2007年から始めたインデックス投資の記録です。投資信託やETFを使って低コストで日本、先進国、新興国株式への国際分散投資を行っています。2019年にアーリーリタイア(FIRE)しました。現在はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに積立中です。

バンガード会長兼CEOからのメッセージ「マーケットと経済の今」のコラムの紹介

地球

バンガードのサイトに、個人投資家向けの「バンガード会長兼CEOからのメッセージ「マーケットと経済の今」」というタイトルのコラムがありました。

特に目についた箇所を2点取り上げます。



バンガード会長兼CEOからのメッセージ

 バンガード会長兼CEOからのメッセージ「マーケットと経済の今」 | バンガード


イギリスのEU離脱に伴う株価下落はノイズにすぎない

株式市場が最悪の状況からベストの状態へと一転することがあり、6月がそうでした。グローバル市場が崩壊するとでも言わんばかりの新聞見出しが躍る中、我先にと保有株式を減らすことで自らのポートフォリオを守ろうとした投資家が、結局のところブレグジット後の相場で損失を確定させてしまい、その数日後に起きた急反発場面でのチャンスを逸したのも無理からぬことと言えるでしょう。しかし、こうした報道はノイズ(雑音)で、本来なら投資家は無視するのが賢明なのです。


6月23日にイギリスが国民投票でEUからの離脱(ブレグジット)を決定した際、株式市場はコラムにもあるように「世界の株価はドルベースで5%~10%下落」しました。

あせって売却してしまった方は、その後すぐに急反発しましたがその回復の機会も逃すことになりました。

また、売却まではいかなくても、株価下落でファンドの基準価額も下がり、落ち着かないと思われた方もおられると思います。
これくらいの下落はよくあるノイズの一つに過ぎません。
今回のブレグジットでガクガクプルプルだった方は、落ちついて夜ぐっすり眠れるように資産全体に占める無リスク資産比率を増やすことも含め、アセットアロケーションをリスクが小さくなる方向に修正するほうがよさそうです。




インデックス運用はマーケットが動揺した時の投資家の誤った判断を防ぐ耐久力のある行動ツール

幅広く分散化されたポートフォリオの一部としてインデックスファンドを保有することで、矢継ぎ早に報じられる新たなメディア情報にすぐ反応してしまう傾向を抑え、バランスを取ることができます。ボラティリティ上昇時でも、一部に価格が下落している市場へのエクスポージャーがある一方で、より好成績を上げている市場へのエクスポージャーも持つことができるのです。


これも市場全体に幅広く投資できるインデックス投資により、(決して万能ではありませんが)分散効果により個別の銘柄や業種のブレを抑えることができます。

まさに書かれているとおり、「インデックス運用はマーケットが動揺した時の投資家の誤った判断を防ぐ耐久力のある行動ツール」の1つと言えます。

日本はアメリカに比べると投資環境は遅れていましたが、<購入・換金手数料なし>ニッセイインデックスシリーズ7本の信託報酬引下げ(正式発表)でもお伝えしたように、かなりの低コストなインデックスファンドが一般購入できるようになっており、ツールとして使えるようになってきました。


バンガードの個人投資家向け「経済見通しと今後の動向」コラムの紹介でも書かれているように、長期的には「ポートフォリオを幅広く分散化し辛抱強く」ホールドすることをいかに継続できるかにつきます。

バンガードのいつものメッセージ通り、短期的な株価変動に惑わされずに、「長期、分散、低コスト」を継続していこうと思える記事でした。
上記メッセージは長めですがぜひご一読ください。
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