2007年から始めたインデックス投資の記録です。投資信託やETFを使って低コストで日本、先進国、新興国株式への国際分散投資を行っています。2019年にアーリーリタイア(FIRE)しました。現在はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに積立中です。

eMAXISインデックスシリーズ全ファンドに「受益者還元型」信託報酬が適用へ

CATEGORYeMAXIS
コストと利益のバランス

eMAXIS 豪州債券インデックス、eMAXIS 先進国債券インデックス(為替ヘッジあり)、eMAXIS 新興国債券インデックス(為替ヘッジあり)から適用された「受益者還元型」信託報酬が、eMAXISインデックスシリーズ全ファンドに適用されるとのことです。


水瀬さんの以下記事で知りました。
 「eMAXIS」シリーズの全インデックスファンドの信託報酬引き下げ! |  梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー



eMAXISインデックスシリーズ全ファンドに「受益者還元型」信託報酬が適用へ

 三菱UFJ国際投信、信託報酬引き下げ拡大−投資家目線でサービス改善 | 日刊工業新聞

12月までにインターネット専用投資信託「eMAXIS」シリーズすべての信託報酬を引き下げる。7月にシリーズの3商品で導入した、純資産残高の拡大に応じて信託報酬を引き下げる「受益者還元型」信託報酬制度が好評。今後はラインアップする31商品全てに同制度を適用する。



「7月にシリーズの3商品」とは、本記事冒頭でお伝えしたeMAXIS 豪州債券インデックス、eMAXIS 先進国債券インデックス(為替ヘッジあり)、eMAXIS 新興国債券インデックス(為替ヘッジあり)の3ファンドを指しています。



「受益者還元型」信託報酬とは

「受益者還元型」信託報酬とは、以下のプレスリリースで説明されています。

  『eMAXIS シリーズ』における“受益者還元型”信託報酬導入に関するお知らせ | 三菱UFJ国際投信 (PDF)

新たな信託報酬率とは、各ファンドの純資産 500 億円以上 1,000 億円未満の部分について適用する信託報酬率を 500 億円未満対比で年 0.02%(税抜)引き下げ、1,000 億円以上の部分については同 0.04%(税抜)引き下げたものです。



同シリーズ全ファンドに適用される「受益者還元型」信託報酬が、既に適用されている3ファンドと同一条件かどうかわかりませんが、同じと仮定すると、ファンドの純資産500億円以上の部分で少しだけ信託報酬が引き下がる形なので、ニッセイ外国株式インデックスファンド等3ファンドのように全体として信託報酬がシンプルにいくらか引き下がるわけではありません。

eMAXISインデックスシリーズの中で現時点で最も純資産の多いファンドはeMAXIS 先進国株式インデックスですが、現時点の純資産は約323億円と500億円にはまだ届いていません。

現在のアセットアロケーションと構成ファンド・ETF 一覧(2016年7月)にあるように、私もeMAXIS先進国リートインデックスを保有しています(元本の倍以上の評価額になっており、ホールド中)が、純資産は112億円と500億円には遠く及びません。




たわらノーロードやiFree等の超低コストファンドに比べ劣勢は変わらないと予想

全ファンドに適用となる「受益者還元型」信託報酬というのが適用済3ファンドと同じようなものとすると、超低信託報酬のたわらノーロードシリーズiFreeインデックスシリーズ、さらには三井住友・DCインデックスシリーズの低コスト化の追随がある状況では、コスト水準でかなり出遅れているeMAXISインデックスシリーズは純資産の増加もそれほど見込めず、今後も苦戦しそうです。

「12月まで」ということですが、具体的な日程や信託報酬の引き下げ幅など詳細は不明のため、三菱UFJ国際投信からの今後の正式告知を待ちたいと思います。


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 [2016.10.19追記]
 eMAXISインデックスシリーズの中の17ファンドに「受益者還元型」信託報酬が新たに適用
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