2007年から始めたインデックス投資の記録です。投資信託やETFを使って低コストで日本、先進国、新興国株式への国際分散投資を行っています。2019年にアーリーリタイア(FIRE)しました。現在はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに積立中です。

eMAXISインデックスシリーズの中の17ファンドに「受益者還元型」信託報酬が新たに適用

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eMAXISインデックスシリーズ全31ファンドのうち、17ファンドに「受益者還元型」信託報酬が昨日10月18日より適用されました。

「受益者還元型」信託報酬とは、各ファンドの純資産 500 億円以上 1000 億円未満の部分について信託報酬0.02%(税抜)、1000 億円以上の部分については0.04%(税抜)引下げる仕組みです。

既に適用されていたeMAXIS 豪州債券インデックス、 eMAXIS 先進国債券インデックス(為替ヘッジあり)、eMAXIS 新興国債券インデックス(為替ヘッジあり)の3ファンドと合わせ、計20ファンドに「受益者還元型」信託報酬が適用されました。


eMAXISインデックスシリーズの17ファンドに新たに「受益者還元型」信託報酬が適用

 『eMAXIS シリーズ』における“受益者還元型”信託報酬率の適用ファンド拡大に関するお知らせ |三菱UFJ国際投信 (PDF)
 

本日(10 月 18 日)より“受益者還元型”信託報酬率の適用対象となるファンドは、『eMAXIS シリーズ』の既存17 ファンドになります。(裏面【ファンド一覧】参照)
なお、“受益者還元型”信託報酬率とは、各ファンドの純資産 500 億円以上 1,000 億円未満の部分について適用する信託報酬率を 500 億円未満対比で年 0.02%(税抜)引き下げ、1,000 億円以上の部分については同0.04%(税抜)引き下げたものです。




 「eMAXIS シリーズ」約款変更のお知らせ | 三菱UFJ国際投信 (PDF)

「eMAXIS シリーズ」の商品性向上の一環として“受益者還元型”信託報酬率の導入を行います。これは純資産残高の増大に応じて信託報酬率総額を引き下げる料率体系(段階料率)とするものです。



“受益者還元型”信託報酬率の適用対象となったeMAXISインデックス17ファンド





「受益者還元型」信託報酬は今のところ低コスト化の取り組みのポーズが強い

eMAXISインデックスシリーズ全ファンドに「受益者還元型」信託報酬が適用へでお伝えしていたように、2016年12月までにeMAXISシリーズ全ファンドに「受益者還元型」信託報酬が適用されるということでした。

7月設定当初より同仕組みが適用されていたeMAXIS 豪州債券インデックス、 eMAXIS 先進国債券インデックス(為替ヘッジあり)、eMAXIS 新興国債券インデックス(為替ヘッジあり)に続き、上記一覧にある17ファンドにも新たに「受益者還元型」信託報酬が適用されました。
(残り11ファンドの同仕組みの適用時期は別途お知らせとのこと)

この17ファンドの中には、私も保有しているeMAXIS先進国リートインデックスの他、eMAXIS 先進国株式インデックスやeMAXIS新興国株式インデックスなど主要資産クラスも含まれ、それ自体はコスト低減として投資家には望ましいことです。


ただ、「受益者還元型」信託報酬は、「各ファンドの純資産が500億円を超える部分に信託報酬が少しだけ下がる仕組み」であり、eMAXISインデックスシリーズの中で最も純資産の多いファンドであるeMAXIS 先進国株式インデックスでさえ純資産は約328億円です。

そのため、当面eMAXISインデックスシリーズのどのファンドも1円も信託報酬は下がりません。

後発の三井住友DCインデックスシリーズたわらノーロードシリーズiFreeインデックスシリーズを中心に主要資産クラス毎の信託報酬最安のファンド一覧にあるように、新興国株式クラスを除き、今では信託報酬0.1%台~0.2%後半で最安インデックスファンドの地位が争われている時代です。

さらに、<購入・換金手数料なし>ニッセイインデックスシリーズの信託報酬を近く引き下げとの報道もあり、ますます熾烈な超低コストインデックスファンド競争になりそうです。

そんな中、純資産が1000億円超の部分にも年0.04%しか信託報酬を下げない程度では、他の低コストインデックスシリーズには遠く及ばない状況です。

今のところは厳しい見方をすると、うちも低コストの取り組みをやっていますよというポーズにしか見えません。

かつての旧年金積立インデックスシリーズにように、eMAXISインデックスシリーズも次第に話題に上らなくなってしまうのか、大幅な信託報酬引き下げなどの一手をうってくるか気になるところです。
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