投資しても良いと思うアクティブファンドの3つの条件
CATEGORYその他

現在アクティブファンドには全く投資していませんが、私が考える条件を満たすアクティブファンドがあれば投資してもよいかなと思っています。
投資しても良いと思うアクティブファンドの条件
投資しても良いと思うアクティブファンドの条件は以下3つです。
- (運用方針に沿った)配当込みの株価指数をきちんとベンチマークとしている。
- 長期的にベンチマークを上回るリターンを上げている。
- 投資対象の地域や国を有望と考えている。
1.(運用方針に沿った)配当込みの株価指数をきちんとベンチマークとしている。
アクティブファンドはベンチマークを上回るリターンを上げることこそが唯一の目的であるはずです。
アクティブファンドがベンチマークを下回る残念なリターンしか出せないのなら、インデックスファンドやETFに投資したほうがリターンが良いことになります。
ところが、そのベンチマーク自体がないアクティブファンドが多くあります。
どのアクティブファンドでもベンチマークは必要です。ベンチマークがないとそのアクティブファンドのリターンを評価しようがありません。
また、ベンチマークがあってもTOPIXやMSCIコクサイ・インデックスのように配当抜きの指数であることも多いです。
ベンチマークは配当を含まない指数、アクティブファンド側は投資対象銘柄の配当収入も入ってくるため、そのままの比較は公平ではありません。
さらに、ベンチマークがないのに、リターンが良い時だけ突如として(目論見書に記載のない)参考指数なるものが月報に掲載されたりします。
このあたり運用側がもうやりたい放題で、個人投資家はなめられています。
おかしいものはおかしいと声を上げないと今後も何も変わらないと思います。
2.長期的にベンチマークを上回るリターンを上げている。
アクティブファンドは自らの信託報酬が高いことが原因で、インデックスにリターンが劣ることが多いとの結果が出来ています。
例えば、5年間でリターンがインデックスに負けたアクティブファンドの比率は、日本で69.53%、米国で72.67%となっています。
ご参考; チリのアクティブファンドの95%以上が指数を下回るリターンなのは高すぎる信託報酬が要因
とは言え、全てのアクティブファンドが指数を下回るわけではなく、中には優秀なリターンを継続的に出すアクティブファンドも存在します。少なくとも購入するのであれば、過去のリターンは良くないと話にならないはずです。
とは言え、優秀なリターンを出すアクティブファンドは年ごとに入れ替わり、また、過去のリターンの良さと将来の良さは無関係という無慈悲な調査結果もあるので、難しいところではあります。
3.投資対象の地域や国を有望と考えている。
アクティブファンド側の運用方針として、投資対象地域や国の株式の今後の指数のリターンは良いはずと考えていて、「よって我々の銘柄選択眼を信じてもらえれば、そのリターンをさらに上回るパフォーマンスを出して見せますよ」という考え方のアクティブファンドに投資したいです。
逆に、(例えば)日本の株式はもうだめで伸びないと言いながら、「でも我々ならそのダメな国の中から数少ないリターンを出せる銘柄を選べますよ」となんの罰ゲームか苦行だかわからないことを言い出すアクティブファンドは避けたいところです。
そんな株式でリターンを出すことが難しい国の株式のアクティブファンドをわざわざ選ばずとも、もっとリターンが有望な地域や国のインデックスファンドを買えばいいだけです。
指数(インデックス)をdisりながら、指数を上回るアクティブファンドを運用しようとするのは、自らが運用するアクティブファンドのリターンも低くなるのでちょっと理解ができません。
たいした条件ではないのですが、今だ見つかりません
結局、配当込みのベンチマークがあり、過去実績も良く、運用側も今後も有望と考えている市場のアクティブファンドというそれほど無理な条件は付けていません。
いわゆる「いい会社」だとか「愛」だとかの理念についての条件もありません。
ただ、2007年から投資を始めてから条件を満たすアクティブファンドが今だ見つかっていないのが残念なところです。
私の場合、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに国際分散投資をしているので、できればMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み)をベンチマークとする、リターン実績のある全世界株式アクティブファンドだと資金を投入しやすいかなと思います。
- 関連記事
-
-
SBI日本シリーズ 信託報酬単独最安のファンドのラインナップまとめ 2023/11/21
-
日本初の「堕天使債」に投資するフォーリン・エンジェル・USハイイールド・ファンドが運用開始 2023/05/01
-
2022年のリターンが高かったファンドTOP10 トルコ株式とMLP関連ファンドが独占 2023/01/20
-
アムンディ・ジャパンが運用する11ファンドの信託報酬が「引上げ」へ 2022/12/25
-
投資しても良いと思うアクティブファンドの3つの条件 2022/01/16
-
どんな運用のアクティブファンドだろうとベンチマークは必要です 2021/12/19
-
【信託報酬4.125%】あい・パワーファンド が行政処分により6月9日に繰上償還されました 2021/06/23
-
グローバル3倍3分法ファンド 債券部分の「元本部分」は為替変動の影響なし 2019/11/17
-
あい・パワーファンド 信託報酬4.125%(税込)の超高コストファンドを紹介 2019/08/01
-
日本株ロボット運用投信(カブロボファンド)が繰上償還 2019/03/22
-