2007年から始めたインデックス投資の記録です。投資信託やETFを使って低コストで日本、先進国、新興国株式への国際分散投資を行っています。2019年にアーリーリタイア(FIRE)しました。現在はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに積立中です。

お金が貯まる秘訣とは | 誰でも始められる2つのポイント

CATEGORY図書
一万円札紙幣の札束
Image: FreeDigitalPhotos.net


「自動的に大金持ちになる方法 オートマチック・ミリオネア」(デヴィッド・バック著)を読みました。
秒速で1億円なんとかの本と似た釣りタイトルっぽいのですが、中身はいたって真面目な本でした。

誰でも始められる「お金が貯まる秘訣」についてシンプルに書かれています。


<最終更新日:2022年5月29日 リンク切れ、表現等の修正>


誰でもお金がたまる秘訣

お金を貯めるといっても、がむしゃらに働けとか、事業を起こせとか、儲かる株に投資しろとか主張しているわけではありません。

著者の主張は以下2点です。

  1. 「ラテマネー」を節約すること。

  2. 収入があったらまず「自分自身に払う」こと。




1.「ラテマネー」を節約すること。

ラテマネーに気をつけ、カードローンやリボルビング払いをしないこと。



ラテマネーとは、毎日なにげなく使っている「どうでもよい支出」をさします。
人によって異なりますが、毎日のタバコだったり、出社前のスタバのコーヒー、自動販売機でつい買ってしまうジュースや雑誌だったりします。


ケチケチしろということではなく、その毎日使うラテマネーも年間ではすごい額になるので、ラテマネーを減らすとか、もっと安価なもので代用することで浮いた金額を積み立てで運用しようというシンプルな主張です。


2.収入があったらまず「自分自身に払う」こと。

さらっと読んだ時は「自分自身に払う」の意味がわかりませんでした。
単純に、収入の10%は天引き等を使って貯金や積立投資資金に回し、その後の残りの90%で生活しようという意味でした。

特に非課税口座(確定拠出年金(401k)など)を積極的に利用し、株式、債券、現金に分散投資しようということで、この本ではバランスファンド1本での投信積立を勧めています。

投資について書かれた本ではないので、インデックスファンドやアクティブファンドなどについては言及されていませんが、課税繰り延べが有利などコスト面にも気を使っています。

手間のかからないバランス型のインデックスファンドの投信積立で良いのではという認識だと思いました。
長期にわたって積み立てることにより、複利が大きな味方になると主張しています。

また、現金も単に銀行に預けるのではなく、少しでも金利の良いところに預けろという主張も、私と同じで賛同できます。




不動産投資に対する認識が甘いことには注意

一方、著者は自宅をローンで買って、借金を前倒しすることが一番いい投資と主張しており注意が必要です。
(さんざんお金がないなら借金して買うなと言っておきながら、家のローンは例外という主張)

なんらかの不動産を持たないと資金作りのゲームに参加できない。


不動産は素晴らしい投資であることが証明されている。


など、それ投資でなく、立派な事業でしょ?と疑問に思う箇所もあります。

良く見ると、2004年初版であり、リーマンショック前のアメリカ人が思っていた不動産信奉が表れている点には注意が必要です。


また、積立投資を年10%の複利で計算するなど、「いつかはゆかし」並に「甘い」ところもあります。


とはいえ、無駄な支出を抑え、天引き貯金や積立投資で長期運用により資産形成しろという点は、賛同できます。

本では、裕福そうに見えない夫婦が早期リタイヤできるくらいの資産を持っていることを著者が知り、秘訣を尋ねること&自分も真似してみることから話が始まります。

具体的な事例も多く読みやすい本でした。


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