個人マネーが海外株に殺到という記事 | 国際分散投資の観点ではごく当然
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日本の個人マネーが海外株に殺到しており、家計の資金が海外へ資金逃避する「キャピタルフライト」の気配もあってまずいとの内容の記事が日本経済新聞に載っていました。
国際分散投資の観点からは海外株をメインに投資するのは当然
個人マネー、海外株に年8兆円 日本から「逃避」の気配 | 日本経済新聞
日本の個人マネーが海外株に殺到している。国内の投資信託を経由した海外株への投資額は2021年に8兆3000億円に膨らんだ。日本株への投資額(280億円)の300倍近くにのぼる。資本効率などで優れる海外企業を選好しているためだ。家計の資金が海外に逃避する「キャピタルフライト」の気配もあるようで、危うさが見え隠れする。
国内の投資信託経由での2021年の日本株への投資は280億円なのに対し、海外株への投資額は8兆3000億円と300倍近い違いがあるとのこと。
ここのところの米国株式ブームに加え、記事にも書かれている日米の企業の競争力の差、成長への期待の違いから海外株が選好されていることはわかります。
ただ、国際分散投資の観点からすると、世界の株式に時価総額比率で投資する全世界株式指数であるMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI-ACWI)に占める日本への投資比率は5%程度です。
私もMSCI-ACWI(配当込み)をベンチマークとするeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をメインに購入しており、投資対象の約95%が海外株になっています。
投資を始めた2007年頃は、モデルポートフォリオ診断のようなサイトでリスク許容度に対する質問に答えると日本株式が過半数を占めるポートフォリオを提示されることが多かったです。
今は国際分散投資の概念が広まったのか日本株が半分以上を占めるポートフォリオは見かけなくなりました。
日本の個人投資家だからと言って日本に多く投資する必要はなく、海外株に過半を投資するのは当然の流れと思います。
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