MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI) 国別、業種別、地域別構成比率のまとめ
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MSCIエマージング・マーケット・インデックスから2022年3月9日にロシアが除外され、全世界株式指数であるMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)は計48ヶ国構成から47ヶ国構成になっています。
ACWIの国別構成比率や業種別構成比率、日本、先進国、新興国の地域別構成比率の情報を最新版に更新し、新規情報を追加しています。
<記事新規作成日: 2019年11月6日。 最終更新日: 2023年9月18日>
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス (MSCI-ACWI)
目次
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス 概要
日本、先進国、新興国の構成比率
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスの関連指数
国別構成比率
業種別構成比率
組入上位10銘柄の構成比率
ベンチマークとするファンドや国内ETF
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス 概要
日本、先進国、新興国の構成比率
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスの関連指数
国別構成比率
業種別構成比率
組入上位10銘柄の構成比率
ベンチマークとするファンドや国内ETF
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス概要
MSCI ACWI ファクトシート(英文) (PDF)
The MSCI ACWI captures large and mid cap representation across 23 Developed Markets (DM) and 24 Emerging Markets(EM) countries. With 2,934 constituents, the index covers approximately 85% of the global investable equity opportunity set..
基本情報は以下の通りです。
指数 | MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI: All Country World Index) |
---|---|
指数算出会社 | MSCI社 |
投資対象 | ・日本を含む先進国23ヵ国の株式指数であるMSCIワールド・インデックス ・新興国24ヶ国の株式指数であるMSCI エマージング・マーケット・インデックス を合わせた全世界株式計47ヶ国の(REITを含む)大型・中型株式(市場全体の時価総額の約85%をカバー) |
銘柄ウェイト | 浮動株調整時価総額比率 |
銘柄数 | 計2934銘柄(2023年8月31日時点) |
配当利回り | 年2.09%(2023年8月31日時点) |
銘柄入替 | 年2回(5月と11月) |
なお、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスがカバーしていない全世界市場全体の下位15%のうち、(最下位1%を除く)14%を全世界小型株式指数であるMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス・スモールキャップがカバーしています。
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス 日本、先進国、新興国の構成比率
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 月報 | 三菱UFJ国際投信
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の上の月報から、日本、海外先進国、新興国のそれぞれ3つのマザーファンドに5.4%、84.0%、10.4%の比率で投資していることがわかります。(2023年8月31日時点)
全世界株式 | 地域 | 投資国 | 指数 | 指数 | 比率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス (ACWI) | 先進国 23ヶ国 | 日本 | MSCIワールド・インデックス | MSCIジャパンインデックス | 5.4% | |
海外先進国 22ヵ国 | MSCIコクサイ・インデックス | 84.0% | 94.4% | |||
新興国24ヶ国 | MSCI エマージング・マーケット・インデックス | 10.4% | ||||
- | フロンティア国28ヶ国 | MSCIフロンティア・マーケット・インデックス | ||||
- | 投資不可能国13ヶ国 | MSCI スタンドアローン・マーケット・インデックス |
以前は日本:先進国:新興国 = 1: 8: 1 とざっくり考えてよかったのですが、日本株式比率が5.4%まで下がっており、現時点では、日本:先進国:新興国 = 5 : 85 : 10 に近い比率です。
関連指数には、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスから日本を除いた以下のMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)があります。
全世界株式 | 地域 | 投資国 | 指数 | 指数 |
---|---|---|---|---|
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス (ACWI) | 先進国 23ヶ国 | 日本 | MSCIジャパンインデックス | |
海外先進国 22ヵ国 | MSCIコクサイ・インデックス | MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本) | ||
新興国24ヶ国 | MSCI エマージング・マーケット・インデックス |
また、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスの構成銘柄からMSCI社が規定するESG評価(環境:Environmental、社会:Social、ガバナンス:Governance)が高い企業の株式を抽出し、(アルコール、ギャンブル、たばこ、銃器などに関与している企業を除いたMSCI ACWI ESG Leaders指数もあります。
関連記事: iFree 全世界株式 ESGリーダーズ・インデックス 初の全世界ESG株式インデックスファンドが登場
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス 国別構成比率
国別構成比率は以下の通りです。(2023年8月31日時点)

国 | 構成比率 |
---|---|
アメリカ(米国) | 62.65% |
日本 | 5.49% |
イギリス(英国) | 3.53% |
中国 | 3.09% |
フランス | 2.97% |
その他42ヶ国 | 22.26% |
アメリカ(米国)が約63%を占めており圧倒的です。
日本もなんだかんだ言われていても5.49%と米国に次ぐ2位につけており、株式の大半を日本株ばかり持つのも、日本株を全く保有しないのもどちらも不自然と思っています。
ちなみに2009年6月末時点では、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスには米国が約42%、日本が約10%組み入れられていました。約13年後に米国は1.5倍比率が増え、日本はほぼ半減しているのを考えると悲しいものがあります。
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス 業種別構成比率
業種別構成比率は以下の通りです。(2023年8月31日時点)

業種 | 構成比率 |
---|---|
情報技術 | 22.06% |
金融 | 15.42% |
ヘルスケア | 11.76% |
一般消費財・サービス | 11.32% |
資本財・サービス | 10.45% |
コミュニケーション・サービス | 7.51% |
生活必需品 | 7.15% |
エネルギー | 4.90% |
素材 | 4.48% |
公益事業 | 2.63% |
不動産 | 2.33% |
アップルやマイクロソフト、エヌビディアなどの情報技術の比率がトップです。
また、不動産に分類されているREITも2.33%含まれています。
業種別の構成比率もその時に伸びていく業種の比率が自然と高くなっていきます。
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス 組入上位10銘柄の構成比率
組入上位10銘柄の構成比率は以下の通りです。(2023年8月31日時点)
銘柄 | 国 | 構成比率 |
---|---|---|
アップル (Apple) | 米国 | 4.66% |
マイクロソフト | 米国 | 3.63% |
アマゾン (Amazon) | 米国 | 2.00% |
エヌヴィディア(NVIDIA) | 米国 | 1.91% |
アルファベット A(Google 議決権あり) | 米国 | 1.27% |
アルファベット C(Google 議決権なし) | 米国 | 1.16% |
テスラ | 米国 | 1.15% |
メタ(旧フェイスブック)A | 米国 | 1.03% |
バークシャー・ハサウェイ B | 米国 | 0.73% |
エクソンモービル | 米国 | 0.71% |
組入上位10銘柄は全て米国の大企業が占めています。
アップル、マイクロソフト、アマゾン、アルファベット(Googleの親会社)など当然、MSCIコクサイ・インデックスやMSCIワールド・インデックス の上位銘柄と同じです。
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスをベンチマークとするファンドや国内ETF
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスをベンチマークとするインデックスファンドや国内ETFには以下があります。
ACWIインデックスファンド | ベンチマーク | 信託報酬(税抜) |
---|---|---|
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み) | 0.0525% 以内 |
はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー) | MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み) | 0.0525% |
Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式) | MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(税引後配当込み) | 0.0525% |
たわらノーロード 全世界株式 | MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み) | 0.103% |
Smart-i Select 全世界株式インデックス | MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み) | 0.104% |
つみたて全世界株式 | MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み) | 0.200% |
インデックスファンドMSCIオール・カントリー(全世界株式) | MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(税引後配当込み) | 0.435% |
全世界株式インデックス・ファンド | MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス | 0.480% |
ACWI ETF | ベンチマーク | 信託報酬(税抜) |
---|---|---|
MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信(2559) | MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス | 0.078% |
インデックスファンドとしては、最も低コストでトラッキングエラーも小さいeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の一択です。
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスは、約30年前の算出開始からの最高値を先日更新したとのことで、概ね時価総額に基づいた国際分散投資をしたい方には、この1本で投資するだけでも十分と思います。
国内ETFとしては、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)と同じマザーファンドに投資するMAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信(2559)があります。eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)よりも信託報酬が低いですが、分配金を出すことから税金を考えると、長期投資であればeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の方が適しています。
ただ、ETFなので指値で購入、売却できます。そのためにETFの方が良い方には有力候補になります。
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