2007年から始めたインデックス投資の記録です。投資信託やETFを使って低コストで日本、先進国、新興国株式への国際分散投資を行っています。2019年にアーリーリタイア(FIRE)しました。現在はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに積立中です。

MSCIフロンティア100 カタールとUAEは新興国に段階的移行へ

分離する円グラフ
Image: FreeDigitalPhotos.net


MSCIの指数構成国変更により、フロンティア株式指数に組み入れられているカタールとUAE(アラブ首長国連邦)が今月5月より新興国株式指数組入に変更されますが、7ヵ月かけて段階的に移行されることになりました。

MSCI フロンティア・マーケット100インデックスをベンチマークとするiシェアーズ フロンティア株ETF(MSCIフロンティア100) (1583)の国別構成比から、新興国株式市場に移るカタールとUAEの組入比率も確認します。



iシェアーズ フロンティア株ETF(MSCIフロンティア100) (1583) 国別構成比率

iシェアーズ フロンティア株ETF(MSCIフロンティア100) (1583) は、MSCI フロンティア・マーケット100インデックスをベンチマークとする信託報酬年0.79%の国内ETF(JDR)です。

同ETFのファンド・ファクト・シート記載の2013年12月末の国別構成比率を確認します。(計103銘柄構成)


iシェアーズ フロンティア株ETF(MSCIフロンティア100) (1583) 国別構成比率(2013年12月31日時点)
 構成国 構成比率
 クェート 20.39%
 カタール 17.20%
 UAE 14.97%
 ナイジェリア 14.13%
 アルゼンチン 5.37%
 パキスタン 4.34%
 ケニア 3.93%
 モロッコ 3.67%
 オマーン 3.49%
 カザフスタン 3.45%
 ベトナム 1.90%
 ルーマニア 1.62%
 スリランカ 1.40%
 バングラデシュ 1.33%
 モーリシャス 0.94%
 ヨルダン 0.66%
 エストニア 0.30%
 スロベニア 0.11%


淡い桃色の2ヵ国が、今月より新興国株式指数に分類されるカタールとUAEです。
2ヵ国で約32%も占めていることがわかります。




カタールとUAEは7ヵ月をかけて段階的に新興国株指数に移行へ

フロンティア株式指数から新興国株式市場にカタールとUAEがいきなり移ると、フロンティア株式指数の変動が激しいため、今月から7か月かけて段階的に移行するとのことです。

カン・チュンドさんが詳細を記事にされています。
 違った景色となる『MSCIフロンティア100指数』 | カン・チュンドのインデックス投資のゴマはこう開け!

新たなポートフォリオへの移行は、5月から11月まで7ヶ月をかけ、7段階(1ヶ月に1段階)に分けて実行される模様


組入れ割合がもっとも高い2ヶ国について、その構成割合がポートフォリオの40%を超えないよう、新たな基準が設けられる模様



ポートフォリオの急激な変化を避ける為に、段階的に移行させていくようです。

カンさんが書かれているように、このような大きな指数構成国の変動は「構成国の頻繁な入れ替えは世界の成長が続いている証左」だと私も考えますが、、投資家に与える影響も大きくなるため、フロンティア株式クラスには投資しにくいのが悩みどころです。

新興国株式指数であるMSCIエマージング・マーケット・インデックスにはカタールとUAEが加わり計23か国となります。
こちらの指数についても今後国別構成比率を確認していきます。


関連記事

 [2014.05.21追記]
 新興国株式指数 カタールとUAE新規組入後の国別構成比率

 [2014.07.29追記]
 MSCIフロンティア100 カタールとUAEが移行中の国別構成比率を確認

 [2015.05.16追記]
 MSCIフロンティア100の国別構成比率と他市場との時価総額比の確認
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