2007年から始めたインデックス投資の記録です。投資信託やETFを使って低コストで日本、先進国、新興国株式への国際分散投資を行っています。2019年にアーリーリタイア(FIRE)しました。現在はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに積立中です。

i-mizuho 東南アジア株式インデックス等i-mizuhoシリーズの内10ファンドが繰上償還へ

シンガポールの寺院

i-mizuhoインデックスシリーズ21本のうち、i-mizuho 東南アジア株式インデックスなど10ファンドが繰上償還に向けた手続きをとるとのこと。

アウターガイさんのブログ記事で知りました。
 ブラックロックがi-mizuhoインデックスシリーズの戦略的見直しを発表 | バリュートラスト|価値を生む・未来を託す・投資を歩く



i-mizuho インデックスシリーズのうち、10ファンドが繰上償還に向けた手続きへ

今日のこの記事で言いたいことは以下です。


以下詳細です。

 i-mizuho インデックスシリーズの戦略的な見直しについて | ブラックロック・ジャパン (PDF)

当シリーズの一部ファンドにおいては受益権口数が当該投資信託約款に定められた口数を下回っており、また、残高が少ないファンドでは為替ヘッジコストや信託にかかる手数料などの受益者が信託財産を通じて負担する費用比率が相対的に上昇し、ベンチマークとの乖離が生じることでインデックスに連動するという運用目標を中長期的に達成することがより困難になることが想定されます。そのため、2018年 4 月 27 日付けで当シリーズ 21 本のうち 10 本の繰上償還をご提案させていただく運びとなりました。



繰上償還に向けた手続きを取る10ファンドは以下です。


i-mizuhoインデックスシリーズのうち、 繰上償還提案対象の10ファンド
 ファンド信託報酬(税抜)ベンチマーク
 i-mizuho 先進国株式インデックス(為替ヘッジあり) 0.57%MSCI KOKUSAIインデックス(円ヘッジ)
 i-mizuho 欧州株式インデックス 0.57%ユーロストックス50指数 
 i-mizuho オーストラリア株式インデックス 0.57%S&P/ASX200指数 
 i-mizuho 東南アジア株式インデックス 0.63%FTSEアセアン40インデックス 
 i-mizuho 中国株式インデックス 0.63%FTSE中国50インデックス
 i-mizuho 先進国債券インデックス( 為替ヘッジあり)0.57%FTSE世界国債インデックス(除く日本)(円ヘッジ)
i-mizuho 先進国インフレ連動債券インデックス0.59%バークレイズ世界物価連動国債インデックス(除く日本)
 i-mizuho オーストラリア債券インデックス0.57%UBSオーストラリア債券(総合)インデックス
  i-mizuhoハイイールド債券インデックス( 為替ヘッジあり)0.90%マークイット iBoxx 米ドル建てリキッド・ハイイールド・キャップト指数(円ヘッジ)
  i-mizuho先進国リートインデックス(為替ヘッジあり)0.59%S&P先進国REIT指数(除く日本)(税引後配当込み、円ヘッジ)


いずれも基本となる国内外の株式、債券クラスではなく、単一国や地域限定、または為替ヘッジ付きのファンドばかりです。
そういった、資産配分の微調整用の味付けとして少額持つことの意味はあっても、コアにはなりえないファンドの純資産が増えなくて当然なのですが、結局、純資産の少なさを理由に繰上償還に向けた手続きをとることになりました。
(手続きといっても、そのまま繰上償還が決定することが多い(大昔の伝説のファンド「盆栽名人」)を除く)ので、まず確実に繰上償還が決定するはずです。

i-mizuho インデックスシリーズは、2013年8月設定当初は22ファンドがありましたが、i-mizuho 新興国債券インデックスが既に2015年9月16日に繰上償還されており、今回はそれに続く10ファンドの繰上償還となります。

純資産が増えないことを繰上償還の理由に挙げていますが、同シリーズのマーケティングに失敗しており、

とグダグダ感が続いていました。




i-mizuho 東南アジア株式インデックスなど特色あるラインアップが軒並み繰上償還

i-mizuho インデックスシリーズは、低コストという特徴よりも、他の主要インデックスシリーズにはない、i-mizuho 東南アジア株式インデックス、i-mizuho欧州株式インデックス、i-mizuho 先進国インフレ連動債券インデックスなど特色あるラインナップで、ポートフォリオ微調整用に使えるとして購入される方向けに存在価値があると思っていました。

特に、i-mizuho 東南アジア株式インデックスは、FTSEアセアン40インデックス をベンチマークとしており、MSCIエマージング・マーケット・インデックスをベンチマークとする一般的な新興国株式インデックスファンドでは、中国、韓国、台湾比率が高く、もう少しそれ以外の東南アジア各国への投資比率を増やしたい場合、ポートフォリオ微調整用に保有されている方もいます。

i-mizuho 東南アジア株式インデックスも繰上償還になるため、i-mizhuhoインデックスシリーズの迷走もしばらく続きそうです。

なお、逆に繰上償還されない他11ファンドは、信託報酬を引き下げるとのことで、そちらについては別途記事にします。
 ⇒  i-mizuhoインデックスシリーズの内11ファンドがファンド名変更と信託報酬引下げ


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 [2018.04.08追記]
 やはり10ファンドの繰上償還が確定しました。
 i-mizuho 東南アジア株式インデックス等i-mizuhoシリーズ10ファンドの繰上償還確定
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