2007年から始めたインデックス投資の記録です。投資信託やETFを使って低コストで日本、先進国、新興国株式への国際分散投資を行っています。2019年にアーリーリタイア(FIRE)しました。現在はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに積立中です。

水瀬ケンイチさん著「お金は寝かせて増やしなさい」 初心者にもわかりやすい解説書

CATEGORY図書
水瀬ケンイチさん著「お金は寝かせて増やしなさい」

ブログの相互リンクだけでなく、インデックス投資ナイト実行委員会やオフ会、ツイッターでもお世話になっている水瀬ケンイチさんの新著「お金は寝かせて増やしなさい」を献本いただき、さきほど読みました。

本の帯に書かれているように「インデックス投資の入口から出口戦略まで」が読みやすい内容で分かりやすく書かれています。



初心者向けにもわかりやすいインデックス投資の指南書

本書を読み終えたときに最初感じたのは、「自分がインデックス投資を始める時にこの本があったら良かったなー」ということでした。

私が投資を始めようとした2007年当時は、検索でヒットするインデックス投資ブロガーの皆さんの記事を、土日の2日間で大量に読むことで概要を理解しました。
 参考: 私が07年3月にインデックス投資を始めたきっかけ エピソード2

読みやすく、さらに漫画も入っているので、時間もかからず、さくさく読めます。
いわば、水瀬ケンイチさんのブログ「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)」の3000超の記事のエッセンスを一冊にまとめたものと言えます。

当時もしこの本があれば短時間にインデックス投資について、きっと短時間で概要や注意点をつかめたと思います。
初心者の方にちょうどよいインデックス投資の指南書と感じました。



リスク許容度の範囲での投資が重要であることを何度も強調

特に、目がいきがちな期待リターンの話は後回しにして、個人が耐えられるリスク許容度の範囲内で投資することの大切さについて序盤からいろいろな表現で説明されており、初心者だけでなく最近の相場の好調により気が大きくなっている方にも役に立つ本だと思います。
  参考: インデックス投資は決してリスクが少ない投資法ではない、だからこそ重要なこと

また、第4章「始めるのはカンタンだけど続けるのは意外と難しい」にて、インデックス投資のキモを心から理解していないと続かないことを各名著の言葉を引用してわかりやすく解説されています。
「お金は寝かせて増やす」場合でも、投資家の心構えが重要で、リスク許容度やアセットアロケーションの管理、年1回程度のリバランス作業もあり、完全なほったらかしではないこともわかりやすく書かれています。

インデックス投資歴15年の水瀬さんの実体験もものすごく読みごたえがあり、リーマンショック時にどのように考えたかもリアルに描かれており、私も当時の株安円高、勤務先の会社のボーナスカットや鬼のリストラの記憶を思い出してドキドキしました。

また、私も以前出口戦略について記事にしたインデックス投資の出口戦略の内容よりもさらに数パターンの出口戦略について詳細に書かれており、改めて勉強になりました。

結局のところ、お金を寝かせてるだけではなく、世の中の煽り情報に惑わされず適度に楽天的な気持ちでバイアンドホールドし続ける心構えが重要であることが認識できます。

第5章「涙と苦労のインデックス投資家15年実践記」では、今よりずっとコストが高いファンドの繰上償還の懸念に苦しみながら投資し続けた苦労が詳しく書かれています。

それを考えるといまはずっと超低コストのインデックスファンドやETFが使え、ネット証券ではわずか100円から投資できるよい時代になりました。
この良い投資環境をフル活用して自分もインデックス投資を継続したいと再確認できました。

読みやすいので興味のある方はぜひご一読ください。





関連記事

 [2019.02.28追記]
 「お金は寝かせて増やしなさい」 のムック本が発売されました。
 「お金が勝手に増えていく! カンタン! インデックス投資完全ガイド」はイラスト豊富なムック本

 [2021.12.16追記]
 「マンガ お金は寝かせて増やしなさい」 が発売されました。
 「マンガ お金は寝かせて増やしなさい」(水瀬ケンイチさん著)が本日発売!
関連記事