外国債券への投資 為替ヘッジ有り・無し、どちらが得か?
CATEGORY先進国債券

「外債投資の為替ヘッジ有り・無し、どっちが得か?」という野村アセットマネジメントのコラムがありましたので紹介します。
外国債券(為替ヘッジ無し)と外国債券(為替ヘッジ有り)の過去30年のパフォーマンス推移
外債投資の為替ヘッジ有り・無し、どっちが得か? | 野村アセットマネジメント コラム
外国債券(ヘッジ有)は外国債券(ヘッジ無)よりもリターンは下がるが、ブレは小さい
過去30年間の外国債券指数(為替ヘッジ無し)と外国債券指数(為替ヘッジ有り)のパフォーマンスとして以下のグラフが載っています。

外国債券(ヘッジ無):FTSE世界国債インデックス(除く日本)
外国債券(ヘッジ有):FTSE世界国債インデックス(除く日本、円ヘッジ)
灰色線のヘッジ無の場合、為替変動によるブレが大きいですが、赤色線のヘッジ有よりも高いリターンとなっています。
ヘッジ有は、為替ヘッジコストがかかるためにヘッジ無よりもリターンが低いですが、為替変動による影響が少ないため、ブレはヘッジ無よりも小さくなっています。
年率リターンが、外国債券(ヘッジ無)が+5.03%、外国債券(ヘッジ無)が+3.53%と高すぎる気がしますが、始点の位置によってリターンは大きく変わります。
ここでは、へッジ有だと為替ヘッジコストがかかる分、ヘッジ無より年率1.5%程度リターンが下がっていますが、ブレは小さい(リスクが低い)ことが重要な点です。
米ドル円の過去30年の推移
また、以下が米ドル円の過去30年の推移です。

米ドル円は過去30年では大きく上下しながら、ざっくり年70銭(=0.7円)程度の円高ドル安となっています。
外国債券の為替ヘッジコストは約1.5円なので、0.7円の米ドル円の円高のペースよりも大きいのが悩ましいところです。
コラムでは、長期投資や著しい円安局面でない場合は「為替ヘッジ無し」、数年間程度の短期投資では「為替ヘッジ有」が良いと書かれています。
ただ、専門家でもその時の為替レートから円高円安を判断してヘッジ有無を決めるのは難しいです。
自分の資産配分の中での外国債券部分の位置づけをどうしたいのか(リスクにかまわずリターンを求めヘッジ無、リターンが低くてもリスクを小さいヘッジ有を選択したい等)によって変わると思います。
私は外国債券には投資していませんが、過去30年の外国債券(ヘッジ有)と外国債券(ヘッジ無)のパフォーマンスの推移は見たことがなかったので紹介しました。
ご参考:外国債券に投資していない理由3つをまとめてみました
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