2007年から始めたインデックス投資の記録です。投資信託やETFを使って低コストで日本、先進国、新興国株式への国際分散投資を行っています。2019年にアーリーリタイア(FIRE)しました。現在はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに積立中です。

SBI・V シリーズ全9ファンドの信託報酬とベンチマークまとめ

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SBIアセットマネジメントが、バンガード社のETF を組み入れた超低コストインデックスファンド「SBI・V シリーズ」を2021年6月15日に立ち上げました。
SBI・V シリーズに6月10日に追加される5ファンドを合わせ、全9ファンドの信託報酬とベンチマークをまとめます。


<記事新規作成日: 2021年5月31日。 最終更新日: 2023年6月7日>



SBI・Vシリーズ バンガード社のETF を組み入れた超低コストインデックスファンドシリーズ

  当社子会社SBIアセットマネジメントによる米国バンガード社のETFを組み入れた低コストインデックスファンド2本の設定および募集開始のお知らせ | モーニングスター 

当社子会社の SBI アセットマネジメント株式会社(以下「SBI アセット」)は、株式会社 SBI証券と協同し、世界最大級の投信運用会社である米国バンガード社の ETF を組み入れた低コストインデックスファンド「SBI・V シリーズ」を立ち上げ、今般「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」および「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド」の 2 ファンドを新たに設定し、2021 年 6 月15 日(火)より募集を開始いたしますのでお知らせします。


既存のSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドに加え、「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」および「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド」の 2 ファンドと合わせ計3ファンドが「SBI・V シリーズ」となりました。
さらに2022年1月31日よりSBI・V・全世界株式インデックス・ファンドが追加されています。

その後、2023年6月10日から運用を開始する5ファンドが追加され、現在計9ファンドとなっています。、

各ファンドの信託報酬、ベンチマーク、投資対象ETFについて私がまとめた一覧表が以下です。

出典: SBI・V シリーズ | SBIアセットマネジメント

「SBI・Vシリーズ」 一覧
 ファンド信託報酬(税込)ベンチマーク   信託報酬内訳
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBI・V・S&P500)
(旧SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド)
0.0938%S&P500ファンドの運用管理費用0.0638%(税込)+投資対象のVOO(バンガード・S&P500 ETF)の経費率0.03%=0.0938%
SBI・V・全米株式インデックス・ファンド(SBI・V・全米株式)0.0938%CRSP USトータル・マーケット・インデックスファンドの運用管理費用0.0638%(税込)+投資対象のVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)の経費率0.03%=0.0938%
SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(SBI・V・米国高配当株式)0.1238%FTSEハイディビデンド・イールド・インデックスファンドの運用管理費用0.0638%(税込)+投資対象のVYM(バンガード・米国高配当株式ETF)の経費率0.06%=0.1238%
SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド(SBI・V・全世界株式)0.1438%FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスファンドの運用管理費用0.0638%(税込)+投資対象のVT(バンガード・トータル・ワールド・ストック ETF)の経費率0.08%=0.1438%
SBI・V・米国増配株式インデックス・ファンド
(SBI・V・米国増配株式)
0.1238%S&P 米国ディビデンド・グロワーズ・インデックスファンドの運用管理費用0.0638%(税込)+投資対象のVIG(バンガード・米国高増配株式ETF)の経費率0.06%=0.1238%
SBI・V・先進国株式(除く米国) インデックス・ファンド(SBI・V・先進国株式 (除く米国))0.1138%FTSE 先進国オールキャップ(除く米国)インデックスファンドの運用管理費用0.0638%(税込)+投資対象のVEA(バンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETF)の経費率0.05%=0.1138%
SBI・V・世界小型株式(除く米国) インデックス・ファンド(SBI・V・世界小型株式 (除く米国))0.1338%FTSE グローバル・スモールキャップ(除く米国)インデックスファンドの運用管理費用0.0638%(税込)+投資対象のVSS(バンガード・FTSE・オールワールド(除く米国)スモールキャップETF)の経費率0.07%=0.1338%
SBI・V・米国小型株式インデックス・ファンド(SBI・V・米国小型株式)0.1138%CRSP・US・スモールキャップ・インデックスファンドの運用管理費用0.0638%(税込)+投資対象のVB(バンガード・スモールキャップETF)の経費率0.05%=0.1138%
SBI・V・新興国株式インデックス・ファンド(SBI・V・新興国株式)0.1438%FTSE エマージングマーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)インデックスファンドの運用管理費用0.0638%(税込)+投資対象のVWO(バンガード・FTSE・エマージングETF)の経費率0.08%=0.1438%



上の9ファンドはそれぞれVOO、VTI、VYM、VT、VIG、VEA、VSS、VB、VWOに、SBI・V シリーズのファンド自体の運用管理費用0.0638%(税込)をかけて投資するだけのインデックスファンドです。



SBI・VシリーズとしてSBI・V・全米株式、SBI・V・米国高配当株式とも、楽天VTI、楽天VYMより信託報酬が低い設定

既存のSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドは、税抜では年0.088%の信託報酬でeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と並んで信託報酬最安のS&P500インデックスファンドです。

SBI・V・全米株式インデックス・ファンドは、同じくVTIを投資対象とする楽天・全米株式インデックス・ファンドの信託報酬0.162%(税込)を下回る信託報酬0.0938%(税込)、SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンドも同じくVYMを投資対象とする楽天・米国高配当株式インデックス・ファンドの信託報酬0.192%(税込)を下回る信託報酬0.1238%(税込)と共に信託報酬最安となっています。

楽天・バンガード・ファンドシリーズは、ファンド自体の運用管理費用を0.132%(税込)としており、今回、SBI・V シリーズのファンド自体の運用管理費用が0.0638%(税込)と楽天・バンガード・ファンドシリーズの約半分に設定してきたことがこの差を生んでいます。

このままでは、楽天・バンガード・ファンドシリーズの楽天VTIと楽天VYMの人気が落ちてしまうため、信託報酬の引下げがあるのかにも注目です。

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 [2022.05.09追記]
 SBI・Vシリーズが超低コストであることから積立件数ランキングも上昇中です。
 ネット証券投信積立件数ランキング SBI・V シリーズ3本がeMAXIS Slimシリーズに次ぐ存在に
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