10年前のリーマン・ショック当時の世界同時株安の体験その1
CATEGORYインデックス投資

約10年前の2008年9月15日にリーマン・ブラザーズが経営破綻しました。
その「リーマン・ショック」による金融危機を経験された先輩投信ブロガーの皆さんも、リーマンショック当時の体験談や心境を既に書かれています。
私もその時の経験や感じたことを書いてみます。
リスク資産の下落率の大きさに驚き、自分のリスク許容度をより安全な方向へ
リーマンショックの前年の2007年から、既に米国のサブプライムローン問題による円高・世界同時株安が進み、リスク資産の評価額は暴落していました。
2007年3月よりインデックス投資を開始していた私も当然、この大暴落を経験することになりました。
記憶では日本株式、先進国株式で約5割超の下落、新興国株式は約7割下落、先進国債券でも3割下落(債券価格は現地通貨建てでは上昇するも、円高要因で下落)し、「株式クラスは下がる時はこんなに下がるんだ」と驚きました。
ただ、「底はわからないけど今の投資は後できっと報われるはず」と思っておりファンドの積立をやめる気は全くありませんでした。
これは、初心者だったこともあり、まだ少額投資していたことで当時のリスク資産の絶対額は小さく、さらに資産全体に占めるリスク資産比率も低かったためというラッキーな要素もありました。
参考: 私の初めての投信は中央三井外国株式インデックスファンド
リスク資産の含み損の比率(%)にはびっくりするも絶対額は小さいことから、将来の運用資産が大きい場合に備えて、リスク許容度は自分で考えていたものよりも、だいぶ安全な方向で考えることにしました。
具体的には、当初は資産全体の7割程度をリスク資産にしていく予定を変更し、リスク資産と無リスク資産資産比率を50:50にすることにしました。
リーマン・ブラザーズの経営破綻から半年後の2009年3月からこのブログも開始し、インデックス投資を始めるきっかけや勉強になったブログ記事を書かれた投信ブロガーの皆さんと少しずつ交流していくことになります。
また、この2009年前半では、勤務先の業績も当然悪化していたものの、特に何か変わるわけではありませんでした。
サラリーマンをやっていれば給料も定期的にもらえるため、会社の同僚との会話でも、
・「これ以上日経平均が下がったら、その辺の道にでっかい馬に乗った拳王みたいなやつ現れるやろw」とか、
・「そろそろ、子供たちを強制的に働かせてピラミッド作る奴が現れるやろw」
など、円高株安をまだネタとして扱う余裕がありました。
ただ、その後、勤務先の業績悪化が進み、給与カットやリストラが始まることになります。
(10年前のリーマン・ショック当時の世界同時株安の体験その2 に続きます。)
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[2018.10.21追記]
番外編的な記事を書きました。
【外伝・リストラ編その1】10年前のリーマン・ショック当時の世界同時株安の体験
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