2007年から始めたインデックス投資の記録です。投資信託やETFを使って低コストで日本、先進国、新興国株式への国際分散投資を行っています。2019年にアーリーリタイア(FIRE)しました。現在はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに積立中です。

MSCI新興国株式指数での中国恒大集団の組入比率を調べてみました

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株価急落の棒グラフ

中国不動産大手の中国恒大集団(こうだいしゅうだん、Evergrande Group(エバグランデ グループ))のデフォルト(債務不履行)懸念により久しぶりに世界の株式市場も急落しました。

そんな中、GPIFが中国恒大に96億円も投資しているという記事を見かけたので、MSCI新興国株式指数であるMSCIエマージング・マーケット・インデックスの中国恒大の組入比率を調べてみました。


GPIFの中国恒大への投資は投資残高のわずか0.005%程度

我々の公的年金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が今年3月末時点で、中国恒大集団に債券と株式合わせて「96.7億円も投資している」と以下のような記事にされたり、ツイッターでは「何をやっているんだ」とか「どう責任をとるんだ」といったクソリプを見かけました。

  GPIF、中国恒大に96.7億円投資-「年金運用に大きな影響なし」 | ブルームバーグ

GPIFの開示資料によると、3月末時点の時価総額で、中国恒大への投資額は債券が59億781万円、関連会社も含めた株式が37億6520万円。


GPIFは株式約6000銘柄、債券約1万5000銘柄に投資し、3月末時点の時価総額は186兆1624億円だった。



GPIFは全体の約80%をインデックス投資で運用しているので、投資対象指数に中国恒大が浮動株調整時価総額比で組み入れられているだけと思われます。
実際、96.7億円と言っても、GPIFが投資している時価総額186兆1624億円のわずか0.005%程度です。



中国恒大のMSCIエマージング・マーケット・インデックスの組入比率は4月時点でもわずか0.05%程度

GPIFの基本資産配分は国内外の株式、債券の4資産を各25%ずつであり、この中の外国株式部分のベンチマークは、MSCI ACWI(除く日本)(配当込み)です。

この中の一部が新興国株式指数であるMSCIエマージング・マーケット・インデックスであり、eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの運用報告書(全体版)の36ページにもマザーファンドの組入銘柄として記載がありました。

eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの運用報告書(全体版)記載のCHINA EVERGRANDE GROUP

今年の4月時点での保有比率は、運用報告書記載の評価額からざっと計算すると、MSCIエマージング・マーケット・インデックスの約0.05%の組入比率です。
その後、中国恒大の株価は大きく下がっていることから、今ではおそらく0.01%未満と推測されます。


インデックス投資主体の運用である以上、極めて広く分散投資を行うために多くの銘柄に投資するのは当たり前のことです。
マスコミであれ、騒ぎたい人たちであれ、比率で考えてほしくないときは金額を、金額や件数などで考えてほしくないときは比率を前面に出すことがあります。

妙な煽りにまどわされずに、落ち着いて長期投資を続けていきましょう。


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 [2021.09.26追記]
 FTSE RAFIエマージング インデックスの中国恒大の組入比率なども判明しました。
 iFree 新興国株式インデックスの中国恒大集団の組入比率など運用会社公表データまとめ
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