eMAXIS Slimシリーズ 業界最低の信託報酬をめざすインデックスファンドが新登場
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eMAXISインデックスシリーズに、eMAXIS Slimシリーズ4ファンドが追加されます。
eMAXIS Slimシリーズは、他社ファンドの信託報酬に注意しながら機動的に信託報酬を引き下げることにより、業界最低水準の低コストを目指し続けるとのことです。詳細を確認します。
信託報酬最安宣言のeMAXIS Slimシリーズが、eMAXISインデックスシリーズに登場
インデックスファンド『eMAXISシリーズ』に、 業界最低水準の運用コストをめざす新たな仲間、 『eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)』を追加 | 三菱UFJ国際投信 (PDF)
『eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)』は、他社類似ファンドの運用コストに注意を払い、機動的に信託報酬を引き下げることによって、今も、そしてこれからも業界最低水準を目指し続けるインデックスファンドです。
『eMAXIS Slim 国内株式インデックス』、『eMAXIS Slim 国内債券インデックス』、『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』
『eMAXIS Slim 先進国債券インデックス』募集・設定について | 三菱UFJ国際投信 (PDF)
以下の基本資産クラス(国内と先進国の株式・債券の4つのインデックスファンドが、2017年2月27日にノーロードで設定されます。
信託報酬、ベンチマークは以下の通りです。
ファンド | 信託報酬(税抜) | マザーファンド | ベンチマーク | ||
---|---|---|---|---|---|
純資産総額 | |||||
500億円未満 | 500億円以上1000億円未満部分 | 1000億円以上部分 | |||
eMAXIS Slim 国内株式インデックス | 0.18% | 0.175% | 0.17% | TOPIXマザーファンド | TOPIX |
eMAXIS Slim 国内債券インデックス | 0.14% | 0.135% | 0.13% | 日本債券インデックスマザーファンド | NOMURA-BPI総合 |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 0.20% | 0.195% | 0.19% | 外国株式インデックスマザーファンド | MSCIコクサイ インデックス |
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス | 0.17% | 0.165% | 0.16% | 外国債券インデックスマザーファンド | シティ世界国債インデックス(除く日本) |
4ファンドとも信託報酬は最低に設定
4ファンドとも、主要資産クラス毎の信託報酬最安のファンド一覧(2016年12月)にある従来の最も信託報酬と同一にしてきています。
しかも、ファンドの純資産総額に応じて500億円以上の部分には信託報酬がさらに下がる「受益者還元型」信託報酬がある分、他社の信託報酬より少しだけ低いとも言えます。
さらに、
できるだけ低コストの投信を購入したいというお客さまからの強いご要望にお応えし、販売会社とのコラボにより誕生しました。
という言葉にもあるように、他社が信託報酬を引き下げてきた場合は機動的にその分信託報酬を同一まで下げると謳う思い切った戦略です。
eMAXISシリーズが国内外の株式、債券クラスの4ファンドの信託報酬を常に業界最安にするとの日経記事では、eMAXISインデックスシリーズの中の4ファンドの信託報酬引下げとなっていました。
実際は、新規ファンドを設定してきたところが異なっています。
eMAXIS Slimシリーズ4ファンドのマザーファンドはいずれもeMAXIS既存ファンドと共通
今回のeMAXIS Slimシリーズ4ファンドは、いずれも既存のeMAXISシリーズの同資産クラスのインデックスファンドとマザーファンドが共通です。
例えば、「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」(信託報酬0.20%以内)のマザーファンドである「外国株式インデックスマザーファンド」は、eMAXIS 先進国株式インデックス(信託報酬0.60%)のマザーファンドでもあり、低コストな分確実に有利です、
マザーファンドが大規模なので、新規と言っても安心できますが、以前より運用されているeMAXIS 先進国株式インデックス等は、信託報酬を引下げないと宣言されてしまいました。
eMAXISインデックスシリーズは、主要ネット証券だけでなく、地方銀行のネットバンクでも広く取り扱いしているだけに、販売会社の説得は難しかったことが想定され、マザーファンドが同一の新規設定ファンドをやむなく組成いたと思われます。
eMAXIS Slimシリーズは、当初は、SBI証券など主要ネット証券4社で取り扱いが始まります。
ただ、まずは基本クラスだけにしろ、インデックスファンドの低コスト化の争いに三菱UFJ国際投信も参入してきたのは驚きです。
今後のラインナップ拡張にも期待しますが、ニッセイインデックスシリーズやたわらノーロードシリーズがどうするか興味があるところです。
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