ひとくふう日本株式ファンド 信託報酬0.25%の低コストアクティブファンドとして登場

信託報酬0.25%(税抜)と低コストの日本株式アクティブファンドであるひとくふう日本株式ファンドが3月4日より登場します。
新ファンド募集・設定のお知らせ 『ひとくふう日本株式ファンド』 | 大和住銀投信投資顧問

ひとくふう日本株式ファンド EDINET有価証券届出書 (PDF) より引用
- ファンド名: ひとくふう日本株式ファンド
- 設定日: 2016年3月4日
- ベンチマーク: なし
- 販売手数料: なし(ノーロード)
- 信託報酬: 年0.25%(税抜)
- 信託財産留保額: なし
- 決算日: 年1回(3月3日)
- 販売会社: SBI証券、楽天証券
- 運用会社: 大和住銀投信投資顧問
「JPX日経インデックス400の構成銘柄を投資対象とし、価格変動リスクを相対的に抑えることを目指した運用を行う」とのことですが、ベンチマークはJPX日経インデックス400ではないという不思議なファンドです。
アクティブファンドにも関わらず、ベンチマークなしというのは全くいただけません。
ここは、当然、JPX日経インデックス400(配当込み)をベンチマークとし、それを上回るリターンを目指すアクティブファンドであるべきです。
ベンチマークがないのは問題ですが、日本株式アクティブファンドにも関わらずノーロードかつ信託報酬が年0.25%(税抜)とDC専用ファンド並みの低コストであることは驚きです。
JPX日経インデックス400インデックスファンドの中で、信託報酬最安の<購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400インデックスファンド(信託報酬0.31%)よりアクティブファンドの方が信託報酬が低いという逆転現象が起きています。
日本株式ファンドとして、信託報酬が年0.25%以下のものは以下の日経平均インデックスファンド3つのみです。
- 日経225インデックスe(信託報酬0.19%)
- たわらノーロード 日経225(信託報酬0.195%)
- ニッセイ日経225インデックスファンド(信託報酬0.25%)
私が日本株式クラスに購入している<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド(信託報酬0.29%)よりも信託報酬の低いアクティブファンドの登場には驚きです。
アクティブファンドは自らのコストの高さにより低コストのインデックスファンドよりリターンが悪くなる確率が増えるわけで、インデックスファンド並みかそれ以下のコストであれば、リターンが勝つ可能性も高まります。
たわらノーロードシリーズや三井住友DCインデックスシリーズ等去年末のインデックスファンドの超低コストの影響か、アクティブファンドにも低コスト化の流れがくることは良いことです。
当初の販売会社はSBI証券と楽天証券とのことで、ひとくふう日本株式ファンドの今後の具体的な運用手腕に期待しています。
[2016.03.21追記]
ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)が信託報酬0.25%のアクティブファンドとして登場
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