2007年から始めたインデックス投資の記録です。投資信託やETFを使って低コストで日本、先進国、新興国株式への国際分散投資を行っています。2019年にアーリーリタイア(FIRE)しました。現在はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに積立中です。

日本、米国、欧州のパッシブファンド比率の推移 日本をトップに各地域とも上昇中

色とりどりのカラーの円グラフ

日本、米国、欧州のパッシブファンド(=インデックスファンド、ETF含む)比率の推移が載っていたので紹介します。
パッシブファンド比率は日本が米国より高く、欧州が一番低いことを全く知りませんでした。



欧州のパッシブファンド比率が20%超に

 ETFの普及とともに欧州でもじわり高まるパッシブ人気、となりの芝生が青く見えるのは世界共通か? | モーニングスター

日米に比べると、アクティブファンドの人気が根強かった欧州でも、パッシブファンドに資金が集まる傾向がみえはじめている。モーニングスターの調べでは、ETFを含めた欧州籍ファンドは2021年4月末時点における純資産総額が11.2兆ユーロ(1,479兆円)と、金額ベースでは過去最高となり、全体の占めるパッシブファンドの比率も20.8%と、同じく過去最高となった。


 
日米欧のパッシブファンド比率の推移(ETF含む)

上のグラフにあるように、パッシブファンドの比率は、2021年4月時点で、日本は約55%と過半数を超えており、次に米国の約45%、欧州がようやく20.8%と続きます。

「日本では、日銀によるETFの購入がパッシブファンドの比率を大きく高めたといった特殊事情」があったとはいえ、想像よりも高い比率です。

というより、低コストで良質のパッシブファンドがある投資先進国の米国の方が、日本よりパッシブファンド比率は高いと思っていました。
また、欧州はもともとアクティブファンドの人気が強いことも全く知りませんでしたのでちょっと意外です。
その欧州でもようやくパッシブファンド比率が20%を超えたということで上の記事になっています。



欧州でも国際分散投資の考え方が広がってきているのかも

記事では、欧州でよく買われているファンドが、欧州株式に投資するファンドよりも(世界株式に投資するような)グローバル株式ファンドであることから、自国よりも他の地域の株式が魅力的に見えるのではないかと書かれています。

欧州の投資環境について全く情報を持っていませんが、ここは私と意見が違っていて、いわば日本でのeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)に相当するような、世界全体に幅広く分散投資できるパッシブファンドが人気となってきているのではと推測します。

少し調べれば、自国の株式だけに投資するよりも、幅広く国際分散投資する方が理論上は理にかなっていることはすぐわかるはずです。(日本よりも世界全体に占める時価総額比率が小さい欧州各国の投資家ならなおさらです。)

モーニングスターの記事にあるような「隣の芝生が青く見えるから」というのはちょっと違い、世界全体に幅広く分散投資するというスタイルが欧州でもちょっとずつ広がっているのではないかと思います。


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 [2021.06.29追記]
 ETFを含まない場合のインデックスファンドのシェアは20%弱とのことです。
 国内公募の株式インデックスファンドの純資産比率が20%近くにまで上昇
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