SMT 新興国株式インデックスの実質コストが高くなった理由
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SMTインデックスシリーズ全16ファンドの実質コストまとめ(2014年12月)にて、「SMT 新興国株式インデックスの実質コストが前回の年0.88%から年1.14%に上がっているのが目立ちます。」と書きました。
SMT 新興国株式インデックスの実質コスト(=信託報酬+その他費用)が上がった理由について、いっさんが運用会社である三井住友トラスト・アセットマネジメントに電話で突撃した結果を書かれています。
電話取材!SMT新興国株式インデックスの実質コスト急騰の件 | 資産形成は時の流れにまかせて。
SMT 新興国株式インデックス・オープンの実質コストが上がった理由
詳細はいっさんの記事を参照いただきたいのですが、いっさんの渾身の電話取材によると、「SMT 新興国株式インデックスの実質コストが高くなった理由」は以下の通り。
- SMT新興国株式インデックス・オープンのマザーファンドにファミリーファンド方式で投資している別ベビーファンドで大きな解約が入った。(ラップ口座の販売戦略の影響)
- そのため、売買高比率、有価証券取引税、保管費用等が大幅に増加
- 次回決算にも実質コストが高めとなる影響がある模様
SMT 新興国株式インデックスのマザーファンドの売買高比率は0.96
たしかにSMT 新興国株式インデックスのマザーファンドである「新興国株式インデックス マザーファンド」の期中の売買高比率は0.96とインデックスファンドとしてずいぶん高い値です。

SMT 新興国株式インデックス・オープンを購入していない方も、世界経済インデックスファンドやその派生型ファンド、SMT インデックスバランス・オープンなどのバランスファンドでも同じマザーファンドに投資しているため、実質コスト増加の影響を受けています。
私は、新興国株式クラスは、SMT 新興国株式インデックスでなく、実質コスト最安のFunds-i新興国株式インデックスを購入しています。
ただ、NISA口座では世界経済インデックスファンドを購入しているため、やはり影響を受けています。
SMT 新興国株式インデックス・オープンに限らず、他のファンドでも突発的に同様のことが起きる可能性があります。
SMT 新興国株式インデックス自体の費用明細は運用報告書でチェックしていましたが、マザーファンドの記載まではチェックしておらず、言われないと気付きませんでいた。
こういった特異な内容こそ、運用報告書に記載すべき内容と考えますがこのように直接問合せしないとわからないのは残念です。
実質コストも低コストインデックスファンドの実質コスト完全比較 (2014年6月)のように個人の計算でなく、本来は運用側がきちんと運用報告書に記載すべきです。
今後も実質コストについては(信託報酬と異なり)固定でないため、継続して確認していきます。
関連記事
[2014.06.08追記]
SMT 新興国株式インデックス・オープンの実質コストは年0.87%に低下しました。
SMT グローバル株式インデックス・オープン等9ファンドの実質コストまとめ(2015年6月)
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