2007年から始めたインデックス投資の記録です。投資信託やETFを使って低コストで日本、先進国、新興国株式への国際分散投資を行っています。2019年にアーリーリタイア(FIRE)しました。現在はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに積立中です。

どんな運用のアクティブファンドだろうとベンチマークは必要です

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アクティブファンド


アクティブファンドのベンチマークの有無についてツイッターでつぶやいた上の内容を補足します。



コンセプト型のアクティブファンドでもベンチマークは必要

 インデックス投資だけが正解?...ではありません。 | 日興アセットマネジメント
 

「アクティブファンドの多くは指数に負けているから、インデックスファンドで良い」という意見は、過去多かった②における、ベンチマーク(参考指数)との勝ち負けのことを言っている場合が多いようです。

一方③の「コンセプト型」は、全産業をあまねくカバーする指数を競争相手として意識していませんから、「勝ち負け」の議論など最初から存在しません。



日興アセットが考える株式ファンドの分類は下図の3つになるとのこと。

日興アセットが考える株式ファンドの分類

①指数連動型はまさにインデックスファンドの定義そのものです。

②指数意識型は、ベンチマークである指数を上回るリターン「指数+α」をめざして運用するアクティブファンドです。
ベンチマークと比較して投資銘柄の構成比率をちょこちょこ変化させるくらいのアクティブファンドだと、インデックスファンドよりも高い信託報酬の影響で指数に勝つ確率は低くなると考えられます。

③コンセプト型はおそらく、単一国の「自動運転」や「ロボティクス」や「ヘルスケア」のような国や業種特化型のテーマ型アクティブファンドを指しているようです。
そういうファンドはもちろんあってもいいし、そういった尖った運用をするアクティブファンドにも投資したい人はいるでしょう。

ただし、「勝ち負け」の議論など最初から存在しませんというのはおかしい。
②の指数意識型だろうが、③のコンセプト型だろうがなんでもよいのですが、アクティブファンドはベンチマークを上回るリターンを上げることこそが唯一の存在意義であるはずです。

なんでコンセプト型だと勝ち負けの議論がないのか意味不明ですし、アクティブファンドの定義を勝手に変えてしまうのは困ります。

どこかの国なり業種なりに絞った運用をするのなら、それにそった指数の配当込み指数をきちんとベンチマークだと目論見書に明記し、そのベンチマークを上回るリターンを上げればよいだけです。
MSCI指数やS&P指数はなにも全業種をカバーする広範な指数だけでなく、国別や大型、中型、小型株別、業種別など数多くの
サブ指数があります。
その中からファンドの投資対象に近いものをベンチマークにすればよいだけです。

ただでさえ、ベンチマークを定めていない意味不明のアクティブファンドが多い中、コンセプト型だから勝ち負けは関係ないというのはファンドマネージャも何を目標に運用すればいいかもわからないということになり、どこかおかしいと感じます。

アクティブファンド自体を否定しているわけではなく、むしろ、きちんと配当込み指数をベンチマークとし、長期的にそれを上回るリターンを上げている優秀なアクティブファンドがあれば投資してもよいと思っています。
が、今だ見つかっていないのが残念なところです。

「コストからではなく、リターンの夢から考える」という、当たり前の原点に立ち返るべきだと日興アセットは考えているのです。


上の文章は何を言っているのかさっぱりわかりません。夢を見させてあげるから高いコストを払えということとしか読めません。


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 [2022.01.16追記]
 私が投資しても良いと思うアクティブファンドの条件をまとめました。
 投資しても良いと思うアクティブファンドの3つの条件
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