主要7資産の過去8年間の年間パフォーマンスからわかる国際分散投資の重要性

2008年から2015年の主要7資産クラス(配当込み指数)の年間パフォーマンス一覧が日興アセットマネジメントのコラムに載っていました。
国際分散投資の重要性を主要7資産の過去8年間のリターン比較から再確認から1年ぶりに内容を確認します。
<最終更新日: 2023年1月11日>
リンク切れ等修正しました。
Vol.1052 過去の好パフォーマンス資産から考える | 日興アセットマネジメント ⇒リンク切れ

上の表の各資産クラスの指数は以下の通りです。
- 日本株式: TOPIX(配当込み)
- 先進国株式: MSCIワールド・インデックス(配当込み) ⇒日本を含む先進国株式指数です。
- 先進国債券: FTSE世界国債インデックス ⇒日本を含む先進国債券指数です。
- 新興国株式: MSCI エマージング・マーケット・インデックス(配当込み)
- 新興国債券: JPモルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス
- 日本REIT: 東証REIT指数(配当込み)
- グローバルREIT: S&P先進国リート指数(配当込み) ⇒日本を含む先進国リートです。
2015年は、全資産クラスが+10%以上のプラスだった2014年と異なり、日本株式が+12.1%で騰落率トップ、次に新興国債券、グローバルREITがプラス、先進国株式は変わらず、他はマイナスリターンでした。
「日本は少子化が進むので伸びしろが低いから日本以外の株式に投資」されていた方は日本株式のこの上昇の恩恵を受けられませんでした。
逆に投資対象外としている方も多い新興国債券が意外にもプラスリターンで、私もNISA口座の世界経済インデックスファンド以外では新興国債券を投資対象外にしているため、その恩恵を受けていません。
過去の主要資産の年間パフォーマンスの推移を振り返ると、パフォーマンスの良い資産は一定ではなく、また、各資産の騰落には法則性もみられません。そのため、中長期において運用成果を向上させるためには、好パフォーマンスをあげる資産を当てることに重きを置くのではなく、個人のリスク許容度に合わせて、国内外の幅広い資産に分散投資を行なうことが重要といえそうです。
上の文章は毎年全く同じことが書かれています。だがそれがいい!
上の年間パフォーマンスの表にあるように、各資産クラスの騰落率は毎年めまぐるしく変わり、どれが次にリターンが良いか当てることはできません。
また、2012年から2014年のように全資産クラスがプラスの年もあれば、2008年のリーマンショック時のように全資産クラスが大きくマイナスの年もあります。
(この年も日本債券クラスはプラスでしたが、表内には日本債券クラスは含まれていません)
2008年のような大幅下落時にも落ち着いて投資を継続できる範囲でのリスク許容度の範囲で、世界の各資産クラスに分散投資することが重要です。
[2023.01.11追記]
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