2007年から始めたインデックス投資の記録です。投資信託やETFを使って低コストで日本、先進国、新興国株式への国際分散投資を行っています。2019年にアーリーリタイア(FIRE)しました。現在はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに積立中です。

アクティブ投信がインデックスに勝てない本当のワケ?


Questions / bizbuzzmedia


ALL Aboutマネーに内容が痛いコラムがありました。
勘違いする人のいないように、おかしなことが書いてある点を指摘し、インデックス投資について整理します。


ALL About マネー コラムの痛い内容

 元記事: アクティブ投信がインデックスに勝てない本当のワケ

以下のことが主張されています。

  1. 日本では世界の中でもパッシブ愛好者(=インデックス投資派)の多い国である。

  2. 一般的に言われている「アクティブファンドの過半は市場平均に勝てない」という事実はウソ。
    パッシブの成果が市場平均に対してプラスマイナスゼロであるなら、アクティブの成果もプラスマイナスゼロでないとつじつまが合いません。

  3. ・アクティブファンドの成果もゼロサムだから勝敗率は50%のはず。だから半分の勝てるアクティブファンドを選ぶのが重要。

  4. 勝てるファンドを選べばいい! 真実を知りましょう。



日本は世界の中でもパッシブ愛好者が多い国?

1.については初耳です。
むしろ日本は投資後進国なので、逆だと思っていました。本当ならぜひ元ソースが知りたいです。
皮肉ではなく、日本人も捨てたもんじゃないと悦に入りたいです。

どう考えてもパッシブ派(インデックス投資派)は現在でも超マイナーで認知されていない手法と考えています。



「アクティブファンドの過半は市場平均に勝てない」はウソ。アクティブファンドの成果もゼロサムだから??

2.3.の主張は、アクティブファンドとインデックスファンドのコスト差のことを忘れています。

パッシブ全体のリターンは、インデックスファンド全体のコスト分(=A)だけ市場平均よりマイナスになります。
アクティブファンド全体のリターンも、アクティブファンド全体のコスト分(=B)だけ市場平均だけマイナスになります。

ここで一般的に、 A < B です。
よって、最初からインデックスファンドを購入することで、アクティブファンドを選択するより確率的にコスト差分だけ優位に立とうというのがインデックス投資派の立場です。

「アクティブファンドの成果もゼロサムだから勝敗率は50%のはず」という意見はコストを度外視していることがわかります。

繰り返しになりますが、 「志村~、コスト、コスト~」ということです。



勝てるファンドを選べばいい ?

4.「勝てるアクティブファンドを選ぶのが重要」という主張も、それを事前にどうやって見つけるのかという問題があります。事前にわかるのであれば私を含め、全投資家がそのファンドに全力投資するに決まっています。

自分だったら、コスト高分の不利を考慮しても、事前にインデックスを上回るリターンを上げるアクティブファンドが選べると思われる方は典型的なオーバーコンフィデンス(自信過剰)による勘違いです。




まとめ インデックス投資は低コストなのが利点


Screenscrape: Financial Problem Photoshop / purpleslog


投資には常にコストが付きまといます。未来は予測できませんがコストは必ずかかりますので、リターンに確実に影響を与えます。
そのため、コストを低くするインデックス投資は有効とされています。
妙な釣り内容のコラムに惑わされることなく、真実を知りましょう



[2011.10.01追記] 記事内容に大幅に文章追記しました。
関連記事

 インデックス投資を理解するための6項目
 インデックス投資を継続するための5つの心構え
 日経新聞記事 「不況を乗り切る家計術」
 日経記事 インデックスがだめなら個別銘柄投資へに対する意見

[2011.10.01追記]
 基準価格1万円を上回っているファンドが優秀?
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COMMENTS

6Comments

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子@FP

No title

そのページに「おすすめ情報 50 万円で年17000円の利益!で、和牛商法が上がってますね」
 コノ記事の信頼性はそんなところではないですか?

 ちなみに、インデックス側も、指数の元を作っているところに、使用料を支払っています
 そうなると、常にインデックスが安いと言い切れないと思いますね。
 A>Bということも十分考えられます。

 それと、インデックス指数を元に、NT倍率のような特殊な取引をするやからもいるのが現実です。インデックスを利益を出す為に、故意にゆがめることが可能なので、インデックスが正常値を示せない状態では、他のファンドよりも成績が悪くなる副作用が出ています。

 ダウなんて30銘柄、日経平均上位5社で15%、いじろうと思えば、いじれるやからは山ほどいます

コスト以前に、結果で何ぼの世界でしょう

  • 2010/05/11 (Tue) 01:14
  • REPLY

虫@貯蓄

No title

よ~く考えよ~コストは大事だよ~♪
って歌いたくなるような記事ですね(ノ´∀`*)
ALL Aboutは販促のサイトみたいなようなものなので、
そういう記事があるのは仕方ないですよね(*´ω`*)

  • 2010/05/11 (Tue) 05:10
  • REPLY

Zelkova

kenzさん おはようございます

AllAboutのこの方のコラムは時々読みますが、ん?っと思うことが多々あるように感じます。
特に今回の記事はある意味秀逸ですね。

パッシブ愛好者の数は真実はわからないですが、「アクティブの成果もプラスマイナスゼロでないとつじつまが合いません」はもう素敵すぎ…

正:アクティブの成果の合計はコスト分だけマイナスでないとつじつまが合いません

 どの程度理解して書いているのかが、理解できないコラムですね。

おにぃ@派遣営業マン

お疲れ様です。

いつもブログ訪問ありがとうございます。私の周りで運用をしている人間はアクティブ派が多いですよ。追伸:今日も4ポチしときました。

  • 2010/05/11 (Tue) 15:14
  • REPLY

cub

No title

これは酷いwww

これでFPだなんて笑えますね

良い記事と悪い記事を見分ける能力も大切です

  • 2010/05/11 (Tue) 21:48
  • REPLY

kenz

>子@FPさん
和牛商法のお勧めページですね。よく気付かれましたね。たしかに怪しいページかも。
ダウや日経平均といった指数についてはおっしゃる通りで、その問題があるため私はインデックス投資先として認めていません。指数だからといってなんでもいいわけではありません。
幅広ーく時価総額比で分散されているインデックスが大好きです。

>  A>Bということも十分考えられます。
まあまあ、これはパッシブとアクティブの平均なので、中にはそういった例もあるはずですが総合の意味で A<Bと書きました。インデックスファンドだろうとアクティブファンドだろうとコストが重要です。(隠れコスト、売買コスト、税金含)
言いたかったことはトータルでかかるコストを認識することが重要ということだけです。この記事の著者もわかって書いているだろうと思ったので紹介しました。

>虫さん
そうなんですか。他のページも見ましたが、比較的常識的な記事でした。中にはこういう記事もあるということなんですね。

>Zelkovaさん
おそらく書いた方は理解していて書いているんだろうと思います。
そうでないと痛すぎるから。。

>おにぃ@派遣営業マンさん

そうですね。私の周りもです。理解したうえでアクティブを選ぶのと理解せずに選ぶのでは大違いですが、たぶんインデックス投資という概念自体知らない人がまだ多数と思います。
そういう方々がいないとインデックス投資は成立しないので否定どころかむしろ感謝しております。

>cubさん
お久しぶりです。
ある意味出来のいい記事だったので紹介しました。わかっていてわざと書いているっぽいですよね。