年金積立インデックスシリーズ(2013年10-11月)実質コスト更新

Image: FreeDigitalPhotos.net
年金積立インデックスファンドシリーズ9ファンドのうち、年金積立インデックスファンド海外新興国株式など7ファンドが決算を迎え、運用報告書がUPされています。
ファンドにかかる費用には信託報酬だけでなく、売買手数料や保管費用などの「その他費用」もかかります。
「その他費用」は事前にはわからず、運用報告書記載の費用明細から計算する必要があります。
年金積立インデックス全シリーズ 信託報酬と実質コストまとめの実質コスト一覧を更新します。
年金積立インデックスファンド海外新興国株式の実質コストが過去最低まで下がりました。
年金積立インデックスファンド225と年金積立インデックスファンドTOPIX以外の7ファンドが10月,11月に決算を迎えました。
実質コストの欄が薄桃色になっている個所が最新の実質コストです。
ファンド 2013年11月11日決算 | 信託報酬(%) | 信託報酬 | その他 | 前回の実質コスト | 実質コスト | 決算日 |
---|---|---|---|---|---|---|
年金積立インデックスファンド225 | 0.651% | 71円 | 1円 | 0.66% | - | 13.06.17 |
年金積立インデックスファンドTOPIX | 0.651% | 53円 | 0円 | 0.65% | - | 13.02.12 |
年金積立インデックスファンド日本債券 | 0.4725% | 54円 | 1円 | 0.48% | 0.48% | 13.10.28 |
年金積立インデックスファンド海外株式(ヘッジなし) | 0.882% | 117円 | 6円 | 0.93% | 0.93% | 13.10.28 |
年金積立インデックスファンド海外株式(ヘッジあり) | 0.882% | 107円 | 48円 | 1.21% | 1.28% | 13.10.28 |
年金積立インデックスファンド海外債券(ヘッジなし) | 0.7035% | 110円 | 3円 | 0.73% | 0.72% | 13.10.28 |
年金積立インデックスファンド海外債券(ヘッジあり) | 0.7035% | 117円 | 6円 | 0.72% | 0.74% | 13.10.28 |
年金積立インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式 | 0.5775% | 56円 | 27円 | 0.91% | 0.86% | 13.11.18 |
年金積立インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券 | 0.546% | 65円 | 87円 | 1.53% | 1.28% | 13.11.18 |
年金積立インデックスファンド海外株式(ヘッジあり)は
1円未満は四捨五入されて記載されているので、誤差があることはご了承ください。
[2014.01.19追記]
ようやく年金積立インデックスファンド海外株式(ヘッジあり)の運用報告書が日興アセットマネジメントのサイトに掲載されたため、実質コスト(=1.28%)を上記表に追記しました。
年金積立インデックスファンド海外新興国株式が信託報酬を大幅に引下げでお伝えしたように、年金積立インデックスファンド海外新興国株式は信託報酬(年0.5775%)は最も低いです。
ただ、実質コストは年0.91%であり、最低ではありませんでした。
今回は実質コストが年0.86%まで低下し、低コストインデックスファンド6種の実質コスト比較 (2013年12月)にあるように、SMT新興国株式インデックスやeMAXIS新興国株式インデックスの実質コスト並となりました。
Funds-i新興国株式インデックスの実質コスト0.81%には及びませんが、年金積立インデックスシリーズの中でも健闘しているファンドです。
年金積立インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券も、新興国債券ファンドの中では信託報酬が0.546%と最も低いのですが、実質コストは下がったとは言え、年1.26%です。
信託報酬以上に「その他費用」が大きくなっており、信託報酬だけではファンドにかかるトータルコストが判断できない良い事例になっています。
新興国債券クラスの低コストインデックスシリーズで最も実質コストが低いのは、SMT新興国債券インデックスの年0.76%です。
いかに差があるかよくわかります。
実質コストは、一般的には債券よりも株式やリート、国内より海外の方がより「その他費用」がかかります。
マザーファンドの規模が大きいほど相対的に「その他費用」が少なくなるようですが、実質コストは事前にはわからず、売買などが終わった後に運用報告書に記載された値から事後に判明します。
よって既存ファンドはもちろん、新規設定されたファンドは特に運用報告書記載の費用明細から実質コストをチェックすることが重要になります。
かかるコストはその分確実にリターンを引き下げます。
低コストインデックスファンド6種の実質コスト比較 (2013年12月)でまとめたように、各ファンドの実質コストについては、今後も引き続きチェックしていきます。
[2014.06.08追記]
低コストインデックスファンドの実質コスト完全比較 (2014年6月)
[2014.07.18追記]
年金積立インデックスファンドシリーズのファンド名が変更
[2014.12.28追記]
低コストインデックスファンドの実質コスト完全比較 (2014年12月)
- 関連記事
-
-
インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券(1年決算型)も信託報酬を0.34%(税抜)に引下げへ 2020/08/26
-
インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式が信託報酬を0.34%(税抜)に引下げへ 2020/08/25
-
旧年金積立インデックスシリーズの信託報酬とベンチマークまとめ 2019/11/08
-
旧年金積立インデックスシリーズ全9ファンドの信託報酬、実質コスト、ベンチマーク(2015年12月) 2015/12/27
-
旧年金積立インデックスシリーズ全9ファンドの信託報酬、実質コストまとめ 2015/09/24
-
インデックスファンド225(日本株式)の実質コスト(2015年6月決算) 2015/08/18
-
インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式等2ファンドの信託財産留保額がゼロに 2015/08/03
-
インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式等2ファンドの実質コスト 2015/01/20
-
年金積立インデックスシリーズ5ファンドの実質コスト判明(2014年10月決算) 2015/01/11
-
インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式等2ファンドの分配金は10円 2014/12/06
-