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MSCI勉強会に参加 指数のライセンスフィーの仕組みを詳しく聞いてきました

Stock Market Index

東京証券取引所主催で、MSCI社の方にお話が伺える「MSCI勉強会セミナー」に出席してきました。
MSCIは、MSCI コクサイMSCI エマージング・マーケット・インデックスのようなファンドのベンチマークに用いる指数を提供しています。

いろいろと興味深いお話しが聞けました。




MSCI勉強会での質疑応答

解説いただいたMSCI社の内 誠一郎さんは、前職もMSCI同様の指数の会社に勤務されていたとのことで、大変実務に詳しい方でした。
MSCI社は、指数のライセンスフィーだけでなく、ESGなどの選別指数に対し、企業がその指数対象となりえるかの調査もしているそうです。

勉強会の出席者は虫とり小僧さんや吊られた男さん、たばぞうさん、NightWalker‏さんなどブロガーの他、竹川美奈子さんや日経の田村さんも参加されていました。

プレゼンもそこそこに、フリーディスカッションにて参加者から自由に質問できる形式でした。
私が質問させてもらい、特にお伝えしたい内容は以下の通りです。



ある指数をファンドがベンチマークとして利用する場合のライセンスフィーの仕組みは?

ある指数をベンチマークとするファンドが一つの運用会社に複数ある場合、基本的にライセンスフィーは、各ファンドごとにかかる。

ライセンスフィーは、(機関投資家向けでなく)個人向けの場合、各ファンドの純資産総額に対し年0.03%~0.05%と言った額がかかる。
そのファンドの信託報酬が大きければフィーも大きく、信託報酬が少なければフィーも小さい。



指数をファンドがベンチマークとしている場合や参考指数としている場合に、ライセンスフィーに差はあるのか?

アクティブファンドに指数のライセンスフィーはかからない。

パッシブファンド(インデックスファンド)にのみ指数のライセンスフィーがかかる。
パッシブファンドには必ずベンチマークが必要であるため、参考指数の場合等は無関係。

月報や運用報告書等に指数情報を利用するための「データ費用」はかかるが、これは数百万円といった固定の費用。
データ費用は、アクティブファンドもパッシブファンドも同様にかかる。(パッシブファンドのみライセンスフィーが追加で発生)



MSCI社は、株式指数はよく見かけますが、債券指数は手掛けているのでしょうか?

昔はMSCIもやっていたが、今は手掛けていない。
債券は、相対取引なので、指数対象の債券毎の値付けが難しく、値付けを付けられる力があるところが債券インデックスを出している。



アクティブファンドに指数ライセンスフィーはかからない。ライセンスフィーはファンドごとにかかるなど貴重な情報をゲット

なかなか知りえない情報が聞けてうれしかったのですが、特に驚いたのは、アクティブファンドに指数のライセンスフィーがかからない点です。

これは、投資家側にとっては、信託報酬内にライセンスフィーが含まれることになるため、アクティブファンドにとっては、インデックスファンドと異なり、フィーがかからない分有利な点です。

よく、運用方針からは明らかにTOPIX(配当込み)をベンチマークとする日本株式アクティブファンドであるべきなのに、ベンチマークも参考指数もなかったりするファンドを見ると、ひょっとして指数のライセンスフィーを取られないようにしているのかと思っていました。
アクティブファンドには指数のライセンスフィーがかからないことから、これは無関係であることがわかります。

また、運用会社がある指数をベンチマークとするマザーファンドを運用していて、信託報酬のことなるベビーファンドが複数ある場合、マザーファンドの純資産でなく、ベビーファンドごとに指数のライセンスフィーがかかることも初めて知りました。

めったに聞けないマニアックな質疑応答ができて大変満足でした。
本勉強会の内容は、(私も何度か取材記事を載せていただいている)東証マネ部にて記事にする予定とのことで、どういう記事になるか楽しみにしています。
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tag : MSCI 指数 ライセンスフィー

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