2007年から始めたインデックス投資の記録です。投資信託やETFを使って低コストで日本、先進国、新興国株式への国際分散投資を行っています。2019年にアーリーリタイア(FIRE)しました。現在はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに積立中です。

オリックス 先進国株式マーケット・プラス・ファンド等3ファンドをオリックス銀行が販売へ

CATEGORYその他
ファンドの中身の分析

オリックス銀行がノーロードのアクティブファンド3本を2018年5月28日より販売します。各ファンドの運用方針やコストを確認します。

既にすぱいくさんが記事にされています。
 オリックス銀行が投資信託の取扱スタートでまずはロべコの運用戦略を組入れた3本のノーロード型アクティブファンドを販売開始【2018年5月28日から】 | 1億円を貯めてみよう! chapter2




オリックス銀行 2018年5月28日よりノーロードのアクティブファンドを販売開始

 個人向け投資信託の販売を開始 ~インターネット専用のノーロード型(販売時手数料がゼロ)投資信託~ | オリックス銀行

オリックス銀行株式会社(本社:東京都港区、社長:浦田 晴之)は、2018年5月28日より、個人向け投資信託の販売を開始しますのでお知らせします。

 取り扱う商品は、オリックスグループで欧州の機関投資家を中心に高い評価を受ける資産運用会社Robeco Institutional Asset Management B.V.(本社:オランダ・ロッテルダム、以下「ロべコ」)の運用戦略を取り入れた3本の投資信託です。ロベコの中長期の運用実績を有する投資信託の提供により、定期預金などに加えてお客さまの安定的な中長期の資産形成ニーズにお応えします。
 当商品は、アクティブファンドでありながら1%前後の低水準な運用管理費用と購入時手数料の無料化を同時に実現しました。購入はインターネット限定で、原則24時間いつでもお申し込みが可能です。



オリックス銀行が販売を開始する3本のファンドは、いずれもオリックス銀行が2013年に買収したロベコ(Robeco Institutional Asset Management B.V.が運用するルクセンブルグ籍のアクティブファンドにファンドオブファンズ形式で投資しています。



ファンドの投資方針とベンチマーク有無

有価証券届書記載の各ファンドの投資方針は以下の通りです。

オリックス銀行が販売するアクティブファンド 投資方針
 ファンド投資方針ベンチマーク
 オリックス 世界国債ファンド(グローバル・ダイナミック・デュレーション)(為替ヘッジあり)・格付けの高い世界の国債に投資。
・デュレーションを調整して運用を行う。
・為替ヘッジあり。
なし
 オリックス 世界社債アクティブファンド(為替ヘッジあり) ・世界の社債に投資(ハイイールド債券も機動的に組入)
・為替ヘッジあり。
なし
 オリックス 先進国株式マーケット・プラス・ファンド ・先進国の株式に広く分散投資。
・ロベコが得意とするクオンツ戦略で、“マーケット+α”の成績を目指す。
・ESG(環境・社会・ガバナンス)評価を考慮。
なし 


為替ヘッジ有の外国債券アクティブファンド2本と、為替ヘッジしない先進国株式アクティブファンド1本ですが、ベンチマークもなく何を目的に運用するのかさっぱりわかりません。
この種のアクティブファンドは、後になって指数よりリターンが上回っている都合の良い時は、交付目論見書に記載のなかったベンチマークを月報や運用報告書に突然に参考指数と称して記載してくることもあるので私は全く興味はありません。



ファンドの信託報酬、信託財産留保額


各ファンドの信託報酬(ファンド自体の運用管理費用+ロベコの運用するルクセンブルグ籍のアクティブファンドの信託報酬)、信託財産留保額は以下です。

オリックス銀行が販売するアクティブファンドのコスト一覧
 ファンド信託報酬トータル(税抜) 運用管理費用(税抜) 投資対象ファンドの信託報酬 信託財産留保額
 オリックス 世界国債ファンド(グローバル・ダイナミック・デュレーション)(為替ヘッジあり) 0.86%0.51%  +0.35%なし 
 オリックス 世界社債アクティブファンド(為替ヘッジあり) 1.03% 0.63% +0.40%0.1%
 オリックス 先進国株式マーケット・プラス・ファンド 0.86% 0.61% +0.25%0.1%


いずれのアクティブファンドも税抜きで信託報酬1%前後と高くてお話になりません。

為替ヘッジありの外国債券ファンドであれば、信託報酬0.19%のSmart-i 先進国債券インデックス(為替ヘッジあり)があります。
また、先進国株式ファンドは、信託報酬0.1095%のeMAXIS Slim 先進国株式インデックスがあります。



どのファンドも高コストでベンチマークもなく魅力なし

ベンチマークもないコストだけ高いアクティブファンドに投資する意味も資産形成目的としては特になく、ESG(環境・社会・ガバナンス)評価などというよくわからない指標で投資する銘柄を絞る必要性も感じません。


オリックス銀行は、eダイレクト預金(満期1年・金利年0.25%)を利用していますが、上記のようなアクティブファンドは魅力がなく、今後もキャンペーン定期預金の利用だけにとどまりそうです。
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