2007年から始めたインデックス投資の記録です。投資信託やETFを使って低コストで日本、先進国、新興国株式への国際分散投資を行っています。2019年にアーリーリタイア(FIRE)しました。現在はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに積立中です。

チリのアクティブファンドの95%以上が指数を下回るリターンなのは高すぎる信託報酬が要因

costs
チリのアクティブファンドの95%以上がインデックスにリターンが負けているという衝撃的なデータがあり、その要因はアクティブファンドの平均信託報酬が年4.50%と高すぎるコストの影響でした。
ツイッターでもつぶやいた内容ですが、ブログ記事に記録しておきます。


どの国のファンドもコストがパフォーマンスに直結している事実

5年間でリターンがインデックスに負けたアクティブファンドの国別比率  カナダ98.63%、チリ95.24%!

5年間でリターンがインデックスに負けたアクティブファンドの比率を、ファンドが販売されている国別にまとめたデータを水瀬ケンイチさんが記事で紹介されています。

  アクティブ運用とパッシブ運用のパフォーマンス比較のデータ…アクティブ運用は今年も散々な結果(2021年版) | 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)

詳細は上記記事を読んでいただきたいのですが、過去5年のリターンは、60%~99%のアクティブファンドがインデックスに負けているという悲惨な状況です。

5年間でリターンがインデックスに負けたアクティブファンドの比率は、日本で69.53%、米国で72.67%となっており、同比率が80%以上の国は以下の6ヶ国があります。(データは上記の記事から抜粋)

  • カナダ: 98.63%

  • チリ: 95.24%

  • インド: 87.95%

  • ブラジル: 86.27%

  • オーストラリア: 85.80%

  • メキシコ: 80.00%



チリのアクティブファンドの95%以上がインデックスに負けている理由は超高コストの影響

特にカナダとチリは5年間でリターンがインデックスに負けたアクティブファンドの比率がなんと95%超となっています。
チリはこの比率が過去に100%(!)だったこともあるとのことで、なぜそんなことになるのか検索してみました。

結果、以下のレポートが見つかりました。
 国際的な比較 | SPIVA 2015年9月 (PDF)

以下が、各国の株式ファンドに課される年間平均手数料と、それによるパフォーマンスへの影響の表です。(2015年9月時点)

各国の株式ファンドに課される年間平均手数料と、それによるパフォーマンスへの影響


チリのアクティブファンドの平均信託報酬は4.50%、パッシブファンド(インデックスファンド)の平均信託報酬は2.52%と2つの平均信託報酬の差が1.99%もあるのが、多くのアクティブファンドのリターンがベンチマークをアンダーパフォームする要因と明記されています。
というより、信託報酬が4.50%もかかっていては、株式の期待リターンが5%としても全て信託報酬で吹き飛びます。
チリのアクティブファンドのファンドマネージャーの運用手腕がどうのこうのという以前に、これではベンチマークにリターンが劣るのもある意味当然です。


なお、カナダのアクティブファンドの平均信託報酬は2.14%、パッシブファンド(インデックスファンド)の平均信託報酬は0.95%と先進国としては信託報酬が高めなのですが、これだけではカナダの5年間でリターンがインデックスに負けたアクティブファンドの比率が約99%もある要因が良くわかっていません。

このように、アクティブ・ファンドの手数料は非常に高いため、大部分のアクティブ・ファンドはそれぞれのベンチマークをアンダーパフォームしており、SPIVA レポートでも様々な地域のファンドにおいて同様の結論が示されています。




超低コストのインデックスファンドが買える日本の投資環境は悪くなさそう

これを見ると、日本のファンドの信託報酬がチリほど高くなく、eMAXS Slimシリーズをはじめとする超低コストインデックスファンドも100円の小額から購入できる恵まれた環境だと感じます。
わざわざインデックスを下回る可能性が高いアクティブファンドより、最初から低コストのインデックスファンドを選ぶのはベストではないにしろそこそこ合理的だと思います。
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