日経新聞記事 「不況を乗り切る家計術」
CATEGORYインデックス投資

finance-broker / natloans
本日の日経新聞・夕刊に、資産運用を始める人向けの記事がありました。
良記事ですので紹介します。
不況を乗り切る家計術、投資「自分で選ぶ」が大原則、手数料チェック怠らずに
お金を殖やすコツとして、記事の内容を整理した要点は以下です。
(1) 購入商品は自分で選ぶ
金融機関に行って「私に合った商品を選んでください」と言ってはいけない。
金融機関側のカモネギにならないよう、自分で資産運用の本を2冊ほど購入して勉強してみること。
(2) 金融商品の手数料をチェックするクセを付ける
運用結果に大きく影響するコストには留意すること。
アクティブファンドとインデックスファンドのコスト差は大きい。
気に入ったアクティブファンドに高い信託報酬を払う価値があるかどうか考えること。
具体的には、過去の実績が指数を上回っているか確認すること。
(3) 外貨に投資する商品は、為替手数料にも着目すること
外貨預金など金融機関によって手数料が異なるので注意すること。
所感

Finance strategy / RambergMediaImages
3点とも重要な点で、特に(1)は大事です。
ただ、説明不足な点など以下に補足しておきます。
(2) 金融商品の手数料をチェックするクセを付ける
あるアクティブファンドの過去の実績が指数を上回っていても、過去の実績は未来の動きと全く無関係です。
過去の実績を調べても今後の値動きとは関係ないので、調べる時間が無駄です。
コスト差は確実に効いてきます。それでもアクティブファンドを選びたい人は、過去記事 「敗者のゲーム Winning the Loser's Game」 の <市場平均を上回りたい人へのメッセージ> の部分を一度読んでみてください。
関連記事
[2011.09.24追記]
敗者のゲーム -金融危機を超えて(チャールズ・エリス著)
(3) 外貨に投資する商品は、為替手数料にも着目すること
外貨預金は投資対象にする価値は一切ありません。
外貨預金は外貨MMFより為替手数料が高いのはもちろん、もっと認識しておくべき以下の不利な点があります。
結果、外貨預金は外貨MMF、FXと比べメリットが全くなく、外貨投資の中で最も不利な商品です。
- 外貨預金は、円預金と異なり、預金保険機構の保証対象外です。(預金という名称は名ばかり)
- 外貨預金による為替差益は、店頭FX同様に総合課税されます。
- 外貨MMFは、為替差益は無税(ソニー銀行やSBI証券の外貨MMF等一部例外あるようなので、購入前に要確認)。
終わりに
とにかくコストのチェックが一番重要となります。
金融機関側のカモにならないように気をつけましょう。
[2011.09.24追記]
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