2007年から始めたインデックス投資の記録です。投資信託やETFを使って低コストで日本、先進国、新興国株式への国際分散投資を行っています。2019年にアーリーリタイア(FIRE)しました。現在はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに積立中です。

低コストインデックスファンドの実質コスト完全比較 (2014年6月)

実質コストの計算
Image: FreeDigitalPhotos.net


SMTインデックスシリーズ全14ファンドの最新の実質コストが出そろったため、低コストインデックスファンド6種の実質コスト比較 (2014年3月)を最新版に更新します。

今回より信託報酬、実質コストとも全て税抜表記です。




年金積立、SMT、eMAXIS、インデックスe、Funds-i、ニッセイ 信託報酬をまずは確認

まず各インデックスファンドシリーズの資産クラスごとの信託報酬(税抜)を以下にまとめました。
各資産クラスごとに最も低い信託報酬の箇所に淡桃色を付けています。

eMAXIS JPX日経400インデックス野村インデックスファンド・JPX日経400を表に追加しています。


インデックスファンドの資産クラス別信託報酬比較
 資産クラス  信託報酬(%) (税抜) 
年金積立 SMT
(旧STAM)
 eMAXISeシリーズ
(旧CMAM)
Funds-i ニッセイ
 日経225 0.620.37
 0.40 -0.400.25
 TOPIX 0.62 0.37 0.40 0.370.40 0.50
 JPX日経400- 0.37 0.40- 0.40-
 日本債券0.45 0.37 0.40 0.370.40-
 先進国株式 0.84 0.50 0.60 0.500.55 0.39
 先進国株式
(為替ヘッジ)
0.84 - - - 0.55 -
 NYダウ - 0.50 0.60 - - -
 先進国債券0.67 0.50 0.60 0.500.55 0.38
 先進国債券
(為替ヘッジ)
0.67 0.50 - -0.55 -
 新興国株式 0.55 0.60 0.60 -0.60 -
 アジア新興国株式 - 0.60 - - - -
 新興国債券0.52
 0.60 0.60 -0.60 -
 新興国債券
(為替ヘッジ)
 -0.60 - - 0.60 -
 日本REIT - 0.400.40 -0.400.335
 先進国REIT - 0.55 0.60 -0.55 0.45
 先進国REIT
(為替ヘッジ)
 - - - - 0.55 -
 新興国REIT - -  0.60 - - -
 全世界株式 - - 0.60 - - -
 8資産均等型 - - 0.50 - - -
 波乗り型 - - 0.50 - - -
 海外5資産バランス - - - - 0.60 -
 内外7資産バランス・為替ヘッジ型 - - - - 0.50 -





年金積立、SMT、eMAXIS、インデックスe、Funds-i、ニッセイ 実質コスト比較(2014年6月版)

ファンドには信託報酬だけでなく、売買手数料や保管費用など「その他費用」もかかります。
信託報酬だけでなく、「その他費用」も合わせた実質コストは運用報告書記載の費用明細から計算できます。

各インデックスファンドシリーズの資産クラスごとに実質コストを記載し、各資産クラスごとに最も実質コストが低いものに淡桃色を付けています。
今回より、信託報酬比較表同様に、数値は全て税抜きで表示させています。



インデックスファンドの資産クラス別実質コスト比較表(2014年6月版)
 資産クラス  実質コスト(%)(税抜)  
年金積立 SMT
(旧STAM)
 eMAXISeシリーズ
(旧CMAM)
Funds-i ニッセイ
 日経225 0.630.37
 0.42 -0.400.26
 TOPIX 0.63 0.37 0.41 0.380.40 0.52
 JPX日経400 - 0.41不明
 (0.40+α)
 - 不明
(0.40+α)
 -
 日本債券0.46 0.37 0.40 0.380.40-
 先進国株式 0.88 0.55 0.64 0.540.57 不明
(0.39+α)
 先進国株式
(為替ヘッジ)
1.22 - - - 0.61 -
 NYダウ - 0.56 1.46 - - -
 先進国債券0.69 0.53
 0.62 0.520.57 不明
(0.38+α)
 先進国債券
(為替ヘッジ)
0.70 0.53 - -不明
(0.58+α)
 -
 新興国株式 0.82 0.88 0.80 -0.78 -
 アジア新興国株式 - 0.99 - - - -
 新興国債券1.22
 0.72 0.71 -0.92 -
 新興国債券
(為替ヘッジ)
 -0.63 - - 0.62 -
 日本REIT - 0.400.48 -0.400.35
 先進国REIT - 0.66 0.71 -0.63 不明
(0.45+α)
 先進国REIT
(為替ヘッジ)
 - - - - 不明
(0.55+α)
 -
 新興国REIT - -  1.30 - - -
 全世界株式 - - 0.66 - - -
 8資産均等型 - - 0.57 - - -
 波乗り型 - - 0.55 - - -
 海外5資産バランス - - - - 不明
(0.60+α)
 -
 内外7資産バランス・為替ヘッジ型 - - - - 不明
(0.50+α)
 -


信託報酬比較表と実質コスト比較表では最安ファンドが異なる場合があることがわかります。


関連記事

 各インデックスファンドシリーズの最新実質コスト詳細は、以下をご覧ください。

 年金積立インデックスシリーズ(2013年10-11月)実質コスト更新
 SMTインデックスシリーズ全14ファンドの実質コストまとめ
 SMT アジア新興国株式インデックス・オープン 実質コスト計算
 eMAXISインデックスシリーズ実質コストまとめ(2014年1月決算)
 インデックスeシリーズ全4ファンド実質コストまとめ(2014年3月)
 野村インデックスファンドFunds-iシリーズ11ファンドの実質コスト

 [2014.06.25追記]
 実質コスト表にも追記しました。
 ニッセイJリートインデックスファンド 実質コストはやはり最低コスト




基本4資産はSMTインデックスシリーズやインデックスe。 新興国株式やリートはFunds-iシリーズ

日経平均インデックスファンドは、ニッセイ日経225インデックスファンド選択の一択ですが、基本4資産クラスであるTOPIX,先進国株式、日本債券、先進国債券は老舗のSMTインデックスシリーズインデックスeシリーズの低コストが目立ちます。

特に外国株式インデックスeの実質コスト年0.54%(税抜)は驚きの低コストです。


また、新興国株式インデックスファンドは私も購入しているFunds-i 新興国株式の実質コスト年0.78%(税抜)が光っています。
先進国リートも野村インデックスファンド・外国REIT(Funds-i 外国REIT)の実質コスト年0.63%(税抜)と最も低く、新興国株式や国内外リートはFunds-iインデックスシリーズが強いところです。




ニッセイJリートインデックスやEXE-iシリーズの初の運用報告書に期待

ニッセイ日経225インデックスファンド同様、信託報酬が他のライバルファンドより低いニッセイインデックスシリーズの実質コストが早く知りたいところです。

特に、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド(信託報酬0.39%)の決算は11月なので実質コストが判明するのがまだ先ですが、他シリーズより信託報酬差が年0.1%以上あるため実質コストには期待したいです。

<購入・換金手数料なし>ニッセイJリートインデックスファンドEXE-iシリーズも5月12日に決算を迎え、そろそろ運用報告書がアップされそうです。

分かり次第、ブログ記事にて計算した実質コストをお知らせします。


関連記事

 [2014.12.28追記]
 低コストインデックスファンドの実質コスト完全比較 (2014年12月)
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COMMENTS

2Comments

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WATANKO

SMT頑張っている

SMT シリーズ以降、色々な競合商品が出て来ましたが乗り換えなくともよかったのかもしれませんね。後講釈に過ぎませんが。

kenz

Re: SMT頑張っている

>WATANKOさん
SMTインデックスシリーズは2度の信託報酬引き下げ等頑張っていますね。
資産クラスにもよりますが良質のファンドですね。