2007年から始めたインデックス投資の記録です。投資信託やETFを使って低コストで日本、先進国、新興国株式への国際分散投資を行っています。2019年にアーリーリタイア(FIRE)しました。現在はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに積立中です。

たわらノーロードシリーズのうち7ファンドの初の実質コスト判明 (2016年12月)

analysis-1841158_640.jpg

たわらノーロードシリーズ全9ファンドが、10月12日に初の決算を迎え、たわらノーロード 先進国株式<為替ヘッジあり>、たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>を除く計7ファンドの第1期運用報告書が発行されました。

運用報告書から計算した各ファンドの実質コスト(信託報酬 + その他費用)をまとめました。



たわらノーロードシリーズのうち7ファンドの実質コスト(2016年12月)

運用報告書の最近のフォーマットでは税込でのコストも表示されていますが、過去の実質コストの数値の連続性のため、以前と同じ計算方法での実質コスト(税抜)を計算し、実質コストの列に灰色枠で載せています。


たわらノーロードシリーズ9ファンドの実質コスト
 ファンド 信託報酬
(税抜)
 信託報酬 その他実質コスト(税抜) ベンチマーク
たわらノーロード 日経225 0.195% 15円 1円 0.21%日経平均 
たわらノーロード 国内債券 0.15% 14円 1円 0.15%NOMURA-BPI総合
たわらノーロード 先進国株式 0.225% 18円 3円 0.26%MSCI KOKUSAIインデックス(配当込み)
たわらノーロード 先進国株式<為替ヘッジあり> 0.225% - - -MSCI KOKUSAIインデックス(配当込み、為替ヘッジあり)
たわらノーロード 新興国株式 0.495% 31円 15円 0.73%MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み)
たわらノーロード 先進国債券 0.20% 17円 1円 0.21%シティ世界国債インデックス(除く日本)
たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり> 0.20% - - -シティ世界国債インデックス(除く日本)(為替ヘッジあり)
たわらノーロード 国内リート 0.30% 28円 1円 0.31%東証REIT指数(配当込み)
たわらノーロード 先進国リート 0.35% 30円 9円 0.46%S&P先進国REIT指数(除く日本)(配当込み)





たわらノーロードは軒並み低い実質コスト

初の実質コストが判明したたわらノーロードシリーズ7ファンドとも、設定1年も経過していないものがある中、信託報酬以外のその他費用が比較的抑えられています。


たわらノーロード 先進国株式

たわらノーロード 先進国株式の実質コストは年0.26%(税抜)と一気に実質コスト最安の先進国株式インデックスファンドとなっています。

運用報告書には、配当込みベンチマークの-11.8%に対し、ファンドリターンは-9.3%と、+2.5%上方乖離しています。
「設定当初マザーファンドを非保有であったこと」が理由の一つとして記載されており、運用初年度特有の事情があったと推測されます。

そのため、他の先進国株式インデックスファンドとリターン単純比較はできませんが、1日間の乖離問題で一部ブロガーが大騒ぎしている、信託報酬が0.20%<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドは今は避けたい方には有力な候補となります。




たわらノーロード 新興国株式

たわらノーロード 新興国株式は、信託報酬0.495%と最安の新興国株式インデックスファンドです。

実質コストも年0.73%とこちらも最安のインデックスファンドです。
運用報告書には、配当込みベンチマークの+7.0%に対し、ファンドリターンは+3.9%と、約3%下方乖離しています。

ただこちらもたわらノーロード 先進国株式同様、「設定当初マザーファンドを非保有であったこと」が理由の一つとして記載されており、運用初年度特有の事情があったと推測されます。

私は現在は新興国株式クラスは、Funds-i 新興国株式(信託報酬0.60%、実質コスト0.82%)をメインにしていますが、今後は実質コストのより低いたわらノーロード 新興国株式に変更もありだと考えています。

 参考: 野村インデックスファンドFunds-iシリーズ 16ファンドの実質コスト(2016年9月決算)




その他の資産クラスは、ニッセイインデックスシリーズを中心に信託報酬最安のファンドを揃えており、今後の実質コスト含め確認予定です。

今後もインデックスファンドの超低コスト化競争と、質の高いインデックス運用を共に期待しています。


以下の記事の実質コストの数値も最新版に更新しておきました。。

低コストインデックスファンドの実質コスト完全比較 (2016年12月更新) - インデックス投資日記@川崎

関連記事