2007年から始めたインデックス投資の記録です。投資信託やETFを使って低コストで日本、先進国、新興国株式への国際分散投資を行っています。2019年にアーリーリタイア(FIRE)しました。現在はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに積立中です。

米国2位の公的年金CalSTRSがMSCI ACWI低炭素インデックスファンドに投資へ

CATEGORYカルパース
二酸化炭素の排出

カルパース(CalPERS、カリフォルニア州職員退職年金基金)に次ぐ、全米2位の公的年金であるCalSTRS(カリフォルニア州教員退職年金基金)が低炭素インデックスファンドに投資するとのことです。



CalSTRSがMSCI低炭素インデックスファンドに投資へ

 米第二位の公的年金CalSTRS 低炭素インデックスファンドに25億㌦配分。再エネ会社への投資も増額。パリ協定踏まえ、低炭素社会への移行リスクに対応 | RIEF

米第二の規模を誇る公的年金のカリフォルニア州教員退職年金基金(CalSTRS)は、サステナビリティ重視の企業投資を増やすため、低炭素インデックスファンドに25億㌦を投資することを決めた。


CalSTRSは総資産1888億㌦を有する全米で有数の機関投資家。投資最高責任者(CIO)のChristopher J. Ailman氏によると、25億㌦の資金はMSCI ACWI Low Carbon Target indexに投じられる。





MSCI ACWI Low Carbon Target indexとは

 MSCI ACWI Low Carbon Target index(PDF)

MSCI ACWI Low Carbon Target index(MSCIオール・カントリー・ワールド低炭素インデックス)は、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI) の中から「低炭素社会への移行リスクを回避したい投資家向け」に、先進国23ヵ国と新興国23ヵ国の計1782銘柄で構成される指数とのことです。(2016年7月末時点)


MSCI ACWI Low Carbon Target indexの国別構成比率と組入上位10銘柄の構成比率は以下の通りです。


MSCI ACWI Low Carbon Target index 国別構成比率と組入上位10銘柄の構成比率



結局、国別構成比率は、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI) と似たような比率であり、組入上位にもアップル、マイクロソフト、GE、AT&T等こちらも同指数と似たような顔ぶれです。

私も製造業勤務ですが、低消費電力で低炭素な製品やサービスの開発は当たり前であり、何をもって「低炭素インデックス構成銘柄」となるのか理解しにくい面があります。

サステナビリティ重視の企業投資とやらを否定しているわけではありませんが、結局は大企業が並ぶだけで、年金基金としてのアピールはともかく、個人の投資やアセットアロケーションにはあまり参考になりそうにありません。

基本的には十分に分散された低コストのインデックスファンドを利用すれば充分そうです。
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