三菱UFJ国際投信 インデックスファンドのベンチマークを配当込み指数に変更へ
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三菱UFJ国際投信が、株式、リートクラス、バランス型のインデックスファンドのベンチマークを「配当除く指数」から「配当込み指数」に変更すると発表しました。
株式、リートクラスのインデックスファンドのベンチマークを配当込み指数に変更へ
ベンチマークの「配当込み指数」への変更について | 三菱UFJ国際投信 (PDF)
弊社では株式・リート等の指数への連動をめざすインデックスファンドにおきまして、採用しているベンチマークを、配当を含まない指数(以下「配当除く指数」)から配当を含む指数(以下「配当込み指数」)に変更させていただくことになりました。
これは、日常的に広く利用されている指数が「配当除く指数」であったことや、ファンド設定時に「配当込み指数」が公表されていない指数が存在したこと等が主な理由です。一方、ファンドの運用では保有する資産から配当金を受け取るため、ベンチマークとして採用した「配当除く指数」とファンドの運用結果に配当相当分の差が生じておりました。
こうした状況を踏まえ、「指数の値動きに連動した投資成果を目指す」というインデックスファンドの商品性に、より適した「配当込み指数」に変更することといたしました。
株式指数であるTOPIXや日経平均、MSCIコクサイ インデックス、リート指数である東証REIT指数やS&P先進国REIT指数(除く日本)は、配当除く指数(=配当抜き指数)であり、インデックスファンドが保有している銘柄から配当金を受け取るため、指数は配当除く指数、ファンドは配当金込みのリターンとなり、ファンドのリターンが、ベンチマークである配当除く指数を上振れているようになっていました。
(債券ファンドのベンチマークについては全て利子込み指数のため、この懸念はありません。)
ベンチマークである指数との連動をめざすインデックスファンドとしては、ベンチマークが配当込み指数となっている方がトラッキングエラーの比較がしやすいため、今回の配当込み指数へのベンチマーク変更は賛成です。
以前、三菱UFJ国際投信のブロガーミーティングでも、ブロガーから、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスのベンチマークがMSCI KOKUSAIインデックスと配当抜き指数となっているのは、配当込み指数にできないかと質問がありました。
これに対し、三菱UFJ国際投信は、マザーファンド設定当初は、「配当込み指数」が公表されていなかったために、配当抜き指数がベンチマークになっていると話されていたことを記憶しています。(運用自体は、配当込み指数をベンチマークにしているとのことでした)
上記のプレスリリースに、三菱UFJ国際投信が配当込み指数にベンチマークを変更する99個のインデックスファンドが載っています。
eMAXIS Slimシリーズ、eMAXISインデックスシリーズなど気になるインデックスファンドシリーズは、2019年7月1日からベンチマークが配当抜き指数に変更されます。
運用中のファンドのベンチマークを途中で配当抜き指数から配当込み指数に変更することはできないと思っていたので、今回の発表には驚きです。
三菱UFJ国際投信は、eMAXIS Slimシリーズのうち、4ファンドの信託報酬引下げの発表など矢継ぎ早に施策を打ってきており、他のライバルファンドの動向が目立たない中、ダントツで注目を集める存在になっています。
今後も三菱UFJ国際投信には期待しています!
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