10年前のリーマン・ショック当時の世界同時株安の体験その2
CATEGORYインデックス投資

10年前のリーマン・ショック当時の世界同時株安の体験その1の続きです。
2008年のリーマンショック後も、円高、株安が当たり前のように続きました。
円高かつ株安とダブルパンチで、買うたびにファンドの基準価額が下がっていましたが、それでもかまわず購入し続けました。
ただ、ここで勤務先の業績悪化が進み、給与カットやリストラが始まることになります。
勤務先の業績悪化によるリストラや収入減も考慮した投資が必要
インデックスファンドやETFへの投資を継続している中、勤務先の業績悪化からついにリストラが始まり、多くの同僚が、希望する/しないに関わらず、早期退職制度により会社から去っていきました。
先輩投信ブロガーのじゅん@さんやとよぴ~さんも、この時期にリストラで転職活動をされており、大変な思いをされたことがわかります。
リーマン・ショックから10年。当時の振り返りと投資方針について考えたこと | 投信で手堅くlay-up!
リーマン・ショックから10年経過した現在の心境 | ほったらかし投資のまにまに
また、リーマン・ショック時に、米国にてリストラする側としての苦しい心境をモニベルさんが書かれています。
米国の強さについて思うこと | 人生もお金も海外分散する話
私も、顧客企業へ具体的な実現方法を提案中だった複数の顧客自身のプロジェクトも顧客の業績悪化によりプロジェクト自体が白紙になるものも多く、勤務先だけではなく業界全体を巻き込んだ世界全体の不況、恐慌を実感することになりました。
その後もリストラは続き、私は運よく会社に残ることができましたが、社員全員のボーナスの大幅減、細かな福利厚生の廃止はもちろん、社員の給料が以後一律に大きくカットされることとなりました。
年収大幅減(余裕で3桁万円減)にとどまらず、今後の会社存続を疑問に思うレベルにまで円高、株安、勤務先の業績が悪化したときの不安は大きく、(本来は円高株安の好機とみて海外株式ファンドをたくさん購入したいと思っていましたが)購入金額を増やせないもどかしさを体験しました。
一時は勤務先のみならず、日本の経済破綻まで危惧した時期もありましたが、なんとか回避し、その後の自民党政権になってからはご存知の通り、円安が進み世界の株式も右肩上がりです。
次の金融危機に備えてお伝えしたいこと
リーマンショックを含む一連の大不況を体験した私からお伝えしたいのは、
・投資は何があっても続けられるよう、いつかまた来る大幅な相場下落が来ても耐えられるようなアセットアロケーションにしておくこと。
(ここでのアセットアロケーションとは、リスク資産だけでなく、下記の無リスク資産(元本保証の普通預金、定期預金、個人向け国債等)も含めた資産全体の資産配分を指します。)
・生活防衛資金を含む無リスク資産は、リストラや失職に備えてきちんと保有しておくこと。
です。
そのため、いまこそ以下でも書いたように、リスクを取り過ぎていないか資産配分比率を確認しておくべきと思います。
相場好調時こそ、強気になる前に下落時に備えた資産配分比率の確認を
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[2018.10.21追記]
番外編的な記事を書きました。
【外伝・リストラ編その1】10年前のリーマン・ショック当時の世界同時株安の体験
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