eMAXISシリーズの国内外の株式、債券クラスの4ファンドの信託報酬を常に業界最安にするとの報道

三菱UFJ国際投信が、eMAXISインデックスシリーズのうち4ファンドの信託報酬を常に業界最低レベルにする方針を固めたと日経が報道しています。
eMAXISシリーズのうち国内外の株式、債券クラスの4ファンドの信託報酬を常に最低まで引き下げる方針との報道
三菱UFJ国際投信、投信手数料「常に業界最低」に | 日本経済新聞
三菱UFJ国際投信は株式などで運用する投信4本の運用手数料(信託報酬)を業界最低とする方針を固めた。ライバル各社が対抗して手数料を下げても、連動して「常に最低」を実現する。個人投資家のメリットは大きく、投信の運用方針や実績に応じた選択肢が広がりそうだ。
対象はインターネット専用投信「eMAXIS」シリーズのうち4本。国内外の株式、債券で市場平均並みの収益を狙う「パッシブ型」投信だ。
記事には、TOPIX連動型の信託報酬を年0.40%から年0.18%に引き下げること、国内債券型も信託報酬を年0.40%から年0.14%に引き下げることが書かれています。
対象となる4ファンドは、「国内外の株式、債券」という記載もあることから、基本資産クラスの以下ファンドと思われます。
ファンド | 現信託報酬(税抜) | 予想される新信託報酬(税抜) | ベンチマーク |
---|---|---|---|
eMAXIS TOPIXインデックス | 0.40% | 0.18% | TOPIX |
eMAXIS 国内債券インデックス | 0.18% | 0.14% | NOMURA-BPI総合 |
eMAXIS 先進国株式インデックス | 0.60% | 0.20% | MSCIコクサイ インデックス |
eMAXIS 先進国債券インデックス | 0.60% | 0.17% | シティ世界国債インデックス(除く日本) |
参考: 主要資産クラス毎の信託報酬最安のファンド一覧(2016年12月)
eMAXISシリーズも低コスト競争に参入か
正直、eMAXISインデックスシリーズは、ネット証券でなく、多くの地方銀行のネット口座でも販売されていることもあり、後発のiFreeインデックスシリーズやたわらノーロードシリーズ、信託報酬を2年連続で最安レベルに引き下げてきたニッセイインデックスシリーズの激しい低コスト化競争に加わるのは難しいかと思っていました。
既に適用されている「受益者還元型」信託報酬との併用があるのかはわかりませんが、信託報酬を最安レベルに引き下げるだけではなく、各社が対抗して信託報酬をさらに引き下げでも、常に最安値を実現するという思い切った戦略です。
eMAXISインデックスシリーズが投資する基本4資産クラスのマザーファンドの規模も大きく、本当に実現すれば一気にeMAXISシリーズの魅力が大きくアップします。
まだ日経記事だけで、三菱UFJ国際投信の正式発表ではなく、対象4ファンドもまだ予想レベルです。
ともあれ、投資家にとっては信託報酬引下げはうれしいニュースです。
今後の正式発表に大いに期待するとともに、私もまとまった額を保有しているeMAXIS新興国株式インデックス等他の資産クラスのファンドも将来、信託報酬引下げ対象ファンドとなることも期待しています。
[2017.02.09追記]
本件に関し、三菱UFJ国際投信が短いプレスリリースを出しています。
本日の日本経済新聞夕刊掲載記事について | 三菱UFJ国際投信 (PDF)
正式な情報は後日プレスリリースにて知らせるとのことで、正式発表が楽しみです。
[2017.02.10追記]
さっそくプレスリリースがありました。既存4ファンドの信託報酬引下げではなく、新規ファンドの設定でした。
eMAXIS Slimシリーズ 業界最低の信託報酬をめざすインデックスファンドが新登場
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