2007年から始めたインデックス投資の記録です。投資信託やETFを使って低コストで日本、先進国、新興国株式への国際分散投資を行っています。2019年にアーリーリタイア(FIRE)しました。現在はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに積立中です。

MSCI フロンティア・マーケット100インデックス クウェート除外によりベトナムが組入1位へ

フロンティア・マーケット100インデックスの2020年12月31日時点の国別構成比率

フロンティア・マーケット100インデックスで組入比率1位だったクウェートがMSCIエマージング・マーケット・インデックスに格上げされたため、MSCI フロンティア・マーケット100インデックスの国別構成比率を確認します。


MSCI フロンティア・マーケット100インデックス クウェートは段階的に組入比率を徐々に引下げへ

MSCIエマージング・マーケット・インデックスにクウェートが組入れられました(20年11月より)でお伝えしたように、クウェートが2020年11月30日よりフロンティア・マーケット100インデックスからMSCIエマージング・マーケット・インデックスに格上げされました。


 MSCI adds Kuwait stocks to emerging market index at 0.58% weight | REUTERS

Kuwait will effectively be reclassified to the Emerging Market Index after the Nov. 30 close, while the deletion of Kuwaiti securities from the Frontier Markets 100 index .MXFM100 will be phased over five successive index reviews, MSCI said.


クウェートはフロンティア・マーケット100インデックスには36.15%(2020年11月30日時点)と組入比率が1位でした。
銘柄入替による急激な影響を避けるため、2020年12月以降、5段階に分けて段階的にクウェートの組み入れ比率を下げていくとのこと。

実際、フロンティア・マーケット100インデックスの2020年12月31日時点の国別構成比率は以下の通りです。
 MSCI Frontier Markets 100 Index | MSCI (PDF)

計20ヶ国の113銘柄で構成されています。(配当利回り年4.14%)

フロンティア・マーケット100インデックスの2020年12月31日時点の国別構成比率

クウェートは組入比率が21.68%と下がっているとはいえ、まだ組入比率は1位のままです。



MSCI フロンティア・マーケット100インデックス クウェート除外後の国別構成比率ではベトナムが組入1位に

 What Will The MSCI Frontier Markets 100 Index Look Like Without Kuwait? | Frontier Market News

以下が2020年11月30日時点のクウェートを除く各国の国別構成比率(左表)と組入銘柄数(右表)です。

MSCI フロンティア・マーケット100インデックス クウェートを除く国別の組入比率と銘柄数

組入1位はベトナム(28.76%)で、以下モロッコ(12.47%)、ルーマニア(10.26%)、ケニア(9.49%)、バーレーン(9.46%)、ナイジェリア(7.80%)と続きます。

2015年5月のMSCIフロンティア100の国別構成比率と比べると、クウェートだけでなく、組入上位だったアルゼンチン、パキスタン、カタール、UAEなどもMSCIエマージング・マーケット・インデックスへの格上げで抜けており、入れ替わった国が多いです。

国内ETFのiシェアーズ フロンティア株ETF(1583)も知らないうちに繰上償還されていました。⇒ iシェアーズETF-JDRシリーズの信託終了(上場廃止)のお知らせ

海外ETFのiシェアーズ MSCI フロンティア 100 ETFであればフロンティア市場にも投資できますが、フロンティア株式市場は、先進国株式、新興国株式市場よりはるかに小さく、個人的には投資不要と考えています。
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