楽天みらいファンド VIX先物指数組入は暴落ヘッジになるのか

Volatility / WalkingGeek
ETFを複数組み入れたバランスファンドである楽天みらいファンドの運用が始まっています。
イベント・リスク対応としてVIX先物指数ETFを20%組み入れる変わったファンドです。
コストや資産配分比率を確認します。
楽天みらいファンド コスト
楽天投信投資顧問 楽天みらいファンド
「ETFを活用したインデックス投資」と言っているわりにいろいろ費用が加算されます。
基本報酬額0.21% + 投資信託証券自体の信託報酬0.24%程度 +成功報酬上限1.05% = トータル約1.50%
(2014年1月20日までは成功報酬はとらず)
為替ヘッジ率が85%と高く、ヘッジコストも別にかかってきますので実質コストが高めになる可能性があります。
楽天みらいファンド 基本投資配分(イメージ)
新興国株式(10%)以外の、米国、欧州、日本株式など先進国株式クラス計50%は全て為替ヘッジされます。
また、アメリカのハイイールド債と新興国債券ETF(20%)も為替ヘッジします。
残り20%は、VIX先物関連指数に割り当てられます。
次第に減価するVIX先物指数ETFを20%組入れているのは問題なのでは?
イベント・リスクへの対応として、ボラティリティ関連指数連動運用として20%をVIX先物指数のETFでヘッジしようとしています。
VIX(ボラティリティインデックス)そのものではなく、VIX先物指数なので次第に減価していく傾向にあります。
長期投資には不向きであり、バランスファンドに20%も組入れるものではありません。
VIX先物指数についての注意点は、過去にも記事にしています。
VIX短期先物指数(1552)はVIX指数連動ETFではないので注意
減価するVIX短期先物指数(1552) 年初来安値2944円を記録
NEXT NOTES 日経平均VI先物指数 ETN(2035)が19日に上場
VIX先物指数ETFは、残念ながら暴落時のお守りにはなりません。
バランスファンドとして一定の比率を保有する限り、イベントリスクのヘッジにもなりません。
楽天みらいファンドの解説ページには、「基本投資配分に基づく合成指数の推移」として都合の良い右肩上がりのグラフが描かれています。
よく見ると以下記載があり、期間の半分以上の2005年11月以前は、VIX先物指数がまったく含まれていないグラフとなっています。
S&P500ダイナミックVIX先物指数(トータル・リターン)が算出されていなかった2005年11月以前については、ボラティリティ関連指数連動運用部分の割り当てはゼロとし、当該部分は、その他指数にそれぞれの構成割合に応じて配分されています。
それではだめでしょう。そんなグラフでは何の参考にもなりません。
VIX先物指数ETFの減価の影響がないような仕組みが実は裏技で備わっているということであれば、ぜひ教えてほしいです。
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【theme : インデックス投資】
【genre : 株式・投資・マネー】
tag : 楽天みらいファンド VIX先物指数ETF
⇒comment
珍しいファンドですね
VIXを取り入れているとは、また珍しいファンドがあるものですね(´・ω・`)
果たして暴落ヘッジになるのでしょうか。
コストは高めですね。小生ならばちょっと御遠慮したいファンドではあります。
果たして暴落ヘッジになるのでしょうか。
コストは高めですね。小生ならばちょっと御遠慮したいファンドではあります。