SMT 欧州株配当貴族インデックス・オープンなど3ファンドが新登場
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SMTインデックスシリーズに2017年11月28日より、10年以上連続で増配しているヨーロッパの株式に投資対象とするインデックスファンド等計3ファンドが追加されました。
SMT 欧州株配当貴族インデックス・オープン等3ファンドが新規に登場
ファンドレポート 「本日よりSMT インデックスシリーズに新しいファンドが仲間入り」 | 三井住友トラスト・アセットマネジメント (PDF)
SMT インデックスシリーズに2017年11月28日に追加された3ファンドの信託報酬、ベンチマーク、決算日は以下の通りです。
ファンド | 信託報酬(税抜) | ベンチマーク | 決算日 |
---|---|---|---|
SMT 欧州株配当貴族インデックス・オープン | 0.55% | S&P欧州350配当貴族指数(税引後配当込み) | 11月10日 |
SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジなし) | 0.27%+投資対象ETFの信託報酬(0.25%~0.4%程度) | LBMA金価格 | 5月10日 11月10日 |
SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジあり) | 0.27%+投資対象ETFの信託報酬(0.25%~0.4%程度) | LBMA金価格(円ヘッジベース) | 5月10日 11月10日 |
SMT 欧州株配当貴族インデックス・オープン
SMT 欧州株配当貴族インデックス・オープンは、S&P欧州350配当貴族指数(税引後配当込み)をベンチマークとしています。
S&P欧州350配当貴族指数は、「S&P欧州350指数の構成銘柄のうち、10年以上連続して増配している銘柄を対象とし、均等加重時価総額に基づいて算出されます。」とのことで、41銘柄構成(2017年10月末時点)とのこと。
SMT 日本株配当貴族インデックス・オープンやSMT 米国株配当貴族インデックス・オープン同様、欧州地域の配当貴族インデックスファンドとなります。
SMT 日本株配当貴族インデックス・オープンのベンチマークであるS&P/JPX配当貴族指数の時価総額が約33兆円(2017年5月末時点)、SMT 米国株配当貴族インデックス・オープンのベンチマークであるS&P500配当貴族指数の時価総額が約113兆円(2017年5月末時点)であるのに対し、SMT 欧州株配当貴族インデックス・オープンのベンチマークであるS&P欧州350配当貴族指数の時価総額は、わずか1.2兆円(2017年10月末時点)と規模が小さいです。
好む方が多そうな配当貴族指数ですが、S&P欧州350配当貴族指数の規模は日本やアメリカよりずっと少ないため、ニッチな部分であることには注意が必要です。
SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジなし)、SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジあり)
SMTインデックスシリーズ初のゴールドインデックスファンドで、為替ヘッジなしとありの2ファンドが登場です。
ベンチマークは、それぞれ、LBMA金価格、LBMA金価格(円ヘッジベース)です。
ファミリーファンド方式となっていますが、投資対象マザーファンドは、iShares Gold TrustやSPDR Gold Sharesと言った海外ETFに投資するとのことで、信託報酬も 0.27%+投資対象ETFの信託報酬(0.25%~0.4%程度)とあいまいです。
i-mizuhoインデックスシリーズ リート、コモディティファンド5本の実質コストでお伝えしたi-mizuho ゴールドインデックスも信託報酬年0.65%(=運用管理費用0.40%+投資対象ETFの信託報酬0.25%)であり、ほぼ似たようなファンドです。
為替ヘッジは、為替リスクの低減にはなりますが、信託報酬や実質コストとは別に為替ヘッジコストがかかり、ベンチマークであるLBMA金価格(円ヘッジベース)に織り込まれます。
ご参考: 為替ヘッジにかかる為替ヘッジコスト 金利差だけでは決まらないコストの仕組み
思わぬ為替ヘッジコストがかかる可能性があるため、注意が必要です。
私は、ゴールドは、株式や債券と異なり保有により本質的に富を生むものではないことから、本質特に投資対象とはしていません。
その割に株式や債券インデックスファンドより高コストなことが多いので、ご注意ください。
SMTインデックスシリーズは、ニッチな投資対象のファンドを増やし、今回の3ファンド追加で計28ファンドになっています。
信託報酬は最近の超低コストインデックスファンド競争に完全に乗り遅れており、SMT 欧州株配当貴族インデックス・オープンの信託報酬0.55%はずいぶん高く感じます。
メインのファンドにはならないので、純資産増加は難しそうです。
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