DCダイワ新興国株式ファンダメンタル・インデックス運用報告書
CATEGORY新興国株式

Visual Data Analysis / mikecogh
DCダイワ新興国株式ファンダメンタル・インデックスファンドは、FTSE RAFIエマージングインデックスへの連動をめざす信託報酬0.756%の新興国株式インデックスファンドです。
FTSE RAFIエマージングインデックスは、(従来の時価総額比ではなく)企業の財務データ(売上高、キャッシュフロー、株主資本、配当)を元に算出される指数です。
第3期の運用報告書がUPされていたので、最新の実質コストを確認します。
DCダイワ新興国株式ファンダメンタル・インデックスファンド 第3期運用報告書
大和投資信託 DCダイワ新興国株式ファンダメンタル・インデックスファンド 第3期運用報告書 (PDF)
費用明細
費用明細(1万口当たり)
信託報酬額 80円
売買委託手数料 14円
有価証券取引税 4円
保管費用等 55円
合計 154円
実質コスト(トータルコスト)は 約1.46% (=信託報酬 0.756%×154/80)
売買高比率
売買高比率 = 期中の株式売買金額 / 期中の平均株式組入株式時価総額 = 0.51
運用実績
今期騰落率は +16.5% (ベンチマーク +18.9%)
分配金0円。
これより、指数(FTSE RAFIエマージングインデックス)との乖離(トラッキングエラー)は -2.4%
まとめ
第1期と第2期の時の実質コスト、売買高比率、トラッキングエラーを比較します。
運用報告書 | 実質コスト | 売買高比率 | トラッキングエラー |
---|---|---|---|
第1期 | 2.17% | 1.72 | -4.3% |
第2期 | 1.46% | 0.45 | -1.4% |
第3期 | 1.46% | 0.51 | -2.4% |
過去記事
DCダイワ新興国株式ファンダメンタル・インデックスファンドについて最低限知っておくべき3つのこと
DCダイワ新興国株式ファンダメンタル・インデックス 実質コストが1.46%に低下
第3期では、第2期と実質コストは変わりませんが、1.46%と高めのままです。
売買高比率は0.51と、1年間に保有銘柄の過半数が入れ替わる頻繁な取引も実質コストを押し上げる一因と考えられます。
ファンダメンタル・インデックス
従来の時価総額比型のインデックス運用がベストとは考えていませんが、時価総額比の方が指数との連動のための売買は比較的少なくてすみ、売買高比率を抑えやすいのもインデックス投資の利点です。
ファンダメンタル・インデックスは、従来の時価総額比型のインデックス運用よりも頻繁な売買が大きくなる傾向が見て取れます。
単純な時価総額比構成の指数よりファンダメンタル・インデックスは魅力に感じていても、実際のインデックスファンド運用は容易ではありません。
本ファンドは確定拠出年金専用ファンドですが、今後ファンダメンタル・インデックスファンドなど改良型インデックスファンドが市販された場合も、実際のコストやリターンをチェックしていく必要があります。
過去記事
DCダイワ新興国株式ファンダメンタル・インデックスとeMAXIS新興国株式インデックスのリターン比較
低コストインデックスファンド6種の実質コスト比較 (2013年6月)
[2013.08.17追記]
DCダイワ新興国株式ファンダメンタル・インデックスのリターン確認
関連記事
[2013.12.11追記]
ダイワ・インデックスセレクト新興国株式はファンダメンタルインデックス
[2014.08.24追記]
D-I’s インデックスシリーズ ファンダメンタルインデックス含む8ファンドまとめ
[2016.08.27追記]
FTSE RAFIエマージング インデックスの中身 国別構成比率や過去のリターンを確認
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