2007年から始めたインデックス投資の記録です。投資信託やETFを使って低コストで日本、先進国、新興国株式への国際分散投資を行っています。2019年にアーリーリタイア(FIRE)しました。現在はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに積立中です。

年金積立インデックスシリーズ(2013年10-11月)実質コスト更新

CATEGORY年金積立
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年金積立インデックスファンドシリーズ9ファンドのうち、年金積立インデックスファンド海外新興国株式など7ファンドが決算を迎え、運用報告書がUPされています。

ファンドにかかる費用には信託報酬だけでなく、売買手数料や保管費用などの「その他費用」もかかります。
「その他費用」は事前にはわからず、運用報告書記載の費用明細から計算する必要があります。

年金積立インデックス全シリーズ 信託報酬と実質コストまとめの実質コスト一覧を更新します。

年金積立インデックスファンド海外新興国株式の実質コストが過去最低まで下がりました。



年金積立インデックスファンドシリーズ 信託報酬と実質コスト一覧 (2013年12月更新)⇒2014年1月19日追記

年金積立インデックスファンド225と年金積立インデックスファンドTOPIX以外の7ファンドが10月,11月に決算を迎えました。
実質コストの欄が薄桃色になっている個所が最新の実質コストです。


年金積立インデックスシリーズ実質コスト(2013年12月)
 ファンド
2013年11月11日決算
 信託報酬(%) 信託報酬その他  前回の実質コスト実質コスト 決算日
 年金積立インデックスファンド225 0.651%71円 1円  0.66% -13.06.17
 年金積立インデックスファンドTOPIX 0.651%53円 0円  0.65% -13.02.12
 年金積立インデックスファンド日本債券 0.4725%54円 1円  0.48% 0.48%13.10.28
 年金積立インデックスファンド海外株式(ヘッジなし)  0.882%117円 6円 0.93%0.93%13.10.28
 年金積立インデックスファンド海外株式(ヘッジあり)0.882%107円 48円 1.21%1.28%13.10.28
 年金積立インデックスファンド海外債券(ヘッジなし)0.7035%110円 3円 0.73%0.72%13.10.28
 年金積立インデックスファンド海外債券(ヘッジあり)0.7035%117円 6円 0.72%0.74%13.10.28
  年金積立インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式
0.5775%56円 27円 0.91%0.86%13.11.18
  年金積立インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券
0.546%65円 87円 1.53%1.28%13.11.18


年金積立インデックスファンド海外株式(ヘッジあり)は運用報告書が更新されておらず、実質コストは不明です。
1円未満は四捨五入されて記載されているので、誤差があることはご了承ください。

 [2014.01.19追記]
 ようやく年金積立インデックスファンド海外株式(ヘッジあり)の運用報告書が日興アセットマネジメントのサイトに掲載されたため、実質コスト(=1.28%)を上記表に追記しました。




年金積立インデックスファンド海外新興国株式 実質コストが0.91%から0.86%に低下

年金積立インデックスファンド海外新興国株式が信託報酬を大幅に引下げでお伝えしたように、年金積立インデックスファンド海外新興国株式は信託報酬(年0.5775%)は最も低いです。

ただ、実質コストは年0.91%であり、最低ではありませんでした。
今回は実質コストが年0.86%まで低下し、低コストインデックスファンド6種の実質コスト比較 (2013年12月)にあるように、SMT新興国株式インデックスやeMAXIS新興国株式インデックスの実質コスト並となりました。

Funds-i新興国株式インデックスの実質コスト0.81%には及びませんが、年金積立インデックスシリーズの中でも健闘しているファンドです。




年金積立インデックスファンド海外新興国債券 実質コストは年1.28%に低下もその他費用が大きい

年金積立インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券も、新興国債券ファンドの中では信託報酬が0.546%と最も低いのですが、実質コストは下がったとは言え、年1.26%です。

信託報酬以上に「その他費用」が大きくなっており、信託報酬だけではファンドにかかるトータルコストが判断できない良い事例になっています。

新興国債券クラスの低コストインデックスシリーズで最も実質コストが低いのは、SMT新興国債券インデックスの年0.76%です。
いかに差があるかよくわかります。



実質コストは確定しているものではないため継続したチェックが必要

実質コストは、一般的には債券よりも株式やリート、国内より海外の方がより「その他費用」がかかります。

マザーファンドの規模が大きいほど相対的に「その他費用」が少なくなるようですが、実質コストは事前にはわからず、売買などが終わった後に運用報告書に記載された値から事後に判明します。

よって既存ファンドはもちろん、新規設定されたファンドは特に運用報告書記載の費用明細から実質コストをチェックすることが重要になります。

かかるコストはその分確実にリターンを引き下げます。

低コストインデックスファンド6種の実質コスト比較 (2013年12月)でまとめたように、各ファンドの実質コストについては、今後も引き続きチェックしていきます。


関連記事

 [2014.06.08追記]
 低コストインデックスファンドの実質コスト完全比較 (2014年6月)

 [2014.07.18追記]
 年金積立インデックスファンドシリーズのファンド名が変更

 [2014.12.28追記]
 低コストインデックスファンドの実質コスト完全比較 (2014年12月)
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COMMENTS

3Comments

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コツコツ麻酔科医

みつかりません…

年金積立インデックスファンドシリーズは運用報告書の更新遅いですよね?
自分には、年金積立インデックスファンド日本債券の運用報告書がどこにあるのかみつけられないのですが、もしよろしければ教えてください。

よろしくお願いします。

  • 2013/12/25 (Wed) 18:46
  • REPLY

kenz

Re: みつかりません…

>コツコツ麻酔科医さん

年金積立インデックスシリーズは日興アセットマネジメントのサイトではまだ未更新なのですが、販売している証券会社のファンドのページには更新されていますね。

以下をどうぞ。

年金積立インデックスファンド日本債券 運用報告書第12期 | フィデリティ証券
https://www.fidelity.jp/static/pdf/fund/5011840-NKJBY/Reports/Annual/NKJBY20131028.pdf

コツコツ麻酔科医

No title

ほんとですね!
知りませんでした…

自分も計算してまとめに使わせてもらいます。
ありがとうございました。

  • 2013/12/25 (Wed) 22:09
  • REPLY

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  • 優遇税制は終了しますが、国内債券クラスも利益確定売りしません…(Dec.2013)
  • 年金積立シリーズの新しい運用報告書が出たと聞いて、「待ってました」とばかりに日興アセットマネジメントのホームページを見に行ったのですが更新されていません。 不思議に思ってkenzさんに質問すると、このようなお返事が…そりゃみつからないはずですorz ↓ インデックス投資日記@川崎 『年金積立インデックスシリーズ(2013年10-11月)実質コスト更新』 (いつもながら、kenzさん...
  • 2013.12.26 (Thu) 01:11 | 麻酔と世界分散投資?