2007年から始めたインデックス投資の記録です。投資信託やETFを使って低コストで日本、先進国、新興国株式への国際分散投資を行っています。2019年にアーリーリタイア(FIRE)しました。現在はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに積立中です。

相場好調時こそ、強気になる前に下落時に備えた資産配分比率の確認を

ノートパソコンと資料とペン

世界の株価指数も堅調で為替も円安方向のため、ファンドの含み益が増え、現時点で過去最高の資産額という方も多いと思います。
私もマネーフォワードで確認したところ、過去最高の資産額となっていました。

こういう時こそ、自分がリスクを想定以上に取りすぎていないか確認するチャンスです。


インデックスファンドでもリスクは大きいし、資産配分比率も重要

最近はブログやツイッターで以下のような楽観的な書き込みを目にすることが以前より多くなっています。

①「リスクの少ないインデックスファンドを使って堅実な投資を」
②「リスク資産の資産配分比率なんてどうやっても一緒。資産配分比率を都度確認してるインデックス投資家なんてなんちゃら」

10年前のリーマンショック後は2009年を大底に、基本的にどの資産クラスも(上下動を繰り返しながらも)右肩上がりで上がってあり、何に投資しても基本的には含み益がプラスなはずなので強気になる気持ちはわかります。

ただ、(時期はわかりませんが必ずやってくる)大きな相場下落時に市場に居続けるためにも、自分自身が納得のできる資産配分比率の構築は重要です。

①については、「リスクの少ないインデックスファンド」という箇所に違和感があります。
たしかに、十分に対象銘柄が多く、分散された市場全体の値動きを表す指数をベンチマークとするインデックスファンドは、個別銘柄の倒産のような個別リスクはほぼゼロにできますが、市場リスクは取り除くことができません。
そのため、インデックスファンドを使ったインデックス投資でも市場の値動きをもろに受けます。

インデックスファンドはリスクが少ないと言う認識だと、知らぬ間にリスク資産が多く、無リスク資産が少なくなっているなど、個人のリスク許容度を超えた強気の資産配分にしてしまい、市場が大きく下落したときに耐えられない場合があります。

参考:インデックス投資は決してリスクが少ない投資法ではない、だからこそ重要なこと


私の場合は、資産全体のリスク資産と無リスク資産を50:50の目標配分比率にしていますが、相場好調時にリスク資産と無リスク資産の比率が60:40となった場合はリスクの取り過ぎなので、リバランスが必要となります。



②については、資産全体のリスク資産の資産配分比率の軽視ですが、これも今のような上昇相場では良く聞くパターンです。リスク資産といっても、日本、先進国、新興国の株式、債券、リート等値動きは違い、リスクも資産クラスによって異なります。どれが一番上がるかなど分かるわけがありません。

参考:主要8資産の年間パフォーマンスの確認 去年最もリターンが高かった資産は?

自分で納得した(心から腹落ちした)資産配分にしておかないと、市場が大きく下落したときに、想定よりも下落幅が大きく耐えられない場合があります。


今のような比較的好調な時にこそ、 資産全体に占めるリスク資産比率が大きくなりすぎていないか、リスク資産の配分比率がずれていないか確認し、必要に応じてリバランスするチャンスと思います。

 [2020.12.05追記]
 マーケットが好調な今、リスクを取り過ぎていないかリスク資産比率の確認を
関連記事