2007年から始めたインデックス投資の記録です。投資信託やETFを使って低コストで日本、先進国、新興国株式への国際分散投資を行っています。2019年にアーリーリタイア(FIRE)しました。現在はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに積立中です。

NISA口座のシステムが不便な証券会社 | NISA勉強会&意見交換会

ノートパソコンとペンとメモ帳


NISA勉強会&意見交換会(6月12日)参加者募集中。私も参加しますにてお伝えしたNISA勉強会に昨日出席しました。

証券会社毎にすこしづつ異なるNISA口座のシステムで特に不便と感じた点を中心にわかったことをお伝えします。




NISA(少額投資非課税制度)の勉強会&意見交換会

NISA勉強会は、1人が1年に1つの金融機関にしかNISA口座開設できないために、証券会社毎のNISAのサービスやシステムの違いを比較検討する場です。

今回が2回目の開催でした。(私は初参加)

私は、NISA口座で投資信託を購入することを考えているグループに所属し、主にネット証券のNISA口座での投資信託の積立購入サービスを中心に各証券会社のサイトをグループメンバでパソコンで調査しました。


その中で、特に「これは不便」と思った2点をお伝えします。

結論は、NISA勉強会にて同じグループだったDa_ddy(ダディ) さんがツイートされています。






カブドットコム証券の投信積立 NISAでは金額購入不可

カブドットコム証券、SBI証券にて月500円から投信積立サービス開始。より少額から複数投信の積立購入が可能に。でお伝えしたように、カブドットコム証券は、課税口座では「ワンコイン積立」と呼ばれる最低月500円から投信積立サービスがあります。

ところが、NISA口座では、そもそも金額指定購入ができず、1万口単位での積立購入しかできません。


実際にカブドットコム証券でNISAを利用しているいっさんさんも記事にされています。
 ワタシのNISA口座の運用状況(実際の画面キャプチャ付き)ー3月度 | 資産形成は時の流れにまかせて。
 

カブドットコム証券のNISAは、一万口単位でしか買付けできません。




カブドットコムのQAにも以下のように掲載されています。
 NISA口座でワンコイン積立の取引はできますか? | カブドットコム証券 

投信のNISA積立は1万口単位の積立が可能です。
(よって、最低投資金額は投信によって異なります)。



「最低投資金額は投信によって異なります」と書いている場合ではないでしょう。
積立も「1万口以上、1口以上」ではなく、「1万口単位」です。

つまり、基準価額として日々変動する数値のn倍指定とかしょぼいシステムにもほどがあります。


私のようにファンドを手動購入するのではなく、自動積立によるドルコスト平均を使った投信積立をされる方も多い中、「月5万円」のように金額指定できないどころか、1万口単位での積立購入しかできないなどありえません。


カブドットコム証券をNISA口座として選ぶ場合は、ファンドではなく、MAXISトピックス上場投信(1348)MAXIS海外株式ETF(1550)等のフリーETFを購入口座というのが実用的になると考えます。




マネックス証券の投信積立 銀行からの引き落としによる投信積立不可

マネックス証券のNISA口座は、金額指定での投信積立はできますが、今度は、銀行からの直接引き落としができず、一度マネックス証券のMRFに資金を移動させる必要があります。


 NISA(ニーサ:少額投資非課税制度) | マネックス証券

積立サービスについては、NISA口座内のご資金からの積立にのみ対応しております。
予めご資金の振替が必要となりますのでご注意ください。


積立サービスのお取扱いは、原則として現在の課税口座の「マネックス証券の証券口座から(MRFまたは預り金から)」の取扱いに準じます。



毎月、手動で銀行からマネックス証券に資金を移す手間が入るため、全自動で投信積立ができません。
まとまった資金(例えば積立金額1年分)が最初に準備できる場合、マネックス証券のMRFに入れておけば後は自動積立ですが、MRFは住信SBIネット銀行のSBIハイブリッド預金などに比べ金利も低く、非効率です。

銀行からの直接引き落としは、マネックス証券はぜひシステム改善して欲しいところです。




SBI証券は穴がなくやはり便利

NISA口座はSBI証券を選択 住民票無料取得代行キャンペーン実施中で書いたように、私はNISA口座はSBI証券にて開設中です。

投信マイレージサービスによりポイントバックが一番有利な他、投信購入であれば、他証券に劣るところはありません。

当日のNISA勉強会でのグループでの結論は、SBI証券でいいじゃんということになりました。

細かい点では、NISA口座での投資信託の売却時に口数指定では売却できず、金額指定のみの売却しか選べない点です。(既にSBI証券でファンドを購入されているDa_ddyさんが実体験済)

売却時は、(購入時とは逆に金額指定でなく)口数指定で利益確定の売却を行いたいところですが、その対応ができていないのは残念です。
致命的なものではありませんが、NISAは限られた期間での利益確定が重要です。
今後は、口数指定でも売却できるようにして欲しいところです。




NISA口座の比較は今後も継続調査が必要

その他各金融機関共通のポイントとして、「年度ごとに損益や残り非課税額は表示されるのか」という懸念がありますが、まだNISA1年目なので、2015年度にならないと確認できません。

また、今回各証券会社のサイトを見て強く感じたことは、各証券会社のNISAのサービスや制限についてまとまった内容は書いておらず、懸命に調べても、QAを見ても明確でないことが多いという点です。

NISA勉強会を主催いただいた竹川美奈子さんにも「「各金融機関のNISAのサービス比較一覧」のサイトがあれば最強のコンテンツですね」とお話しましたが、実際にNISA口座を開かないと詳細は分からないことも多く、情報収集は難しそうです。


今後の各社のシステム改善と共に、来年以降の年度別損益表示等引き続きNISA勉強会があれば参加予定です。


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COMMENTS

2Comments

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No title

マネックスはセゾンカードを持ってれば、セゾンカード引落しによるMRF積立で自動化できるんじゃないかなぁ

kenz

>nullさん
残念ながら、以下を見る限り「NISAに関しては」カード引き落としもダメなようです。(当日の勉強会でも話題になりました)

カードについては明記されていないので、詳細はマネックス証券にお問い合わせください。

http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new2013/news1312_34.htm