2007年から始めたインデックス投資の記録です。投資信託やETFを使って低コストで日本、先進国、新興国株式への国際分散投資を行っています。2019年にアーリーリタイア(FIRE)しました。現在はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに積立中です。

S&P先進国REIT指数(除く日本) 国別・用途別構成比率の確認(2019年9月末)

CATEGORY海外REIT
アメリカの夜景

先進国リートインデックス 国別構成比率の確認(2014年1月)から久しぶりに、代表的な海外先進国リート(不動産投資信託)指数であるS&P先進国REIT指数(除く日本)の国別・用途別構成比率を確認します。



S&P先進国REIT指数(除く日本)  国別・用途別構成比率(2019年9月30日時点)

 S&P 先進国 REIT指数(除く日本) | S&P Dow Jones indices (PDF)

S&P先進国REIT指数(除く日本) は、S&P社の先進国REITとしての銘柄採用基準(浮動株修正時価総額や売買高など)を満たす、16ヶ国の計307銘柄で構成される浮動株調整時価総額加重の海外先進国REIT指数です。

海外先進国全体で307銘柄とは一見少ないように感じますが、REIT1銘柄は、また複数の不動産に分散投資しています。
カン・チュンドさんが以下記事で書かれているように、REIT銘柄1つ1つが中身が、言わば、異なる『ミックス・キャンディ』の袋です。
 ニッセイグローバルリートインデックスファンドで、アメリカのREITを練習してみる | カン・チュンドのインデックス投資のゴマはこう開け!

よって結果的に、先進国の数多くの不動産に分散投資することができます。
S&P先進国REIT指数(除く日本)全体の予想配当利回りは4.0%です。


国別構成比率
 
S&P先進国REIT指数(除く日本) の16ヶ国の国別の銘柄数と構成比率は以下の通りです。(出典は、上記URLにてダウンロードできるPDFのデータシート情報です。)

16ヶ国に分散されていますが、米国が74.8%と3/4を占め、REIT銘柄数も154と約半分を占めています。


 構成国 銘柄数 構成比率
 米国 154 74.8%
 オーストラリア 25 6.4%
 イギリス 29 4.8%
 シンガポール 33 3.7%
 フランス 7 3.3%
 香港 6 2.1%
 カナダ26 2.0%
 ベルギー 7 1.0%
 スペイン 3 0.6%
 ニュージーランド 5  0.4%
 ドイツ 2 0.3%
 オランダ 4 0.3%
 アイルランド 3 0.2%
 イスラエル 1 0.1%
 イタリア 10.0%
 韓国 1 0.0%


2014年1月時点のS&P先進国REIT指数(除く日本) の国別構成比率では入っていたギリシャが外れ、イスラエルと韓国が入り、計16ヶ国構成となっています。



用途別構成比率
 
S&P先進国REIT指数(除く日本) の用途別構成比率は以下の通りです。
自分で不動産に直接投資する場合、住宅用、または、商業用店舗用がほとんどになると思います。
REITに投資する場合、オフィスビルや工業用施設、ホテルにもREITを通して投資できます。


 用途 構成比率
 商業用(店舗用)(Retail REITs) 20.9%
 専門・その他投資型(Specialized REITs) 15.4%
 住宅用(Residencial REITs) 15.2%
 オフィス(Office REITs) 12.2%
 工業用(Industrilal REITs) 11.3%
 分散投資型(Diversified REITs) 10.7%
 ヘルスケア用(Health Care REITs) 10.5%
 ホテル・リゾート用(Hotel & Resort REITs) 3.8%




S&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み) をベンチマークとする先進国リートインデックスファンド

S&P先進国REIT指数(除く日本)、配当込み)をベンチマークとする信託報酬最安の先進国リートインデックスファンドとしては、Smart-i先進国リートインデックス(信託報酬0.20%)があります。

また、2019年10月31日から同じ信託報酬0.20%のeMAXIS Slim 先進国リートインデックスが設定されます。


私は、リスク資産の中では、REITは株式に比べると市場が小さいこともあり、日本REIT、海外REITを合わせ5%程度の目標配分にしています。
   ご参考: 現在のアセットアロケーションと保有全ファンド・ETF一覧


海外REITは、先進国株式指数であるMSC KOKUSAIインデックスにも入っており、同指数をベンチマークとする先進国株式インデックスファンドと海外REITファンドを持っているとREITが両方にはいることになるので、REITインデックスファンドの比率は少な目または「なし」でもよさそうです。
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