SBI・V シリーズ全9ファンドの信託報酬とベンチマークまとめ
CATEGORYSBI・V

SBIアセットマネジメントが、バンガード社のETF を組み入れた超低コストインデックスファンド「SBI・V シリーズ」を2021年6月15日に立ち上げました。
SBI・V シリーズに6月10日に追加される5ファンドを合わせ、全9ファンドの信託報酬とベンチマークをまとめます。
<記事新規作成日: 2021年5月31日。 最終更新日: 2023年6月7日>
SBI・Vシリーズ バンガード社のETF を組み入れた超低コストインデックスファンドシリーズ
当社子会社SBIアセットマネジメントによる米国バンガード社のETFを組み入れた低コストインデックスファンド2本の設定および募集開始のお知らせ | モーニングスター
当社子会社の SBI アセットマネジメント株式会社(以下「SBI アセット」)は、株式会社 SBI証券と協同し、世界最大級の投信運用会社である米国バンガード社の ETF を組み入れた低コストインデックスファンド「SBI・V シリーズ」を立ち上げ、今般「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」および「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド」の 2 ファンドを新たに設定し、2021 年 6 月15 日(火)より募集を開始いたしますのでお知らせします。
既存のSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドに加え、「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」および「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド」の 2 ファンドと合わせ計3ファンドが「SBI・V シリーズ」となりました。
さらに2022年1月31日よりSBI・V・全世界株式インデックス・ファンドが追加されています。
その後、2023年6月10日から運用を開始する5ファンドが追加され、現在計9ファンドとなっています。、
各ファンドの信託報酬、ベンチマーク、投資対象ETFについて私がまとめた一覧表が以下です。
出典: SBI・V シリーズ | SBIアセットマネジメント
ファンド | 信託報酬(税込) | ベンチマーク | 信託報酬内訳 |
---|---|---|---|
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBI・V・S&P500) (旧SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド) | 0.0938% | S&P500 | ファンドの運用管理費用0.0638%(税込)+投資対象のVOO(バンガード・S&P500 ETF)の経費率0.03%=0.0938% |
SBI・V・全米株式インデックス・ファンド(SBI・V・全米株式) | 0.0938% | CRSP USトータル・マーケット・インデックス | ファンドの運用管理費用0.0638%(税込)+投資対象のVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)の経費率0.03%=0.0938% |
SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(SBI・V・米国高配当株式) | 0.1238% | FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス | ファンドの運用管理費用0.0638%(税込)+投資対象のVYM(バンガード・米国高配当株式ETF)の経費率0.06%=0.1238% |
SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド(SBI・V・全世界株式) | 0.1438% | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス | ファンドの運用管理費用0.0638%(税込)+投資対象のVT(バンガード・トータル・ワールド・ストック ETF)の経費率0.08%=0.1438% |
SBI・V・米国増配株式インデックス・ファンド (SBI・V・米国増配株式) | 0.1238% | S&P 米国ディビデンド・グロワーズ・インデックス | ファンドの運用管理費用0.0638%(税込)+投資対象のVIG(バンガード・米国高増配株式ETF)の経費率0.06%=0.1238% |
SBI・V・先進国株式(除く米国) インデックス・ファンド(SBI・V・先進国株式 (除く米国)) | 0.1138% | FTSE 先進国オールキャップ(除く米国)インデックス | ファンドの運用管理費用0.0638%(税込)+投資対象のVEA(バンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETF)の経費率0.05%=0.1138% |
SBI・V・世界小型株式(除く米国) インデックス・ファンド(SBI・V・世界小型株式 (除く米国)) | 0.1338% | FTSE グローバル・スモールキャップ(除く米国)インデックス | ファンドの運用管理費用0.0638%(税込)+投資対象のVSS(バンガード・FTSE・オールワールド(除く米国)スモールキャップETF)の経費率0.07%=0.1338% |
SBI・V・米国小型株式インデックス・ファンド(SBI・V・米国小型株式) | 0.1138% | CRSP・US・スモールキャップ・インデックス | ファンドの運用管理費用0.0638%(税込)+投資対象のVB(バンガード・スモールキャップETF)の経費率0.05%=0.1138% |
SBI・V・新興国株式インデックス・ファンド(SBI・V・新興国株式) | 0.1438% | FTSE エマージングマーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)インデックス | ファンドの運用管理費用0.0638%(税込)+投資対象のVWO(バンガード・FTSE・エマージングETF)の経費率0.08%=0.1438% |
上の9ファンドはそれぞれVOO、VTI、VYM、VT、VIG、VEA、VSS、VB、VWOに、SBI・V シリーズのファンド自体の運用管理費用0.0638%(税込)をかけて投資するだけのインデックスファンドです。
SBI・VシリーズとしてSBI・V・全米株式、SBI・V・米国高配当株式とも、楽天VTI、楽天VYMより信託報酬が低い設定
既存のSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドは、税抜では年0.088%の信託報酬でeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と並んで信託報酬最安のS&P500インデックスファンドです。
SBI・V・全米株式インデックス・ファンドは、同じくVTIを投資対象とする楽天・全米株式インデックス・ファンドの信託報酬0.162%(税込)を下回る信託報酬0.0938%(税込)、SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンドも同じくVYMを投資対象とする楽天・米国高配当株式インデックス・ファンドの信託報酬0.192%(税込)を下回る信託報酬0.1238%(税込)と共に信託報酬最安となっています。
楽天・バンガード・ファンドシリーズは、ファンド自体の運用管理費用を0.132%(税込)としており、今回、SBI・V シリーズのファンド自体の運用管理費用が0.0638%(税込)と楽天・バンガード・ファンドシリーズの約半分に設定してきたことがこの差を生んでいます。
このままでは、楽天・バンガード・ファンドシリーズの楽天VTIと楽天VYMの人気が落ちてしまうため、信託報酬の引下げがあるのかにも注目です。
関連記事
[2022.05.09追記]
SBI・Vシリーズが超低コストであることから積立件数ランキングも上昇中です。
ネット証券投信積立件数ランキング SBI・V シリーズ3本がeMAXIS Slimシリーズに次ぐ存在に
- 関連記事
-
-
SBI・V シリーズ全9ファンドの信託報酬とベンチマークまとめ 2023/06/07
-
SBI・V シリーズに5ファンド、SBI・iシェアーズ・シリーズに6ファンドの計11ファンドを設定 2023/06/05
-
ネット証券投信積立件数ランキング SBI・V シリーズ3本がeMAXIS Slimシリーズに次ぐ存在に 2022/05/09
-
SBI・V・全世界株式インデックス・ファンドが新規設定 2022/01/02
-
SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド VYMに投資する信託報酬最安ファンド 2021/10/28
-
VTIに投資する信託報酬最安のSBI・V・全米株式インデックス・ファンド 2021/10/25
-
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドがSBI・V・S&P500インデックス・ファンドに名称変更 2021/05/20
-
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド 全ファンドの中で単独最安の信託報酬0.088%で運用開始 2019/09/27
-
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド 信託報酬0.088%(税抜)の超低コストファンドが登場 2019/08/27
-
TAG: SBI・Vシリーズ