2007年から始めたインデックス投資の記録です。投資信託やETFを使って低コストで日本、先進国、新興国株式への国際分散投資を行っています。2019年にアーリーリタイア(FIRE)しました。現在はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに積立中です。

EXE-iシリーズ全5ファンドの第3期の実質コスト(2016年7月更新)

CATEGORYEXE-i
データ解析
Image: FreeDigitalPhotos.net


複数の海外ETFに投資するパッシブファンドである、EXE-iシリーズ全5ファンドが2016年5月12日に3回目の決算を迎え、サイト上に運用報告書がUPされました。

EXE-iシリーズ全5ファンドの第二期の実質コストまとめ同様に、実質コストを計算します。



EXE-iシリーズ 5ファンド(2016年5月12日決算)の実質コスト

EXE-iシリーズは複数の海外ETFにファンドオブファンズ形式で投資しているため、EXE-i自体の信託報酬(=運用管理費用)0.23%(税抜)の他に、投資対象の海外ETFの信託報酬(以下表の③)もかかります。

運用報告書記載の費用明細では、EXE-i自体の実質コストしか計算できず、その費用とは別に海外ETFの信託報酬③も加算する必要があります。
結果、実質コストは下記表の最右列部分になります。

なお、5月12日決算での分配金は5ファンドとも0円です。



EXE-iシリーズ  5ファンド(2016年5月12日決算)の実質コスト
 ファンド(2016年5月12日決算) 運用管理費用(税抜)(%) 運用管理費用①その他費用②  投資対象海外ETFの信託報酬(税抜)③ 前回の実質コスト(税抜)実質コスト(税抜)(%)(0.23×((①+②)/①))+③
 EXE-i 先進国株式ファンド 0.23% 34円 9円 0.076% 0.39% 0.37%
 EXE-i 新興国株式ファンド 0.23% 25円 5円 0.142% 0.53% 0.42%
 EXE-i グローバル中小型株式ファンド 0.23% 33円 6円 0.124% 0.52% 0.40%
 EXE-i 先進国債券ファンド 0.23% 29円 6円 0.182% 0.50%0.46%
 EXE-i グローバルREITファンド0.23% 31円 5円 0.138% 0.45%0.41%





EXE-iシリーズ 5ファンド いずれも実質コストは前回より低下

上の表のように、EXE-iファンド5ファンドとも昨年の実質コストより低下しています。

ただ、 EXE-i 先進国株式ファンド以外の4ファンドは、各資産クラス毎に他にはない指数をベンチマークとしており、他ファンドとのリターン比較が難しいです。
また、いずれも実際のリターンは参考指数に比べて下方かい離が大きめで、シンプルなインデックスファンドより仕組みが複雑なのは問題です。

現在のアセットアロケーションと構成ファンド・ETF 一覧(2016年7月)でお伝えしたように、私も 小型株効果にゆるく期待して日本を含む世界の中小型株式に投資できる EXE-i グローバル中小型株式ファンドを少額保有しており、実質コストが前回の年0.52%から年0.40%に下がったのはうれしいです。

ニッセイインデックスシリーズたわらノーロードシリーズ等超低コストインデックスファンドシリーズの登場で、あまりEXE-iシリーズについて話題になることも少なくなりましたが、実質コスト等は引き続き確認していきます。
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