2007年から始めたインデックス投資の記録です。投資信託やETFを使って低コストで日本、先進国、新興国株式への国際分散投資を行っています。2019年にアーリーリタイア(FIRE)しました。現在はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに積立中です。

i-mizuhoインデックスシリーズ株式ファンド9本の実質コストまとめ

電卓を使ったデータ分析
Image: FreeDigitalPhotos.net


i-mizuhoインデックスシリーズ全22本のうち、5月12日に決算を迎えた株式型9ファンドの初となる第1回運用報告書がUPされていました。

ファンドには信託報酬だけでなく、売買手数料や保管費用など「その他費用」もかかります。
実質コスト(信託報酬+その他費用)は運用報告書記載の費用明細から計算できます。

以下に i-mizuhoインデックスシリーズ9ファンドの実質コストをまとめます。




i-mizuhoインデックスシリーズ 9ファンド(5月12日決算) 実質コスト

i-mizuhoインデックスシリーズ  株式9ファンド(5月12日決算)の実質コスト
 ファンド(2014年5月12日決算) 信託報酬(税抜)(%) 信託報酬 その他実質コスト(税抜)(%)
 i-mizuho 国内株式インデックス 0.38% 19円 31円 1.00%
 i-mizuho 先進国株式インデックス(為替ヘッジなし) 0.57% 32円 30円 1.10%
 i-mizuho 先進国株式インデックス(為替ヘッジあり) 0.57% 31円 32円 1.16%
 i-mizuho 米国株式インデックス 0.57% 39円 22円0.89%
 i-mizuho 欧州株式インデックス0.57% 33円 31円1.11%
 i-mizuho オーストラリア株式インデックス0.57% 29円 27円1.30%
 i-mizuho 新興国株式インデックス0.58% 30円 64円1.82%
 i-mizuho 東南アジア株式インデックス
0.63% 47円 32円1.06%
 i-mizuho 中国株式インデックス
0.63% 45円 42円1.22%





i-mizuhoインデックスシリーズ 株式型9ファンドの実質コストは驚きの高コスト

8月26日から運用開始されたi-mizuhoインデックスシリーズの株式クラスの9ファンドの実質コストは、信託報酬の2倍どころか、 i-mizuho 新興国株式インデックスの実質コスト1.82%のように信託報酬の3倍以上になるものさえあります。

低コストインデックスファンドの実質コスト完全比較 (2014年6月)でまとめた各資産クラスでの実質コストの低いファンドと大きなコスト差があることがわかります。

運用期間が約6ヵ月と短いこと、販売会社がみずほ銀行とみずほ証券のみで純資産が増えにくいこともありますが、この実質コストは高すぎです。

また、ベンチマークが配当込み指数でないにも関わらず、ベンチマークとのかい離もひどいです。
運用報告書にはその理由が「ファンド設定時に株価が上昇したため」と書いていますが、実質コストの高さはもちろんそれ以外にもいろいろと問題がありそうです。

EXE-iシリーズ全5ファンドや<購入・換金手数料なし>ニッセイJリートインデックスファンドも同じ5月12日に決算を迎え、運用報告書のUP待ちです。

分かり次第、i-mizuhoインデックスシリーズ同様に実質コストを確認します。


関連記事

 [2014.07.12追記]
 EXE-iシリーズ全5ファンドの実質コストまとめ(運用会社レポートより再計算)
 ニッセイインデックスシリーズ 信託報酬とベンチマークまとめ

 [2014.09.28追記]
 i-mizuhoインデックスシリーズ 債券ファンド8本の実質コストまとめ

 [2015.01.03追記]
 i-mizuhoインデックスシリーズ  リート、コモディティファンド5本の実質コスト

 [2015.06.28追記]
 i-mizuhoインデックスシリーズ 株式ファンド9本の実質コストまとめ(2015年6月)
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COMMENTS

6Comments

There are no comments yet.

Werder Bremen

No title

根本的な違いかな?SMT、eMaxis等々、通常のインデックスファンドは株式・個別銘柄を1個、1個買って組み入れている。一方、i-mizuhoは

「ETF」

を買って組み入れている。同じパターンはSBIのEXE-IでもETFで、個別銘柄を組み入れていない。EXE-Iでも同様の問題が発生していたら、

「ETFを組み入れたインデックスファンドの致命的欠陥」

と言えるのかもしれませんね。

  • 2014/06/21 (Sat) 16:58
  • REPLY

-

No title

個人的に新興国株式には少し期待していたのだが・・・

kenz

>Werder Bremenさん
たしかにETFに投資するファンドオブファンズ形式なので、その点も影響が出ていると思います。


>さん
i-mizuho 新興国株式インデックスはたしかに残念ですね。
普通にネット証券で実質コストの低いFunds-i新興国株式あたりを買うのが無難かと思います。

ますいっち

勘違いだったらすみません。

こんばんは。

kenzさんからソースを教えていただいて、自分も計算してみました。

そして気づいたのですが、 i-mizuho 先進国株式インデックス(為替ヘッジなし)の信託報酬が32円、その他が40円と書かれていますが、運用報告書によると32円と30円ではないでしょうか?

円未満が四捨五入されているのであくまで概算なのは承知していますが、10円ずれているようなので気になりました。

自分の見かたが違ってるかもしれないので、もう一度ご確認ください。
よろしくお願いします。

  • 2014/07/01 (Tue) 22:26
  • REPLY

kenz

>ますいっちさん

ご指摘ありがとうございます。
ご指摘の通り、記載ミスでしたので表を修正しました。

i-mizuho 先進国株式インデックス(為替ヘッジなし)の実質コストは、年1.28%でなく年1.10%になりました。

他にもおかしなところがありましたらご指摘お願いいたします。

ますいっち

No title

自分の勘違いでなくてよかったですヽ(´―`)ノ

うちは税込ですが、大きな間違いがないか、アップする前にkenzさんのブログで最終確認させてもらってます。

これからも参考にさせてください。
よろしくお願いします。

  • 2014/07/01 (Tue) 23:00
  • REPLY

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