主要8資産の年間パフォーマンスの確認 去年最もリターンが高かった資産は?
CATEGORYベンチマーク推移

2010年から2017年の主要8資産クラス(配当込み指数)の年間パフォーマンス一覧が日興アセットマネジメントのコラムに載っています。
主要8資産の年間パフォーマンスからわかる国際分散投資の重要性から約1年ぶりに確認します。
<最終更新日: 2023年1月11日>
リンク切れ等修正しました。
主要8資産の年間パフォーマンス(2010年から2017年)の確認
Vol.1307 過去の好パフォーマンス資産から考える | 日興アセットマネジメント ⇒リンク切れ

上の表の各資産クラスの指数は以下の通りです。
- 日本株式: TOPIX(配当込み)
- 日本債券: FTSE日本国債インデックス (旧シティ日本国債インデックス)
- 先進国株式: MSCIワールド・インデックス(配当込み) ⇒日本を含む先進国株式指数です。
- 先進国債券: FTSE世界国債インデックス
- 新興国株式: MSCI エマージング・マーケット・インデックス(配当込み)
- 新興国債券: JPモルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス
- 日本REIT: 東証REIT指数(配当込み)
- グローバルREIT: S&P先進国リート指数(配当込み) ⇒日本を含む先進国リートです。
昨年2017年は、日本REITのみマイナス(-6.8%)で、他の7資産は全てプラスリターンでした。
その日本REITは、2016年には騰落率は8資産中トップでした。
2017年の騰落率トップは新興国株式(+32.7%)で、その後、日本株式(+22.2%)、先進国株式(+18.5%)と続きます。
「投資対象に新興国はいらない」として組入れてなかった方は、このリターンを逃したわけで、事前予想の難しさがよくわかります。
また、ここ5年から10年の過去のリターンを資産別に比較して、良いリターンを上げている資産のみに投資してもうまく行かないことも感覚でわかるかと思います。
国内外の各資産に幅広く国際分散投資をすることが重要
過去の主要資産の年間パフォーマンスの推移を振り返ると、パフォーマンスの良い資産は一定ではなく、また、各資産の騰落には法則性もみられません。そのため、中長期において運用成果を向上させるためには、好パフォーマンスをあげる資産を当てることに重きを置くのではなく、個人のリスク許容度に合わせて、国内外の幅広い資産に分散投資を行なうことが重要といえそうです。
コピペですんでしまうほどに毎回全く同じことが書かれていますが、上の年間パフォーマンスの表にあるように、各資産クラスの騰落率は毎年めまぐるしく変わり、どれが次にリターンが良いはわかりません。
さらに、表からリーマンショック時の2008年が消えてしまい、2010年以降はいずれの資産も概ねプラスリターンであることが多く、投資は簡単と思いがちです。
ただ、主要7資産の過去8年間の年間パフォーマンスからわかる国際分散投資の重要性にあるように、2008年時は、新興国株式のマイナス62.0%、グローバルREITのマイナス55.5%、先進国株式のマイナス51.6%といったように、資産が半減以上になることもあります。
そのような大幅下落時にも、慌てることのない個人のリスク許容度の範囲で、世界の各資産クラスに国際分散投資することが重要であることがわかります。
地域を限定せず、幅広く世界に投資することで、リスクを抑え、リターンを取りこぼさないように心がけるようにしていきたいです。
ご参考:
インデックス投資は決してリスクが少ない投資法ではない、だからこそ重要なこと
投資を始めたい方に「どのような投資をしているのか」聞かれたときにお話ししていること
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[2023.01.11追記]
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