ロシア株式指数・RTS連動型ETF(1324)の設定と解約が当面中止
CATEGORY新興国株式

ロシアが昨日2月24日よりウクライナへの軍事侵攻を開始し、モスクワ取引所が取引停止になっています。
そのため、ロシア株式指数・RTS連動型ETFも昨日より設定と解約が当面中止となっています。
NEXT FUNDS ロシア株式指数・RTS連動型上場投信の設定と解約が当面中止に
「NEXT FUNDS ロシア株式指数・RTS連動型上場投信」の設定・解約の受付停止および対象ETFにおける一口あたりの純資産額と市場価格の 重要な乖離に関するお知らせ | 野村アセットマネジメント (PDF)
当社は、ロシア株式の取引きを行なうことが困難となっているため、「 NEXT FUNDS ロシア株式指数・RTS連動型上場投信」(以下、「当ETF」といいます)(銘柄コード:1324)について、本日の申込分より一時的に設定および解約の申込の受付を停止いたしますので、お知らせいたします。
また、当ETFにおける一口あたりの純資産額と市場価格との間に重要な乖離のおそれが発生していることをお知らせいたします。
NEXT FUNDS ロシア株式指数・RTS連動型上場投信(愛称: ロシア株式指数・RTS連動型ETF)(1324)は、代表的なロシア株価指数である(浮動株調整時価総額加重平均型の)RTS指数をベンチマークとする東証上場の国内ETFです。
信託報酬は年1.045%(税込)とETFとは思えない高コストぶりに驚きます。
モスクワ取引所が取引停止となっているため、設定と解約が当面中止となっており、RTS指数に組み入れられている銘柄が取引できないと当然ETFの基準価額は指数と乖離してしまいます。
実際に、東証での売買はできますが、純資産額と市場価格との間に重要な乖離が発生しているとのことです。
昨日1日でRTS指数(ドル建て)は-38.3%下落していますが、ロシア株式指数・RTS連動型ETFには当然その下落は反映できていないことも書かれています。
新興国の中の単一国の株式ETFはやはりこういった(リターンには寄与しない)地政学的なリスクがあることは知っておく必要があります。
ロシアが全世界株式指数に占める比率は約0.3%
ちなみに、MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み)をベンチマークとするeMAXIS Slim 新興国株式インデックス のロシア比率は2.8%です。(2022年1月31日時点)
出典: eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 月報 (PDF)
現在は、その半値以下の比率になっていると思われます。
私がメインで投資しているeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の場合、新興国株式比率は約11%のため、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)に占めるロシア比率は2022年1月31日時点でもざっくり0.3%程度と考えられます。(同様に今はこの半分以下のはずです。)
思ったよりロシア比率は小さく、やはり投資先の分散は重要です。
関連記事
[2022.04.27追記]
ロシア株式部分の評価額がゼロとなり、基準価額は1日で98%下落しました。
ロシア株式指数・RTS連動型ETF(1324) 1日で98%下落
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