運用資産の構成を決める。国内債券に偏った資産構成を見直し、新興国株式を債券運用などを補完する投資の中核と位置づける狙いだ。
GPIFは約150兆円の公的年金積立金のうち約92兆円(3月末)を市場で運用している。資産構成は国内債券が67%を占め、国内株式12%、外国債券11%、外国株式10%と続く。ただ外国株式はこれまで原則として先進22カ国のみに限定していた。
GPIFの現在の資産配分比率は、国内債券が67%と約2/3を占め、残りは国内株式12%、外国債券11%、外国株式10%となっています。
ここに今までは投資対象としていなかった新興国株式にも投資を行うのは分散投資として有効です。
ただ、新興国株式も投資するかどうかより、上記の国内債券に67%も配分している基本4資産の資産構成を見直した方が良さそうです。
また利回り向上=リスク(ぶれ)増大 なので、最近の下落程度でこれだけビービー騒いでいるマスコミ含め耐えられない人もいることが問題と考えます。
新興国株式にも投資する場合、周囲の雑音に惑わされず、決定した配分を守って新興国株式に低コストで投資し続けてくれることを期待します。
⇒【続報】 GPIFが、先進国株式への投資配分の一部を新興国株式に充てる方針を固めたとのことです。
GPIFが先進国株式の投資配分の一部を新興国株式に充てる方針へ
- 関連記事
-
-
GPIFのポートフォリオに学ぶ個人投資家の長期国際分散投資の良記事 2022/08/27
-
GPIFは中国国債を投資対象にせず、外債のベンチマークも中国を除く指数を使用すると発表 2021/09/30
-
MSCI新興国株式指数での中国恒大集団の組入比率を調べてみました 2021/09/22
-
GPIFの基本ポートフォリオ変更が正式に発表されました 2020/04/05
-
GPIFの基本ポートフォリオ 外国債券比率を15%から25%に引上げへ 2020/03/28
-
GPIFが基本ポートフォリオを見直しへ 2019/11/04
-
GPIFの資産配分比率の確認(2019年6月末) 2019/10/21
-
GPIFが国内株式運用のベンチマークにスマートベータ指数採用 2014/04/08
-
GPIFが先進国株式の投資配分の一部を新興国株式に充てる方針へ 2010/10/11
-
GPIFが利回り向上に向け、新たに新興国株式への投資検討へ 2009/08/07
-