世界経済インデックスファンドシリーズの実質コスト(2014年3月)
CATEGORYSMT(旧STAM)

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世界経済インデックスファンド、世界経済インデックスファンド(株式シフト型)、世界経済インデックスファンド(債券シフト型)の運用報告書(1月20決算)がUPされています。
3ファンドの各運用報告書から実質コスト(信託報酬+その他費用合計)を計算します。
世界経済インデックスファンドシリーズ3ファンド 基本資産配分比率と信託報酬
いずれも株式と債券比率が異なるだけで、日本:先進国:新興国=10 : 45 : 35 の比率で、株式と債券に分散投資できる低コストバランスファンドです。
世界経済インデックスファンドは、株式:債券= 50 : 50、世界経済インデックスファンド(株式シフト型)は株式:債券=75 : 25、世界経済インデックスファンド(債券シフト型)は株式:債券=25 : 75の基本配分比率です。
低コストインデックスシリーズの1つであるSMTインデックスシリーズと同じマザーファンドを使って日本、先進国、新興国の株式、債券に投資しています。
ファンド | 株式 | 債券 | 信託報酬 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
日本 | 先進国 | 新興国 | 日本 | 先進国 | 新興国 | ||
世界経済インデックスファンド | 5% | 30% | 15% | 5% | 30% | 15% | 0.525% |
世界経済インデックスファンド(株式シフト型) | 7.5% | 41.25% | 26.25% | 2.5% | 13.75% | 8.75% | 0.5775% |
世界経済インデックスファンド(債券シフト型) | 2.5% | 13.75% | 8.75% | 7.5% | 41.25% | 26.25% | 0.4725% |
世界経済インデックスファンドシリーズ3ファンド 実質コスト
ファンドには信託報酬だけでなく、売買手数料や保管費用などの「その他費用」もかかります。
(もちろん全て投資家の負担です。)
「その他費用」は変動するため事前にはわからず、実質コスト(=信託報酬+その他費用)は運用報告書記載の費用明細から計算できます。
1月20日決算の運用報告書から計算した実質コストは以下です。
ファンド | 信託報酬(%) | 信託報酬 | その他 | 前回の 実質コスト | 実質コスト |
---|---|---|---|---|---|
世界経済インデックスファンド | 0.525% | 88円 | 16円 | 0.63% | 0.62% |
世界経済インデックスファンド(株式シフト型) | 0.5775% | 13円 | 2円 | - | 0.67% |
世界経済インデックスファンド(債券シフト型) | 0.4725% | 10円 | 1円 | - | 0.52% |
世界経済インデックスファンドシリーズ3ファンド 実質コストはどれも低コスト
世界経済インデックスファンドの実質コストは前回の年0.63%から年0.62%に低下しています。
コストが高くなりがちな新興国クラスを株式、債券合わせ30%も含んでいながらこのコストは優秀です。
世界経済インデックスファンドは1月決算で20円の分配金を出しているため、これよりも少し税金分無駄がある場合が多いですが、それでも十分低コストです。
世界経済インデックスファンドに株式シフト型、債券シフト型は昨年11月に運用が開始されたばかりで実質コストは高めになる可能性がありましたが、実際は低コスト運用ができています。
これは、SMTインデックスシリーズと同じマザーファンドに投資しているため、売買コストなど「その他費用」が抑えられたのではと考えています。
世界経済インデックスファンドシリーズ リスク許容度に合わせ使い分け可能
世界経済インデックスファンドは、株式シフト型、債券シフト型を含め、最も良質のバランスファンドの1つと考えています。
もしバランスファンドを選べと言われたら、世界経済インデックスファンドを選択します。
時価総額加重型ではなく、日本・先進国・新興国に区分した地域別GDP(国内総生産)構成比率を参考に基本配分比率が決められているので、新興国比率が他のバランスファンドより高めであることが好みの分かれるところです。
バランスファンドは各資産ごとにお気に入りのファンドを個別に購入する場合に比べて細かな資産配分調整はできません。
納得のいく配分比率の低コストファンドがあれば、リターンよりも、リスク許容度に合わせて選択すれば良いでしょう。
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[2015.03.06追記]
世界経済インデックスファンド、株式シフト型、債券シフト型の実質コスト(2015年3月)
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