SMT グローバル株式インデックス・オープン等10ファンドの実質コストが判明(2015年12月)
CATEGORYSMT(旧STAM)

SMTインデックスシリーズ全17ファンドのうち、11月10日に決算を迎えたSMT グローバル株式インデックス・オープン等10ファンドの運用報告書がUPされました。
さっそく、運用報告書から計算した各ファンドの最新の実質コスト(信託報酬 + その他費用)をまとめました。
SMTインデックスシリーズのうち10ファンドの実質コスト更新 (2015年12月版)
最近の運用報告書のは税込でのコストも表示されていますが、以下は過去の実質コストとの比較の連続性のため、以前と同じ計算方法での実質コスト(税抜)を掲載します。
どちらの数値も簡便法によるので、ある程度の誤差があることにご注意ください。
以下表の一番右側の薄桃色部分が最新の実質コストです。
SMT グローバル株式インデックス等10ファンドはいずれも11月10日決算での分配金は0円で、無駄な税金はかかっていません。
ファンド | 信託報酬(税抜) | 信託報酬 | その他 | 前回実質コスト (税抜) | 実質コスト(税抜) |
---|---|---|---|---|---|
SMT 日経225インデックス | 0.37% | 44円 | 1円 | 0.38% | 0.38% |
SMT TOPIXインデックス | 0.37% | 25円 | 0円 | 0.37% | 0.37% |
SMT 国内債券インデックス | 0.37% | 23円 | 0円 | 0.37% | 0.37% |
SMT グローバル株式インデックス | 0.50% | 39円 | 5円 | 0.55% | 0.56% |
SMT グローバル債券インデックス | 0.50% | 35円 | 2円 | 0.53% | 0.53% |
SMT 新興国株式インデックス | 0.60% | 75円 | 34円 | 0.87% | 0.87% |
SMT アジア新興国株式インデックス | 0.60% | 131円 | 280円 | 1.11% | 1.88% |
SMT 新興国債券インデックス | 0.60% | 51円 | 15円 | 0.79% | 0.78% |
SMT J-REITインデックス | 0.40% | 30円 | 0円 | 0.40% | 0.40% |
SMT グローバルREITインデックス | 0.55% | 46円 | 6円 | 0.63% | 0.62% |
SMT アジア新興国株式インデックス・オープンの実質コストが1.88%と高コスト
SMT グローバル株式インデックス・オープンやSMT 新興国株式インデックス・オープン等多くのファンドは前回2015年5月の決算時の実質コストとほぼ同じです。
その中でSMT アジア新興国株式インデックス・オープンは、信託報酬が0.60%に対し、実質コストが1.88%と3倍超となっています。
SMT アジア新興国株式インデックス・オープンは、信託報酬以外にかかるその他費用(売買手数料や保管費用)が毎回高めでした。
今回は特に、1万口あたり信託報酬131円に対して、その他費用が280円と信託報酬の2倍以上もの「その他費用」がかかっています。
その他費用(計280円)の内訳は、
- 売買委託手数料:31円
- 有価証券取引税:50円
- 保管費用:198円
- 監査費用:1円
と保管費用が特にかかっています。
また、売買高比率も1.68とインデックスファンドとしては高いです。
SMT 新興国株式インデックスの実質コストが高くなった理由でお伝えしたような「マザーファンドにファミリーファンド方式で投資している別ベビーファンドで大きな解約が入った」ようなことが起きたことも考えられますが、実質コストがこれほどまでに高い理由が運用報告書には何も書かれておらず、今後の運用報告書の記載の改善に期待しています。
各インデックスファンドの実質コスト比較表も更新します
今回判明した実質コストを以下の比較表にも反映しておきます。
同じ資産クラス毎のインデックスファンドの信託報酬や実質コストの比較にぜひご利用ください。
低コストインデックスファンドの先駆けとなったSMTインデックスファンドシリーズも、最近新たに登場した三井住友DCインデックスシリーズやたわらノーロードシリーズ、信託報酬を引き下げたニッセイインデックスシリーズの圧倒的な低信託報酬に押され気味です。
SMTインデックスシリーズも今後信託報酬引き下げを行ってくるのかどうかにも注目です。
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[2015.12.19追記]
SMTインデックスシリーズ17ファンドのベンチマーク、信託報酬と実質コストまとめ(2015年12月)
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