カルパースの資産配分(2015年9月) ヘッジファンド比率を撤退に向け縮小中

全米最大の年金基金であるカリフォルニア州職員退職年金基金(カルパース)のアセットアロケーション情報を最新版に更新します。
カルパースのアセットアロケーション (2015年9月時点)
CalPERS Asset Allocation (英語)
下記円グラフが2015年9月時点の資産配分比率です。
各資産の()内は、2015年6月設定の目標配分比率を示しています。

世界全体の株式に約52%、(非上場企業の投資等の)プライベートエクエイティに約10%と、資産全体の62%が株式クラスです。
不動産(現物)も約10%、世界債券に約20%となっており、株式比率が高いです。
カルパースの資産配分(2015年5月) ヘッジファンドから資金引上げ中でもお伝えしたように、ヘッジファンドの目標配分を0%(撤退)にしており、2015年5月は1.1%あったヘッジファンド比率が、9月は0.6%とほぼ半減しています。
森林資産も一部売却していますが、目標比率1%に変更はありません。
撤退決定のヘッジファンドの比率は縮小中
個人と比べ、超巨大な運用資産を持つカルパースでさえ、コストが高いわりにリターンが低いとヘッジファンドから撤退し、森林資産も見直し始めています。
保有することで本質的にプラスのリターンが見込める十分に分散された株式や債券と異なり、為替、株式先物を駆使してゼッタイ収益を狙う種のヘッジファンドは(コスト控除前でも)ゼロサムです。
カルパースがヘッジファンドから撤退するのもよくわかります。
先日某ヘッジファンドのブロガーミーティングで「為替は必ずしもゼロサムではない」とかアレな主張をする説明者もいる場に出くわしましたが、ネタで言ってるのか本当にそう思っているかは別として、一般人にはヘッジファンドは不要でしょう。
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