アセットマネジメントOne 高コストの日経平均インデックスファンドの信託報酬を0.50%(税抜)に統一
CATEGORYインデックス投資

アセットマネジメントOneが、信託報酬0.50%(税抜)以上の日経平均インデックスファンドの信託報酬を0.50%(税抜)に統一しました。
アセットマネジメントOne 日経平均インデックスファンドの信託報酬を0.50%(税抜)に引下げ (たわらノーロード 日経225を除く)
アセマネOne、日経平均インデックスの「一物多価」解消 | 日本経済新聞
アセットマネジメントOneは11月11日、日経平均株価に連動する国内株式投資信託「日経225ノーロードオープン」の信託報酬(税込み)を従来の年0.88%から0.55%に引き下げ、日経平均株価に連動するインデックス投信の信託報酬を原則として統一した。運用の中身が同じでも商品ごとにコストの違いがある「一物多価」の解消に向けた取り組みで、信託報酬の統一は国内の運用会社で初。
以下が信託報酬を年0.50%に引下げた6つの日経平均インデックスファンドです。
とりわけ、インデックスポートフォリオなどの信託報酬が1.55%(税抜)の3つの超高コストのファンドも信託報酬を年0.50%まで大きく引下げています。
ファンド | 旧信託報酬(税抜) | 現信託報酬(税抜) | 変更日 |
---|---|---|---|
日経225ノーロードオープン | 0.80% | 0.50% | 2021年11月11日 |
MHAM株式インデックスファンド225 | 0.55% | 0.50% | 2021年9月28日 |
インデックスマネジメントファンド225 | 0.50% | 0.50% | 変更なし |
インデックスミリオン | 1.55% | 0.50% | 2021年7月30日 |
太陽ミリオン(太陽ミリオン・インデックスポートフォリオ) | 1.55% | 0.50% | 2021年8月18日 |
インデックスポートフォリオ | 1.55% | 0.50% | 2021年8月7日 |
確定拠出年金(DC)専用や低コストインデックス「たわらシリーズ」を除いて6本ある日経平均のインデックス投信について、2月から信託報酬を統一する取り組みに着手した。
このように、たしかに「一物多価」の解消に向けた取り組みではあります。
ただ、アセットマネジメントOneは、低コストインデックスシリーズであるたわらノーロードシリーズを運用しており、その中のたわらノーロード 日経225の信託報酬は0.17%(税抜)とはるかに低いです。
そのたわらノーロード 日経225をスルーして、それ以外の信託報酬が0.50%(税抜)以上の高コストインデックスファンドを信託報酬0.50%(税抜)に揃えても完全な「一物多価」の解消になっていませんが、その途上の取り組みであるとは言えます。
特に日経225ノーロードオープンは信託報酬0.80%(税抜)と高いにも関わらず、なぜか販売額上位のファンドです。
信託報酬が0.50%(税抜)に下がったことで、自動積立で放置している方も気づかぬうちに引下げの恩恵を受けています。
とはいえ、日経平均インデックスファンドであればeMAXIS Slim 国内株式(日経平均)(信託報酬0.14%)などの超低コストファンドがあり、ほったらかし過ぎにせずに自分で投信積立ファンドを変更しておくのが良いと思います。
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[2022.02.12追記]
三菱UFJフィナンシャル・グループも店頭販売のインデックスファンドの信託報酬を引下げます。
三菱UFJが店頭販売のインデックスファンド約20本の信託報酬を引下げへ
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