2007年から始めたインデックス投資の記録です。投資信託やETFを使って低コストで日本、先進国、新興国株式への国際分散投資を行っています。2019年にアーリーリタイア(FIRE)しました。現在はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに積立中です。

インデックスeシリーズのうち4ファンドの実質コストとトラッキングエラー(2017年3月)

棒グラフ

インデックスeシリーズのうち日経225インデックスeを除く4ファンドが、2017年1月、2月に決算を迎え、運用報告書がUPされました。

運用報告書記載の費用明細から、4ファンドの実質コスト(信託報酬+その他費用)を最新のものに更新します。




インデックスeシリーズの実質コスト (2017年3月)

各ファンドの信託報酬、実質コストは以下です。
一番右側の列の黄色表示部分が今回の更新箇所です。

インデックスeシリーズ 5ファンドの実質コスト(2017年3月版)
 ファンド 信託報酬(税抜)信託報酬 その他 前回の実質コスト(税抜) 実質コスト
 日本株式インデックスe 0.37% 62円1円 0.38% 0.38%
 日経225インデックスe 0.19% 7円 0円0.19%
 日本債券インデックスe0.37% 46円1円 0.38% 0.38%
 外国株式インデックスe 0.50% 100円 7円 0.54% 0.54%
 外国債券インデックスe 0.50% 71円 2円 0.52% 0.51%


日経225インデックスe以外の4ファンドとも前回の実質コストとほぼ変わらず、信託報酬以外のその他費用は低く抑えられています。




インデックスeシリーズ 外国株式、外国債券のトラッキングエラーが大きい

運用報告書記載のリターンから、トラッキングエラーを確認します。
外国株式インデックスeと外国債券インデックスeのトラッキングエラーが大きいです。



日本株式インデックスe

決算中のリターンは、+12.2% (ベンチマークのTOPIX(配当込み)の騰落率は+12.7%)
トラッキングエラーは、配当込み指数に対し、-0.5%です。



日本債券インデックスe

決算中のリターンは、+1.9% (ベンチマークのNOMURA-BPI総合の騰落率は+2.3%)
トラッキングエラーは、利子込み指数に対し、-0.4%です。




外国株式インデックスe

決算中のリターンは、+15.1% (ベンチマークのMSCI KOKUSAIインデックス(配当込み)の騰落率は+16.7%)
トラッキングエラーは、配当込み指数に対し、-1.6%と大きいです。
1年前のトラッキングエラーは、-0.5%でしたので、この乖離の大きさはちょっと気になります。



外国債券インデックスe

決算中のリターンは、-7.9% (ベンチマークのシティグループ世界国債インデックス(除く日本)の騰落率は-6.7%)

トラッキングエラーは、利子込み指数に対し、-1.2%です。
こちらも、1年前のトラッキングエラーは、-0.2%と優秀でしたので、この乖離が気になります。




かつて低コストインデックスファンドのひとつだったインデックスeシリーズも、その後に続々と登場した超低コストファンドにはコスト面で差をあけられてしまっています。

今回の基本資産クラス4ファンドについても、信託報酬半分以下のニッセイインデックスシリーズや、eMAXIS Slimシリーズの登場により、話題に上らなくなってきています。
今後のファンド購入分は、より信託報酬の低いインデックスファンドに切り替えるほうが無難でしょう。


以下の実質コスト一覧記事にも今回の数値を反映しておきます。
 低コストインデックスファンドの実質コスト完全比較
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