楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンド 為替ヘッジ付き全世界債券ファンドが登場
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楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンドが、楽天・バンガード・ファンドシリーズに2月15日に追加されました。
日本含む全世界の投資適格債券に為替ヘッジ付きで投資するインデックスファンド(パッシブファンド)です。詳細を確認します。
楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンドの特徴
ファンドオブファンズ形式の為替ヘッジ付き全世界債券インデックスファンド
米国バンガード社のバンガード・グローバル・ボンド・インデックス・ファンド(Vanguard Global Bond Index Fund)(経費率0.150%)にファンドオブファンズ形式で投資します。

バンガード・グローバル・ボンド・インデックス・ファンドは、ブルームバーグ・バークレイズ・グローバル総合浮動調整インデックス(円ヘッジ)をベンチマークとする為替ヘッジ付きの全世界債券インデックスファンドです。
信託報酬や決算日、販売先など
- ファンド名: 楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンド
- 愛称: 楽天・バンガード・ファンド(全世界債券・為替ヘッジ)
- 購入時手数料: なし(ノーロード)
- 信託報酬: 年0.27%(税抜) =(運用管理費用0.12%(税抜)+投資対象であるバンガード・グローバル・ボンド・インデックス・ファンドの経費率0.15%)
- 信託財産留保額: なし
- 設定日: 2019年2月15日
- 決算: 2月12日
- 運用会社: 楽天投信投資顧問
- 販売会社: SBI証券、楽天証券、マネックス証券、岡三オンライン証券
バンガード・グローバル・ボンド・インデックス・ファンド
バンガード・グローバル・ボンド・インデックス・ファンドは、ブルームバーグ・バークレイズ・グローバル総合浮動調整インデックス(円ヘッジ)をベンチマークとしています。
楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンド 交付目論書
「ブルームバーグ・バークレイズ・グローバル総合浮動調整インデックス」は、日本を含む世界の投資適格債券の代表的な指数です。世界の国債に加え、政府関連債、社債および資産担保証券で構成されます。なお、「ブルームバーグ・バークレイズ・グローバル総合浮動調整インデックス(円ヘッジベース)」は、「ブルームバーグ・バークレイズ・グローバル総合浮動調整インデックス」について対円の為替ヘッジを考慮して算出した指数です。
ブルームバーグ・バークレイズ・グローバル総合浮動調整インデックス( the Bloomberg Barclays Global Aggregate Float Adjusted Bond Index)については上のようなざっくりとした情報しか見つけられず、代わりにバンガード・グローバル・ボンド・インデックス・ファンドのファクトシートから内容を確認します。
Vanguard Global Bond Index Fund Factsheet (英語PDF)
ベンチマーク対象は日本を含む全世界の国債、政府関連債、社債および資産担保証券計22807銘柄、ファンドも10207銘柄に投資しています。
Vanguard Global Bond Index Fund Factsheet | TRUSTNET OFFSHORE
上記によると、国別配分比率は以下の通りです。
組入上位は、米国41.3%、日本11.6%、フランス6.5%、ドイツ5.7%、イタリア4.1%、カナダ3.7%と続き、最後の方は、スロバキアやスロヴェニア、カザフスタンなどにも0.1%ずつ投資しています。

為替ヘッジコストに注意
日本を含む先進国、新興国含む全世界債券に1本で投資できすることは魅力です。ただ、投資対象であるバンガード社のVanguard Global Bond Index Fundの経費率が年0.150%とそこそこ高い上に、楽天・バンガード・ファンド自身の信託報酬0.12%(税抜)と合わせ、トータルで信託報酬0.27%(税抜)の全世界債券インデックスファンドはコスト的には魅力が薄いイメージです。
さらに、信託報酬や実質コストには含まれない為替ヘッジコストがかかります。
為替ヘッジコストは、為替ヘッジにかかる為替ヘッジコスト 金利差だけでは決まらないコストの仕組みでお伝えしたように、外貨と日本円の短期金利差以外に需給要因でも変化します。
為替ヘッジすることで、為替の変動からはある程度抑えられるため、リスクは小さくなります。その代償として為替ヘッジコスト分、期待リターンは低下します。
為替ヘッジ有りインデックスファンドの為替ヘッジコストの確認でお伝えしたように、そこそこ為替ヘッジにはコストがかかります。
個人的には、外国債券に対して為替ヘッジコストをかけたら、利回りはほぼ吹っ飛び、信託報酬の高さも合わさると、日本債券とそれほど期待リターンは変わらないだろうと予想しており、現在、外国債券は投資対象としていません。
外国債券を分散投資の観点から投資対象とするかどうか、為替ヘッジをかけるかどうか意見はそれぞれ異なり正解はありませんが、楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンドには、為替ヘッジコストのことも理解した上で、投資するべきと思います。
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